Retina級ディスプレーってお高いんでしょ?…という常識を打ち破るAndroidタブレットがARCHOSから発売されました。
『ARCHOS 97 Titanium HD』 |
販売価格:2万5788円(EXPANSYS) |
EXPANSYSでの販売価格が2万5788円(4月11日時点)。同じくRetina級ディスプレーを搭載したNexus 10の16GBモデルが3万6800円、32GBモデルが4万4800円ですから、安いほうのNexus 10と比べても約1万1000円の価格差があるわけです。
軽くほかのスペックも比較してみましょう。
ARCHOS 97 Titanium HD | Nexus 10(16GBモデル) | |
CPU | デュアルコア1.6GHz(ARM Cortex-A9ベース) | デュアルコア1.7GHz(ARM Cortex-A15ベース) |
メモリー(RAM) | 1GB | 2GB |
ストレージ | 8GB | 16GB |
マイクロSDカード | 対応 | 非対応 |
ディスプレー | 9.7インチ(2048×1536ドット、263dpi) | 10.055インチ(2560×1600ドット、300dpi) |
カメラ(リア/フロント) | 500万画素/200万画素 | 500万画素/190万画素 |
バッテリー | 不明 | 9000mAh |
サイズ/重量 | 240×184×9ミリ/640グラム | 263.9×177.6×8.9ミリ/603グラム |
『ARCHOS 97 Titanium HD』のディスプレー解像度は、Retina版iPadとまったく同じ2048×1536ドット。しかし超絶高解像度ディスプレーを搭載するNexus 10には少し及びません。がくし。
一方、ストレージが少ないのは、マイクロSDカードで補えそうです。CPUのパフォーマンス差も気になるところですが、こちらはのちほどベンチマークしてみましょう。
それでは遅くなりましたが、箱を開けます。
ジャジャン! |
ちょっと乱雑にパッケージングされています。このあたりのユーザー体験はAppleなどと比べるのは無粋ですね。
つぎに6面を見てみます。
前面 |
背面 |
上面 |
下面 |
左側面 |
右側面 |
ボタンや端子類は上面と左側面に集中しています。
上面にあるのが、マイクロUSB端子、イヤホン端子、マイクロSDカードスロット、電源端子、マイク、インジケーター、リセット穴。左側面にあるのは、電源ボタンとボリュームボタンです。
リセット穴があるのはARCHOSのタブレットらしい無骨なところですが、一目瞭然で物理的にリセットできるのは、私的には長所と捉えてしまうポイントです。
さて電源を入れ、主要3画面を見ていきましょう。
ホーム画面 |
アプリ画面 |
情報画面 |
ホーム画面とアプリ画面は、まるでGoogleのリファレンス機であるNexusシリーズのように、非常にすっきりとしています。日本の端末も余計なアプリを入れないでくれるとうれしーのですが。
Androidのバージョンは4.1.1。4.2でないのがちょっと残念ですが、4.2へのアップデートの可能性は比較的高いと思われます。
それではいよいよ肝心のディスプレーをよーく見てみましょう。接写画像でご覧にいれますね。
フル画面表示を…… |
ズームイン! |
上の“フル画面表示を……”のページを表示している状態で、マクロ撮影し、拡大表示したのが“ズームイン!”の画像です。
まあ、これを見ていただければわかるとおり、肉眼ではドットの存在をまったく認識できません。当たり前ですが、立派にRetina級ディスプレーです。
ほんのちょっとiPadのほうが明るい? |
ただ並べてみると、少しiPadのほうが明るいですね。実用的にはまったく問題ないレベルですが……。
今度はカメラ画質を見てみましょう。
リアカメラ |
フロントカメラ |
うーん。カメラ性能はちょっといただけないですねえ。リアは色が甘く、色も転んでいます。フォーカスもあっていないですね。フロントはなぜかリアよりましなのですが、ちょっと色彩が地味めな印象です。カメラは記録用と割り切ったほうがいいですね。
最後にベンチマークを実施します。
『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』 |
総合:10376 |
『Quadrant Standard Edition』 |
総合:4232 |
『3DMark』 |
Ice Storm:3026、Ice Storm Extream:2249 |
最新スマホと比べるとスコアは約1/2。Retina級ディスプレーを搭載しているとはいえ、ちょっと寂しいスコアです。とは言え実用的ではない……というスペックでもありません。まあぶっちゃけ、最新Androidスマホのスペックをフル活用するゲームなんて、Google Playには存在しないのですから無問題とも言えます。
ただ…… |
ただhuluが対応していないのは非常に残念です。ただ、huluがAndroidスマートフォン&タブレットでサポート対象外の端末が多いのは、どちらかというとhuluに責があるような気もしますので、huluの奮闘に期待したいところです。
と言うか、動かなくても文句言わないので、huluアプリの端末チェックをはずしちゃえばいいと思うのですが。
電子書籍リーダーとして最適! |
Retinaクラスのディスプレーを搭載していながらも、パフォーマンスやカメラ機能がやや残念な『ARCHOS 97 Titanium HD』。しかし、やけくそに2万5788円と安いので(4月11日調べ)、在庫がなくならないうちにEXPANSYSから電子書籍リーダー用に購入するといい気がします。
●関連サイト
Archos Store
EXPANSYSジャパン
製品販売サイト
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