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Windows8タブレットでパワーが欲しいなら『ICONIA W700D』

2013年03月07日 13時30分更新

ICONIA W700D
●日本エイサー(関連サイト
●実売価格9万円前後

ICONIA W700D
Bluetoothキーボードが付属
ICONIA W700D
↑タブレットカバー付きのBluetoothキーボードが付属。マイクロUSBを備え、本体からUSB充電する。充電中は本体ポートがすべて埋まってしまうのが口惜しい。

キーボードと性能で主張するサブPCとしての存在感

 Windows8発売以降、売れ筋のiPadやAndroid端末の陰でじわりとその数を増やし続けているウィンドウズタブレット。しかし、その多くはレノボの『Thinkpad Tablet2』に代表される省電力・低性能なAtom搭載機。動画エンコードなどのパワフルな使い方をタブレットに求めている人は少ないが、せっかくのウィンドウズ採用タブレットなのだから、サブPCとしてふんばれる力量があったほうが好ましいはず。そんな欲張りさんにオススメしたいのが本製品だ。

 従来機『W700』でも、i3-3217U(定格1.8GHz)に64GB SSDと、Atom機とは歴然とした性能差があった。だが、本製品ではi5-3337U(定格1.8GHz、最大2.7GHz)と128GB SSDに強化し、Bluetoothキーボードまで追加。タッチ操作では見つけづらい機能を手慣れたキーボードショートカットで呼び出せるというのは、サブPCとしての価値をぐんと引き上げる。しかも、従来機の価格からわずか1万5000円アップにとどまり、コストパフォーマンスも良好だ。

カバーを閉じて持ち運び
ICONIA W700D
↑持ち運ぶときはカバーを中央で折りたたむ。重量はカバー込みで1.6キロほどとなる。

エイサーが先取りする新世代の定番スタイル

 本機の性能や価格は、ウルトラブックに近い。バッテリー駆動時間はウェブブラウジング程度なら7時間半以上と、ウルトラブックと比べても長いほうだ。ただし、バッテリー駆動時は電源設定で2スレッド動作に絞られており、フルスレッド動作に変更しても、OCCTで負荷をかけるとCPU温度は70度付近で、動作クロックは1.7GHzまでまで低下した。

 タブレットでi5を最大限生かすには、まだ冷却面に課題があるようだ。より省電力かつ低発熱な次世代CPU、Haswell採用ウルトラブックはタッチ液晶が必須となる。必然タブレット型ウルトラブックも多くなる。ヒンジ部の故障といった構造的リスクを抱える液晶回転式やスライド式よりも、液晶完全分離型が増えるはず。本機はそんな未来の定番ウルトラブックを先取りした製品と言える。

D-Sub15ピン変換アダプターが付属
ICONIA W700D
↑マイクロHDMIからD-Sub15ピンへ変換するアダプターを同梱。残念ながらフルHDMI変換は別売だ。

SPEC
CPU:Core i5-3337U(1.8GHz)
メモリー:4GB
ストレージ:128GB SSD
液晶ディスプレー:11.6インチ10点マルチタッチ(1920×1080ドット)
通信機能:IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth4.0
インターフェース:USB3.0、マイクロHDMI、ステレオミニジャックほか
バッテリー駆動時間:約9時間(公称値)
OS:Windows8(64ビット)
サイズ/重量:約295(W)×191(D)×11.9(D)mm/950g(本体のみ)

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