CES2013の開幕前日、クアルコムが基調講演を行ない、スマートフォンやタブレット、セットトップボックスなどに採用されているSnapdragonシリーズの新CPU『800』と『600』を発表しました。『Snapdragon 800』が同シリーズのフラッグシップモデルとなります。
いずれも、現在Optimus GやHTC J butterflyなど各キャリアのハイエンド製品が採用している『Snapdragon S4 Pro』と同様に、高い処理性能と消費電力の低さが特徴です。
↑基調講演には、マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEO(左)も応援にかけつけ、。今年はMSとして話せなかったもんね。
『Snapdragon 600』
“Krait 300”アーキテクチャーを採用したクアッドコアCPU。クロック周波数は最大1.9GHz。GPUはSnapdragon S4 Proと同じ、Adreno 320。また、LPDDR3 RAMに対応します。これらにより、全体的なパフォーマンスはSnapdragon S4 Proより最大40%高くなるとのこと。2013年の第2四半期に搭載端末が登場する予定。
『Snapdragon 800』
“Krait 400”アーキテクチャーを採用したクアッドコアCPU。クロック周波数は最大2.3GHz。GPUはAdreno 330で、これは320の2倍の性能があるとのこと。
メモリーは、32bitデュアルチャンネル、800MHzで動作するLPDDR3 RAMをサポート。
そのほか、通信や映像出力に関してサポートする規格もスゴい。
・最高150Mbpsの4G LTE Category 4と、最高1Gbpsの802.11acに対応
・4K(Ultra HD)表示が可能
・DTS-HD、Dolby Digital Plus、Dolby Surround 7.1に対応
・5500万画素での写真撮影、フルHD(1920×1080ドット)30fpsでの動画撮影が可能
全体的なパフォーマンスはSnapdragon S4 Proより最大75%高くなるそうです。
Snapdragon 800はスマホやタブレットだけでなく、スマートテレビ、“digital media adapter”と呼ばれるメディアアダプターやセットトップボックスなどに使われる見込み。2013年中ごろに搭載製品が登場する予定です。
■関連サイト
クアルコム社Blog(米国サイト)
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