Android、iOSに次ぐ勢力として期待されているのが、サムスンとインテルが主導となり開発を進めている“Tizen”(タイゼン)。初期段階のものですが、MWC開催期間中の別会場にて、そのUIをごく短時間体験する機会が設けられました。
以下は、サムスンによるリファレンスモデルです。ハード外観に大きな特徴はございません。iPhoneのように物理的なボタン(ホームボタン)があり、マルチタスク(ウインドー切り替え)に割り当てられていました(変更の可能性あり)。ボタンはほかに電源、音量とカメラのシャッターが確認できました。構成としてはWindowsPhoneに近いですね。
AndroidやiOSと最も異なるのは、下部に“トレイ(Dock)”がない点。ホームに全アプリが並んでおり、横にスクロールしていきます。Androidでいう通知バーを出すアクションを実行すると、画面全体が押し下がるような感じで、通知領域が出現。アイコンの並び替えはできませんでしたが、いずれも変更になる可能性が高いです。
右下に“戻る”ボタン、左下には表示されている状態に応じた機能のボタンが表示されるしくみになってます。ゲームなら特定のアクション、画像ギャラリーでは編集ボタンといった具合です。
ブラウザーは主立った特徴ない感じです。現時点でもかなり速度が出ており、快適かつ直感的に使えました。
おなじみのゲームなども動いていました。
こちらは動作速度はまだまだですね。もっさりとした印象ですが、目玉タイトルの開発が進んでいるという点がポイントでしょう。
早ければ年内にも最初の搭載機が発売される見込みです。Tizenの開発を進める非営利団体にはドコモやパナソニック、富士通、NECといった日本企業の名も連ねており、国内での展開もほぼ確定。
方向性としてはオープンなんだけれど、より事業者にとって有利なビジネスモデルを目指すという点ではFirefoxと似ていますね。“au+ソニーのFirefox”対“ドコモ+サムスンのTizen”という構図も起こりうるかもしれません。Ubuntuを含め、とにかく今年はモバイルOSから目が離せないでしょう。
●関連サイト
Tizen 公式ページ
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