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Windows情報局ななふぉ出張所

Windows Phoneアプリコンテストで優勝した『Wikipedia』とは?

2013年04月10日 17時00分更新

 米マイクロソフトが3月から開催してきたWindows Phoneアプリの人気投票コンテスト“Windows Phone Next App Star”(外部サイト)の勝者がいよいよ決まりました。原稿執筆時点の4月8〜9日夜(米国時間)には、最終的に勝ち残った2つのアプリによる決選投票が行なわれていました。

 このコンテストは最初にWindows Phoneストアのなかから64個の有力なアプリを選出。ランダムに1対1の組を32個作り、どちらのアプリが優れているかFacebook上でユーザーに投票してもらうという仕組み。以後トーナメント形式で進められ、16組、8組……とアプリを絞り込んでいき、最終的な勝者を決めるというコンテストです。

 この厳しいトーナメントを勝ち残り、グランドチャンピオンに輝いたアプリはなんなのか? まずはこれまでの対決を振り返ってみましょう。

■ラウンド1(3月20~22日)

・ProShot vs NAVIGON Europe → ProShotの勝ち

NAVIGON Europe(画面はUSA版のものです)
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『NAVIGON Europe』は、GPS機器メーカーのGARMINによるカーナビアプリ。Windows Phone端末のGPSセンサーを利用してルートを検索、音声案内と3D表示の地図によるナビゲーションに対応しています。緯度・経度の直接入力や、リアルタイムの交通量表示にも対応しています。

NAVIGON Europe
価格:99.99ドル
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

・PuzzleTouch vs Wikipedia → Wikipediaの勝ち

PuzzleTouch
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『PuzzleTouchは』は、Windows Phoneでジグソーパズルを楽しめるゲームアプリ。動物や風景などの写真を使ったジグソーパズルを楽しめます。正しいピースを合わせるとバイブレーションが鳴るのがポイント。自分が撮った写真からオリジナルのパズルを生成する機能もあります。

PuzzleTouch
価格:無料
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

■ラウンド2(3月23~25日)

・ProShot vs Grapher Calculator → ProShotの勝ち

Grapher Calculator
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『Grapher Calculator』は、科学計算用の電卓アプリです。複数の関数を入力し、グラフとして描画することができます。角度は度数法と弧度法の両方を扱うことが可能で、さまざまな座標系にも対応しています。グラフを自由に拡大・縮小したり、任意の点の値を確認することもできます。

Grapher Calculator
価格:1.49ドル(試用版あり)
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

・Lyrics vs Wikipedia→Wikipediaの勝ち

Lyrics
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『Lyrics』は、音楽の歌詞データベースを構築しているmusiXmatchによる歌詞検索アプリ。アーティスト名などから検索できるほかに、いま流れている曲の歌詞を知りたいとき、音楽の一部を認識させて検索することも可能。邦楽についても、一部が収録されているようです。

Lyrics
価格:無料
対応OS:Windows Phone 7/7.5/8対応
アプリ公式サイト

■ラウンド3(3月26~29日)

・ProShot vs Jack of Tools Pro → ProShotの勝ち

Jack of Tools Pro
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『Jack of Tools Pro』は十徳ナイフのようなWindows Phoneアプリです。LEDフラッシュを使ったライト機能、コンパス機能、GPS機能、高度計、速度計、地理情報付きのカメラ、騒音計など、旅に役立つ機能を満載しています。

Jack of Tools Pro
価格:1.99ドル(試用版あり)
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

・Wikipedia vs WeatherLive → Wikipediaの勝ち

WeatherLive
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『WeatherLive』は定番の天気予報アプリです。気温・湿度・風向といった詳細な気象情報、地図上へのレーダー表示、さらにテーマ切り替えにも対応しています。メートル法や気温の摂氏表示に対応しているので、日本でも違和感なく使えます。

WeatherLive
価格:無料
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

■ラウンド4 (3月30~4月1日)

・ProShot vs WPCentral → ProShotの勝ち

WPCentral
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『WPCentral』は、Windows Phoneに特化した同名のオンラインメディアの公式アプリです。最新のWindows Phoneニュースを読めるのはもちろん、レビューやTips、フォーラムといったWPCentralの様々なコンテンツにアクセスできます。アプリレビューで気に入ったアプリがあれば、そのままストアからダウンロードできるのも便利です。

WPCentral
価格:0.99ドル(試用版あり)
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

・Lomogram vs Wikipedia → Wikipediaの勝ち

Lomogram
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『Lomogram』は簡単におしゃれな写真を作れる写真加工アプリ。多数のフィルターやライティング、額縁が用意されており、様々なテイストに写真を加工できます。加工した写真を保存したり、FacebookやTwitterで共有することもできます。

Lomogram
価格:無料
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

■ラウンド5(4月2~5日)

・Amazing Weather HD vs ProShot → ProShotの勝ち

Amazing Weather HD
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『Amazing Weather HD』は高機能な天気予報アプリです。アニメーション付きの美しいグラフィックで天気を表現できるだけでなく、湿度や気圧、風向きなど詳しい気象情報、1時間ごとの天気予報も表示できます。Windows Phone 8のワイドタイルや、日本の都市にも対応しています。

Amazing Weather HD
価格:0.99ドル(試用版あり)
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

・VoiceTranslator vs Wikipedia → Wikipediaの勝ち

VoiceTranslator
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『VoiceTranslator』は音声認識と音声読み上げをフルに活用した翻訳アプリ。たとえば日本語でマイクに話しかけ、英語の機械音声で翻訳文を読み上げる、といったことが可能。日本語や英語を始め、中国語・スペイン語・フランス語・ドイツ語など多数の言語に対応。翻訳のレスポンスも十分に速いのが特徴です。

VoiceTranslator
価格:無料
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

■最終ラウンド(4月6~8日)

 さて、このような対決を経て勝ち残ったのが『ProShot』と『Wikipedia』の2アプリです。

・ProShot vs Wikipedia

ProShot
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『ProShot』はWindows Phone 8の“レンズ”機能を生かした高機能なカメラアプリ。マニュアルやカスタムといった撮影モードを備えており、シャッタースピードやISO感度、ホワイトバランスの設定を手軽に切り替えることができます。ファインダー上へのグリッドラインやヒストグラムの表示、秒間5枚のバースト撮影、セルフタイマー、コマ撮り撮影など、まさに“プロ仕様”のカメラアプリとなっています。しかし高機能な反面、デバイスとの相性問題もあるようです。

ProShot
価格:1.99ドル(試用版あり)
対応OS:Windows Phone 8対応
アプリ公式サイト

Wikipedia
もっとも人気の高いWindows Phoneアプリとは?

 『Wikipedia』は同名のアプリがいくつかありますが、英語圏できわめて評価が高いのがRudy Huyn氏によるこのアプリです。ウェブブラウザー同様に、Wikipedia内のリンクをたどりながら快適に読み進めていくことができます。さらに画面表示のカスタマイズにも対応。ホワイト・ブラックのテーマ切り替えや、フォントサイズの変更に対応。読みやすい画面に調節できるのがポイントです。日本語もサポートしています。

Wikipedia
価格:無料
対応OS:Windows Phone 7.5/8対応
アプリ公式サイト

グランドチャンピオンはWikipedia

 4月9日(米国時間)、Windows Phone Next App Starの最終投票結果が発表(外部サイト)され、見事『Wikipedia』がグランドチャンピオンに輝きました。

 作者であるフランス人デベロッパーのRudy Huyn氏は、2010年のMobile World Congressで発表されたWindows Phoneに一目惚れして以来、昼は会社勤めをしながら夜にアプリ開発を行なうというスタイルで、これまで45本以上のアプリを公開してきたとのことです。

 なお、コンテストに参加した79ヵ国・9000本以上のアプリから選ばれた64本のアプリが、ファイナリストとして公開(外部サイト)されており、本記事で紹介できなかった優秀なアプリも多数含まれています。どんなアプリがコンテストに参戦したのか、ぜひ調べてみてください。

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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