超会議も起源はここにある!? 日本最古のサブカルイベント“日本SF大会”は、“日本SF大会超体験版”として4月28日の“ニコニコ超会議2”に参加した。ニコニコ超会議2の模様を1時間に1回発行する“時刊新聞社”やSF大会の歴史を年表などで展示した。
ステージでは、“きゃんちさん(喜屋武ちあき)の新井素子風自己紹介が巻き起こした波紋”として、作家の新井素子さん、タレントの喜屋武ちあきさん、作家の川端裕人さんが見届け人としてトークショーを行なった。
きゃんちさんが以前ツイッターで作家の新井素子さんの作品に触れ、“新井素子風自己紹介”をつぶやいたことから始まり、2人をSF大会で会わせようという企画が立てられ、ついにニコニコ超会議2の場で2人が邂逅することになった。
会場でも新井素子風自己紹介を求められ、「わたし喜屋武ちあき。もうだめですよねー」と、始まる前から興奮を隠せないきゃんちさん。対面を済ませたあとも終始、照れっぱなしの様子だった。
きゃんちさんは「願望ですが、宝くじで3億円当てたら『星へ行く』シリーズのアニメ化をやりたい。今の時代にもSFとか魔王とか作品が多い、ファンタジーを読んで育ったスタッフさんがいる」と愛を伝えれば、新井さんも「自分の作品が2次創作されるのが好き。終わったあとは自分の作品じゃないと思うくらいで、おもいっきりやってほしい」と願望をちらり。これを受けて川端氏は「2000年代以降、SFには高レベルな作品が出てきて、文字の世界からインスピレーションされてアニメになっている。その伝統をつくってきたのがあるから、『星へ行く船』はアニメになってほしい」と、この対面同様に企画は実現するか楽しみ。
その後もSF大会やファンクラブなどで作家とファンとの距離が近かったSFのコミュニティーの話や、「本を読んでいるだけで生活できる」と作家としての幸せを新井さんが語った。きゃんちさんは「ずっとネットの住民でニコニコ超会議という神聖イベント、そこでSF大会という歴史あるものに出られた。自分の好きなものはすべて基をたどればSF、今日はタレントとして立っているが、1ファンとして本当に今日この日に感謝している」とコメントで締めくくった。
きゃんちさんのような若いSFファンもいるが、SF大会は年々参加者の年齢層が1歳ずつ上がっていくため、参加者や年齢層を下げたいと超会議に参加したという。ニコニコ超会議2でSF大会に触れて興味を持った人は、2013年は広島で7月20日、21日に“第52回日本SF大会 こいこん”が、2014年はつくばで7月19日、20日に“第53回日本SF大会 なつこん”が開催予定なので、足を運んでみよう。
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