CESの除幕イベント『Unveiled』(関連記事はコチラ)には大小さまざまなガジェットや家電機器が展示されているが、2日後のCES展示会の本番を楽しみに感じたもう1台がコレ。LG Electronicsの巨大な4K2K液晶テレビ『Ultra HD TV』だ。
84インチという巨大パネルで、3840×2160ドットを使っての表示は、絵の細かさもさることながら、3Dの描写が別次元だ。この製品は偏光グラスを使う仕組みだが、目の疲れは少ないものの、その仕組み上、縦方向の情報量が1/2になってしまう。このため、フルHDパネルでは画質面がウィークポイントだった。
一方の4K2Kパネルでは、半分になってもフルHD画質は維持される。視野角を感じさせないパネルとあいまって、これまでの3Dとはまったく違う映像体験を感じる。他社と横並びで見たわけではないので製品単体の色再現性や表現力については厳密に語れないものの、巨大画面の4K2Kは一見に値するとだけは言っておきたい。
↑隣に立つ女性と比較すると84インチの巨大さがよくわかる。1メートル強の至近距離で見ると、映画のスクリーンを見ているかのような没入感がある。
なお、価格は19999.99ドル(日本円で約174万円)だ。もっとも、同日行われた東芝の会見でも84インチパネルは、歩留まりのためか調達(製造)コストが格別に高いという。東芝は60インチ級の製品では1インチ1万円を狙うそうだから、LGに関しても60インチ級の普及機は、「なんとか手の届く」この価格水準を狙っていくことになると思われる。
■関連サイト
・『Ultra HD TV』プレスリリース(グローバルサイト)
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