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Windows8への格安アップグレードは1月31日まで! 旧世代PCを急ぎ強化し8化しよう

2013年01月23日 10時30分更新

■2月からWindows8 Proアップグレード版は6090円が2万7090円に!

パワーアップ

 XP以降のウィンドウズを使っていて、そのまま8へ移行するならアップグレード版8Proを使うのがお手軽だ。しかし、2月1日以降は価格が2万円も上がってしまう(関連サイト:Amazon)。何はなくとも、とりあえずアップグレード版を押さえておくのが吉だ。

Windows8の価格

  1月31日まで 2月1日から
ダウンロード版Windows8 Proアップグレード 3300円 終了
パッケージ版Windows8 Proアップグレード 6090円 2万7090円
DSP版Windows8 Pro 1万5000円 1万5000円
DSP版Windows8 1万1000円 1万1000円
Windows8優待購入プログラム 1200円 終了

※Windows8優待購入プログラムは、Windows7パソコンの購入は1月31日まで、登録手続きは2月28日まで

 新規導入ならDSP版一択だが、アップグレード版でも旧OSを入れた状態ならDVDからブートしてクリーンインストールは可能。32ビットから64ビット版へ移行するには強制クリーンインストールとなる。8をキレイに導入するのは意外に簡単なことなのだ。

 コア2世代のPCなら8は余裕で動くが、旧世代のパーツばかりでは最新OSならではのメリットを生かしきれない。こういう場合のお手軽パワーアップでオススメなのが“SSD単品交換”か“CPU&マザー交換”だ。データの読み書きを速くしたいなら前者、全体の処理性能を底上げしたいなら後者を選ぼう。
 

■主要パーツを換装して基本性能を強化

 今回、ターゲットPCとしたのは以下。

パワーアップ

SPEC CPU:Core2 Quad Q9450(2.4GHz) チップセット:インテル P35 メモリー:DDR2 SDRAM PC6400 4GB グラフィック:RADEON HD5670 ストレージ:HDD 500GB(7200回転)

 

●コース1 SSDに交換

パワーアップ

 読み書きの速いSSD導入で処理のレスポンスは大幅に向上する。この際HDDはデータ記録用に引退させよう。


換装するパーツ

パワーアップ

↑『Intel SSD 335』:今買うなら240GB版(実売価格 1万6500円前後)が最適。旧式PCには性能過剰だが、後々使い回しやすいことを考慮した。


SSD交換後の効果はいかに?

 CPUやマザーがコア2世代だと、8の起動時間はSSDでもHDDでも差が少ない。だがアプリの起動や処理は高速化する。『フォトショップ』での巨大画像編集では、SSD環境がHDDより2割以上高速化した。


【結果】アプリ起動においてSSDが爆速!

パワーアップ

↑8環境だとHDD環境でも起動時間はかなり短くなるため、SSDとの差はほぼ皆無。しかしアプリの起動は確実に短縮できた。

※OS起動時間:電源ボタン押下からようこそ画面が出るまでの時間 アプリ起動時間:再起動後に『Photoshop CS6』を起動し、作業用ウインドーが出るまでの時間

 

●コース2 CPU&マザーを交換

パワーアップ

 全体の処理能力を底上げする。DDR3メモリー8GBぶん(実売価格 3000円前後)も必要となる。


換装するパーツ

パワーアップ

↑『ASRock Z77M』:Z77マザーボードなので“K付きCPU”を組み合わせれば、オーバークロックにも挑戦できる。実売価格 9000円前後。

パワーアップ

↑『Intel Core i3-3225』:中途半端なコアi5を狙うなら、値段も安く内蔵GPUの性能がいいこの製品を選ぶのが吉だ。実売価格 1万2000円前後。


CPU&マザー交換の効果は?

『Q9450』から『i3-3225』換装後、ゲームなどの指標となる“Entertainment”は下がるが、演算性能を示す“Computation”は大幅アップ。CPU依存の処理が多いならメリットが大きい。


【結果】基本性能はi3なら1.3倍でi5は2倍!

パワーアップ

↑i3-3225はゲーム以外の処理ならQ9450より3割以上高い部門スコアーを出す。ゲーム用途以外なら新CPUのほうが快適だ。


ちょっと高いけどコチラもオススメ

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↑【Intel Core i5-3570K』:高負荷時は最高3.8GHzまでクロックが上がり、さらにオーバークロックも可能。処理性能はi3のほぼ倍で実売価格は1万9000円前後と、2万円以内なら最高のCPUだ


【結果】コアi世代から段違いに速くなる!

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↑i5では、CPU依存のフィルター処理がQ9450の半分以下で終わる。ストレージがHDDのままでもCPU&マザー交換でここまで変わるのだ。

※フィルターの総処理時間:『Photoshop CS6』を使い、解像度10800×2450ドットのJPEG画像(17.6MB)に回転やぼかしフィルターなどをかけるバッチ処理に要した時間



コアiなら動画エンコが神速化する!

 最新コアiに交換すれば、高性能動画エンコーダー『QuickSyncVideo(QSV)』も利用可能。スマホなど向けに動画を変換する際、QSVを使えば変換処理が超高速化。コア2世代のPCより変換待ちの時間を半分以下に短縮できるのだ。

QSV対応ソフトを使おう

パワーアップ

↑QSVを使うには『MediaEspresso』などの対応ソフトが必須となる。


【結果】QSV使用でエンコ速度が約3倍に向上!

パワーアップ

↑QSVはコアiに内蔵されたGPUのグレードで性能が決まる。i3-3225とi5-3570Kの処理時間が同じなのはこのためだ。

※AVCHD→iPad変換:再生時間67秒のAVCHD動画をiPad2用MP4ファイルに変換する時間

 以上のように、パーツを換装することで、旧マシンもまだまだ現役バリバリのWindows8マシンとして活用できる。Windows8へ格安でアップグレードできる1月中に急いで強化するべし!

 本記事は週刊アスキー1月29日号(1/15発売)の特集『Windows8アップグレード強化術』より抜粋・再構成したものです。

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