ウェブと連携する未来のテレビの形とは? 技術仕様書Ver.1.0公開
2013年03月29日 18時30分更新
IPTVサービスの実現、普及を図るIPTVフォーラムは3月29日、放送と通信が連携する次世代テレビサービスの仕様を規定した仕様書を一般公開した。
次世代テレビは、パソコンやスマホ、タブレットといった機器を使い、放送信号に含まれる起動、終了といった制御信号に基づいて動作するHTML5を利用するアプリを利用することで、放送との連携ができるようになるという。今回の仕様書では、こうした放送で利用するアプリの種類や動作、通信放送の受信機となるHTML5ブラウザーのコードの記述ガイダンスなどが記載されている。
また、放送局などのコンテンツ事業者とVOD(Video On Demand)などの間でやり取りされるタイトルや出演者、映像・音声といったコンテンツに関する番組情報、ダウンロード形態、販売価格といったサービス情報の運用規定もガイドライン化された。
今回の次世代テレビ規格が実現することによって、たとえば、番組が始まるとネットから取得した番組の関連情報などをテレビ画面に表示したり、また、同内容の情報をスマホやタブレットにも表示して、番組に関連した詳細情報や動画の視聴などが行なえることになる。
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↑旅番組などでは、番組で紹介している地域の地図や詳細情報などがテレビに表示される。 |
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↑語学番組では、番組の進行に合わせてスマホやタブレットに表示された語学クイズなどに答えるといったことが可能。 |
IPTVフォーラムでは、今回公開した放送通信連携システムおよびHTML5ブラウザーの仕様を“ハイブリッドキャスト技術仕様書Ver.1.0”と技術名称を定め、対応機器に明示することで広く一般化することを期待しているとしている。
■関連サイト
IPTVフォーラム
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