4月27日、28日に行なわれた“ニコニコ超会議2”、自民党、民主党、日本維新の会、日本共産党と4政党が参加した。この夏の参議院選ではネットでの選挙活動が解禁されるということもあり、各政党“ネット世代”の若者が集まる日本のネット会最大の祭典に集まったカタチだ。
その中でも盛り上がったのは現在、政権を握る自民党ブースだ。ブースには本物の街宣車“あさかぜ”が設置され、来場したユーザーたちは“自民党公認候補(仮)”として、参院選に向けた“街頭演説”を体験できた。
初日には自民党の総裁、安倍内閣総理大臣までも超会議の会場に登場してしまった。街宣車に乗車し、集まった多くのユーザーに「戦いはこれから、日本経済は力強さを取り戻しつつあります」と生演説し、自民党の“がんばろうコール”を集まったユーザーといっしょにこぶしを掲げた。また自衛隊ブースでは、10式戦車に乗車した。
超ニコニコ言論コロシアムにもおもむき、ジャーナリストの角谷浩一氏と討論を行なった。「こんなに若い人たちが集まっているとは知りませんでした」と超会議に集まったユーザーの数に驚き。Facebookで31万人のフォロワーをもつ安倍首相は「おもしろそうだし、自分の意見をマスコミをとおさず、直接国民の皆さんに届けられる。いろいろな意見がきて参考になりますし、国会の議論でも伝えたいと思ったことが、テレビのニュースではカットされたり、新聞ではまったく取り上げられないことも多い。そういう意味で、Facebookは本当に威力があると実感しております」と、このネットが大きく政治を変える力になっていると発言。
またネット選挙については「使い方は若い議員を中心に研究しています。初めての試み、問題が出てきたからと止めるのではなく、それを乗り越えるのが大切」とした。
2012年末の総選挙で、ニコファーレでの党首討論会にふれ、「ぜひニコファーレでああいう企画をやってもらいたいと思います」と発言した。その際、言論コロシアムの前に設置されている360度のディスプレーに、この討論のニコ生が表示されており、ユーザーのコメントも見た安倍首相は「あれはまさに双方向でどんどん周りに出てきますよね。『田原さんがいればよかったのに』といま表示されていますし、これが特徴です」とまさかのコメ拾いを披露。これには集まったユーザーも盛り上がっていた。
ネット活動が解禁される選挙も目前にひかえ、ネット界における若者が集まる最大の祭典への登場は、期待どおりの効果を与えた様子。ただニコニコの運営には、ついに総理まで来てしまった超会議、来年のニコニコ超会議3ではさらなる大物の登場を願ってしまうところ。ネットでの人気からすると期待されるのはプーチン大統領か、ローマ教皇か!?
そのほか、自民党のブースには自民党総裁室の再現コーナーでは実際の総裁の椅子に座って記念撮影ができたり、グッズの販売が行なわれていた。
また街宣車“あさかぜ”には、ニワンゴの杉本誠司社長も乗車、“自民党公認候補(仮)”として「今日の開催まで大変だったけれど、2日間楽しんでもらえれば」と演説、街宣車で司会をしていた平井たくや衆議院議員には「ニコニコ党で参院選の出馬?」とネタにされていた。
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ニコニコ超会議2
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