既報通り(関連ページ)NVIDIAのデスクトップ用GPU『GeForce 700』シリーズが登場しましたが、ハイエンドの第2弾『GeForce GTX770』が続いて発表されました。
GPU名 | GTX780 | GTX770 | GTX680 |
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コア名 | GK110 | GK104 | GK104 |
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm |
SP数 | 2304基 | 1536基 | 1536基 |
コアクロック(ブースト時) | 863MHz/900MHz | 1046MHz/1085MHz | 1006MHz/1058MHz |
メモリー転送レート | 6008MHz相当 | 7010MHz相当 | 6008MHz相当 |
メモリータイプ | 3GB GDDR5 | 2/4GB GDDR5 | 2/4GB GDDR5 |
メモリーバス幅 | 384bit | 256bit | 256bit |
TDP | 250W | 230W | 195W |
補助電源 | 8ピン+6ピン | 8ピン+6ピン | 6ピン×2 |
リファレンスボード単体はTITANやGTX780と同じですが、『GPU-Z』でみるとGPUダイは“GK104”であることが判明。つまり、TITANやGTX780の“GK110”ではなく、GTX680と同じです。SP数も同じで違いはクロックとメモリー転送レートがややアップしていることのみ。
さて、その性能ですが、GTX770を検証したときと同じ環境で3DMarkを計測してみました。
ベンチマーク環境
CPU:Core i7-3770K(3.5GHz)、マザーボード:ASUSTeK『P8Z77V PRO』(Z77)、メモリー:Silicon Power 『SP008GBLTU133V21』(PC10600 DDR3 4GB×2)、SSD:Kingston『HyperX SH100S3/120G』(120GB)、電源ユニット:ENERMAX『EPG600AWT』(600W、80PLUS GOLD)、OS:Windows8 Pro(64ビット)、ドライバー:320.18(GTX780)/314.22(GTX680)
スペックどおりのパワーアップ、といったところで大きな差はありません。また消費電力もGTX680のアイドル時52ワット→高負荷時260ワットに対して、50ワット→283ワットと、性能が上がったぶん消費電力も増えた、という予想通りの結果となりました。
現在販売中のGTX680が4万9000円~5万2000円なのに対し、GTX770の予想実売価格が5万円前後と、価格面で逆転現象が起こっているのはおもしろいところですが、発売を機にGTX680が大きく値下げする可能性も十分にあります。どうしても最新GPUが欲しいというのでなければ、GTX680を購入したほうがよいかも。
価格や性能ではTITANやGTX780は別格なので、これまで“680”など“8”がついた製品が最上位でしたが、これからは“7”がついた製品が一般ユーザーにとっての実質的なハイエンドになるのかもしれません。
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