『GALAXY S 4』 |
サムスンはニューヨークのラジオシティミュージックホールとタイムズスクエアで、3月14日19時(日本時間8時)から開催した“SAMSUNG UNPACKED 2013 Episode 1”において、同社のフラッグシップAndroidスマートフォン『GALAXY S 4』を発表した。
●ブラックミスト(Black Mist)
●ホワイトフロスト(White Frost)
『GALAXY S 4』は、8コア(オクタコア)CPU『Exynos 5 OCTA』搭載モデル、4コア(クアッドコア)CPU『Snapdragon 600』搭載モデルが用意される。
『Exynos 5 OCTA』はサムスン独自開発CPUで、“Cortex-A15”を4コア、“Cortex-A7”を4コア、合計8コアを搭載。アプリ実行時の負荷に応じて、動作するCPUコアを切り替える、ARMの新技術“big.LITTLE Processing”を採用している。ハイパフォーマンス(=大型)のCPUコア“Cortex-A15”、低消費電力(=小型)のCPUコア“Cortex-A7”を組み合わせたことから、“big.LITTLE Processing"”と名付けられた、ハイパフォーマンスと低消費電力を両立したCPUだ。
ディスプレーは“Full HD Super AMOLED display”を搭載。4.99インチで、フルHD(1080×1980ドット、441dpi)解像度。ディスプレー表面材質にはCorning社の新強化ガラス“Goriila Glass 3”が採用され、さらに傷への耐性を向上させている。
GALAXYシリーズと言えば、耳に当てる・持ち上げる・触れるなどの操作がそのまま操作コマンドになる“Motion UX”、目の動きを認識してディスプレーの消灯を抑制する“Smart Stay”機能など、新たなインターフェースを積極的に取り入れてきたが、今回の『GALAXY S 4』はさらに高機能化。ディスプレーに触れずに操作できる“Air Gesture”、顔などを認識してスクロール操作を行なう“Samsung Smart Scroll”機能などを実現している。
一方、デザイン面では『GALAXY S III』をほぼ踏襲しているが、ディスプレー両端ベゼル幅が大幅に狭くなったり、背面LEDフラッシュやスピーカーの位置が変更になるなどリファインが施され、とくに薄さについては7.9ミリとなっている。当初用意されるカラーはブラックとホワイトの2色。2013年後半にカラーが追加される予定だ。
ついに8コアCPUを搭載するにいたったサムスンのフラッグシップ『GALAXY S 4』。『GALAXY S III』が日本で発売される際には、グローバルでクアッドコア版が発表されているにも関わらずデュアルコア版が発売となり、日本のユーザーを大いにがっかりさせた。『GALAXY S 4』はオクタコアを搭載した究極のスマートフォンとして、日本市場に投入されることに期待したい。
なお『GALAXY S 4』発表会ではまったくCPUに触れず、ソフトウェア的な新機能のアピールに、その時間の多くを割いた。そのなかでも注目したい追加ポイントを下記にフォトレビューとして紹介する。
●追加ポイント
DUAL CAMERA |
↑リアカメラとフロントカメラで同時に撮影を行ない、1枚の写真として記録できる。フロントカメラ側のフレームは円形など複数パターンから選べる。 |
SOUND SHOT |
↑写真と同時に音声を記録可能。音声付き写真を送れる。動画メールより気軽に利用できるだろう。 |
DRAMA SHOT |
↑シャッターを複数回切り、その画像を合成して分解写真を生成できる。多重露光のような効果を楽しめる。 |
ERASER |
↑被写体の背景や通りがかりの人物をタッチすることで、背景を消し、すっきりした写真に仕上げられる。ソーシャルに投稿する際、第三者が写っているときなどに便利だ。 |
S TRANSLATOR |
↑音声で多国語間での翻訳を行なえる。発表会でのデモでは中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語に対応していることが確認できる画面が表示された。 |
S VOICE DRIVE |
↑独自ナビゲーション機能を搭載。着信やメッセージがあったときの応答も、このアプリから可能だ。 |
DUAL VIDEO CALL |
↑リアカメラ、フロントカメラを利用し、自分、通話相手、そして自分の前にいる人たちを同時に表示した3画面表示のビデオ電話機能。 |
AIR GESTURE |
↑ブラウザーやメールアプリなどで、手のひらを画面上で上下するだけで、画面に直接触れずにスクロールなどを行なえる。 |
S HEALTH |
↑健康管理アプリケーション。アクセサリーのS band、Body Scale、HRMなどと組み合わせて、心拍数や体重などから健康管理に役立てられる。 |
その他アクセサリー |
↑ポーチ、フリップカバー、プロテクティブケース、S View Coverなどアクセサリーも多数用意される。 |
●スペック
OS:Android 4.2.2(Jelly Bean)
CPU:Samsung Exynos 5 OCTA(オクタコア、1.6GHz)またはQualcomm Snapdragon 600(クアッドコア、1.9GHz)
RAM:2GB(LPDDR3)
ストレージ:16GB、32GB、64GB
外部ストレージ:マイクロSD(最大64GB)
ディスプレー:4.99インチ Full HD Super AMOLED(1080×1920ドット、441dpi)
カメラ:リア1300万画素(AF、フラッシュ、Zero Shutter Lag、BIS)、フロント200万画素(30fpsフルHD録画、Zero Shutter Lag、BIS)
バッテリー:2600mAh(取り外し可能、ワイヤレス充電対応)
ネットワーク:3G[HSPA+ 42Mbps]:850/900/1900/2100MHz、4G[LTE Cat 3 100/50Mbps]:up to Hexa band
インターフェース:WiFi a/b/g/n/ac(HT80)、GPS/GLONASS、NFC、Bluetooth 4.0(BLE)、IR LED(Remote control)、MHL 2.0
センサー:Accelerometer、RGB Light、Digital compass、Proximity、Gyro、Barometer IR Gesture、Temperature&Humidity
サイズ/重量:69.8(W)×7.9(D)×136.6(H)mm/130g
発売日:2013年4月末
●関連サイト
サムスン
READY 4 THE SHOW(Facebook)
製品公式サイト
(2013年3月15日10時5分追記)カラーラインナップ名称を修正し、また本文を追加しました。
(2013年3月15日10時33分追記)カラーラインナップの追加時期に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
(2013年3月15日11時21分追加)『GALAXY S 4』の追加機能について写真と解説を追加しました。また、発表会情報を補足しました。お詫びして訂正いたします。
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