CeBIT2013で見つけた気になるスマホ
2013年03月07日 15時30分更新
3月5日よりドイツ、ハノーバーで開催中の『CeBIT 2013』。ここではスマートフォンやタブレット、PCの最新製品が多数展示されています。
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↑CeBIT2013が開催中のハノーバー国際見本市会場。 |
スマートフォンといえば、つい先週スペイン、バルセロナで開催された『Mobile World Congress 2013』が記憶に新しいところ。CeBITではMWCの発表を受けて、ドイツを中心としたヨーロッパ向けの展示が中心となります。
今回はCeBITで見つけたスマートフォンを紹介します。
ドイツといえばなにはさておき「ドイツテレコム」
CeBITが開催されるドイツは、日本のNTTに相当するドイツテレコムのお膝元です。ドイツテレコムのブースは、CeBIT 2013の会場内でも最大規模と思われる面積を誇っています。
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↑CeBIT2013のドイツテレコムブース。どこまでも広がる広大なブースだ。 |
ドイツテレコムの携帯電話ブランド『T-Mobile』のスマートフォンにも大きく期待できます。さっそくブースを詳しく見ていきましょう。
『BlackBerry Z10』はブラックとホワイトが並ぶ
T-Mobileのスマートフォンエリアで注目を集めていたのが、BlackBerryの最新端末『BlackBerry Z10』です。ブース内には多数の実機が展示されており、ビジネス利用と思われるスーツ姿の男性や女性が手に取っていました。手持ちの古いBlackBerryと比べながら、どこが変わったのか真剣に説明を聞いている姿も目立ちました。
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↑最新のBlackBerry Z10が注目を集めるBlackBerryコーナー。 |
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↑ベーシックなブラックモデル。 |
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↑大型ディスプレイに画面を出力しながらデモをしていた。 |
BlackBerry 10には、全面タッチディスプレイの『Z10』と、BlackBerryでお馴染みのキーボード付き『Q10』の2機種があります。今回の展示はZ10のみでしたが、4.2インチの画面全体を使ってのタッチ操作は非常に快適。筆者はAndroidに近い操作感をイメージしていましたが、スワイプ操作によりさまざまな機能を呼び出したり、画面を切り替えることが可能で、独特の気持ちよさを感じました。
T-Mobileでは、従来のBlackBerryユーザーだけでなく、他OSスマートフォンのユーザーにも強力にプッシュしていくとのこと。また、RIMから改名して新たな社名となったBlackBerryですが、ホワイトモデルもしっかりラインナップ。女性のバッグから出てきても不思議がない、上品な質感が特徴です。
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↑こちらはホワイトモデル。上品な質感のホワイトが特徴。 |
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↑背面に滑り止め加工が施されている点はブラックモデルと同じ。 |
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↑細部まで隙の無いデザインだ。 |
HTCコーナーでは『HTC One』が人気
T-MobileブースのHTCコーナーでは、MWC2013直前に発表された『HTC One』が注目を集めていました。
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↑T-Mobile内にあるHTCブース。 |
HTC Oneは、金属的な質感のボディながら、見た目以上に軽いのが特徴。フルHDのディスプレイやクアッドコアのプロセッサといったスペックもさることながら、コンテンツを中心とした新しいUIも注目です。また、カメラの新機能『HTC Zoe』により、静止画と動画を組み合わせたショートムービーを簡単に作れる機能も面白いといえます。
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↑HTC One。人だかりができており、撮影するのもひと苦労。 |
Samsungは目立つ新機種はなし、来週の発表に注目か!?
T-Mobileブース内にもSamsungコーナーはあるものの、これといった新機種がないだけあって、人影はまばら。GALAXY Note II LTEやGALAXY S III LTEなど、T-MoblieのLTEネットワークに対応したGALAXYシリーズが並んでいました。来週にもGALAXYシリーズの最新機種の発表が期待されますが、それからが本番といえるかもしれません。
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↑T-Mobile内のSamsungブース。やや「弾」不足か? |
やや珍しい端末として、GALAXY S IIのマイナーチェンジモデル『GALAXY S II Plus』が展示されていました。4.3インチ・WVGAのSuper AMOLED Plusディスプレイや1.2GHzのデュアルコアプロセッサ、8.49mmの薄型ボディーなどはそのままに、OSが最新のAndroid 4.1にリニューアルされています。
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↑ベストセラー『GALAXY S II』のマイナーチェンジ版、『GALAXY S II Plus』。 |
インテルは最新『Clover Trail+』スマホを展示
CES、MWCと続き、CeBITでも大きな存在感を放っているインテルは、スマートフォン向けのAtomプロセッサを搭載したスマートフォンを多数展示していました。
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↑インテルのプライベート展示エリア。スマホやUltrabookが並ぶ。 |
その中でも、MWCと同じく展示された最新モデルが『Clover Trail+』搭載機です。名前はWindows 8タブレットでお馴染みのClover Trailと似ていますが、Clover Trail+は高性能スマートフォン向けのAtomプロセッサとなります。
現時点でClover Trail+採用の代表的なスマートフォンは、レノボの『IdeaPhone K900』。5.5インチ・フルHDの大画面を搭載、デュアルコアのIntel Atom Z2580を搭載しつつ、厚さわずか6.95mmという薄型の金属ボディが特徴。2013年第2四半期に中国で発売予定となっています。
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↑レノボの『IdeaPhone K900』。Clover Trail+を採用、ディスプレイはなんと5.5インチ。 |
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↑こちらはインテルによるリファレンスデザイン。近未来のClover Trail+スマホの姿を現わしているかも。 |
『ZTE Grand Memo』は地域によって異なるプロセッサを採用
ZTEブースには、MWC2013で発表された大画面"ファブレット"端末、『ZTE Grand Memo』が展示されていました。
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↑CeBIT2013のZTEブース。 |
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↑MWC2013で発表した、5.7インチ・HDの大画面スマートフォン『ZTE Grand Memo』。 |
ところでZTE Grand Memoのプロセッサについて、当初ZTEは「Snapdragon 800」を搭載するとプレス発表しています。しかしこれが展示機の仕様とは異なると報じられ、話題となってしました。
この点を確認したところ、ヨーロッパ市場向けのLTE対応モデルがSnapdragon 800を採用し、中国市場向けの3G対応モデルはSnapdragon 600を採用するとのこと。端末の投入地域の特性に応じて、2種類の異なるプロセッサを採用しているとのことです。
他にもCESで発表した5インチ・フルHDで超薄型の『ZTE Grand S LTE』の展示もありました。
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↑CES2013で発表した、5インチ・フルHDのフラグシップ機『ZTE Grand S LTE』。 |
●関連サイト
CeBIT
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