1個16万円以上もするCPUを豪華に2個も採用した超弩級のモンスター自作マシン、“大紅蓮丸”。自作PC業界において、しばしばCPUは“石”と表現されますが、僕が買ったインテル『Xeon E5-2687W』は2つで合計16コア、32スレッド動作と、もはや“宝石”と言っても過言ではありません。そんな強烈な光を放つジュエリー達を受け止めるマザーボード、EVGA『SR-X』(ざっと7万円ぐらい)もすでに“お母さん”というより、もはや“鬼子母神”に近い存在です。ええ、あくまで語感的にはですよ。
そんな、約40万円ほどかけた豪勢な基幹部をさらに豪奢にすべく、メモリーも1枚16GBのモジュールを豪快にどばっと12枚鬼盛り! 15万円ぶんのメモリー総容量はなんと192GBにも及びます!! さて、そんなシステムのタスクマネージャーがこちらになります。
Windows8 Pro(DSP版、64bit)のせいか、以前メモリー32GB構成のWindows7 Professional(DSP版、64bit)でモニターしたときよりも迫力が増している気がします。正直たまんないです。これですよこれ。白飯持ってこいってな話ですよ。
ただし、正直CPUとマザーボードのローンも払い終えてないほど今の僕にはお金がないので、今回のメモリーはすべてキングストンさんからの借り物なのです。ジュエリーを両手に鬼子母神が毎月僕の首を合掌締めしてきます。それがあと7ヵ月ほど続く予定です。
しかし、この僕には夢がある! 合計100万円のPCを作るという壮大な夢が。というわけで、現在手に入るPCパーツで、100万円PCの構成を考えてみました。
■100万円PCの構成
CPU:インテル『Xeon E5-2687W』(3.1GHz)×2 32万8000円前後(購入時)
マザーボード:EVGA『Classified SR-X』(Intel C606) 6万8000円前後(購入時)
メモリー:キングストン『KVR13LR9D4/16I』(16GB)×12 15万円前後
グラフィックボード:Palit『GeForce GTX 460 Sonic Platinum』 -
システムドライブ:インテル『520 Series SSDSC2CW240A3K5』(240GB SSD、SATA3)×2 3万9000円前後
データドライブ:インテル『910 Series SSDPEDPX800G301』(800GB PCI-E SSD) 38万8000円前後
PCケース:Lian Li『PC-D8000』(HPTX) 5万4000円前後
電源ユニット:LEPA『G1600-MA』(1600W、80PLUS GOLD) 3万2000円前後
OS:Windows8 Pro(DSP版、64ビット) 1万5000円前後
合計価格 107万4000円前後
せめてグラボだけでもと手持ちのパーツを流用しましたが、豪快に足が出ちゃいました。早速いろんなメーカーさんに五体投地で各パーツを貸し出していただき、ありがたいことに大紅蓮丸の完成系をいち早く見ることが叶いました。その輝かしい姿がこちら。
いかがですかな? まるで雑誌に掲載する物撮り写真をデザイナーが切り抜く前のようなワイルドさが、ありありと伝わってくるような立ち姿じゃありませんか? まあ、実際にそうなんですけどね。本当にすいません。でも、おっきくて本当にすごいんですよ僕の大紅蓮丸。3.5インチHDDなら20個は入るんですよ、Lian Liの『PC-D8000』は。
そして、ふと考えるとですよ。これほど性能も図体も巨大なPCを一体何に使ったら僕は幸せになれるのだろう?という思いがどうしてもよぎるわけですよ。そこで僕は一昼夜真剣に考えてみました。大紅蓮丸の使い道を。
そこで候補に挙がったのが、以下の3つの使い道でした。いずれも普通の自作PCにはマネできない使用方法です。
1) 写真をたくさん合成して超高解像度なパノラマ写真を作る
225枚に分割撮影したJPEG写真を合成して、6万2110×1万4165ピクセルの超高解像度パノラマ写真を作成します。プロ用の合成ソフト『AutoPano Giga』を使えば、CPUもメモリーもありったけ使用してくれるので、大紅蓮丸のポテンシャルをフルに発揮できます。
2) 巨大なオフィスソフトのビルドを行なう
そのグラフィカルなUIで人気のLinux OS『Ubuntu』の標準オフィススイート『LibreOffice』のビルド(プログラムコードからインストール用ファイルに変換する作業)も超高負荷です。また、別のOSのシステムモニター(タスクマネージャー的なもの)を見るのだけでも、しつこいようですが、おかずはいらないぐらい飯が進むってもんです。
3) 3TB HDDを20台入れて60TBの超巨大ドライブを構築
Windows8の目玉機能“記憶域プール”を使った仮想ドライブで、夢の60TB単一ドライブを作成。ただし、SATA増設ボードや2股電源ケーブルなどもろもろで30万円超の追加投資が必要なプランになります。悔しいですけど、このプランの場合はPCI-EのSSDはあきらなめなければなりません。PCI-Eスロットの空きスペース的にも。
なお、自作増刊ではこのへんのチャレンジを詳しく解説しておりますので僕の大紅蓮丸に興味がある方はぜひご覧ください。また、ほかのジサトラメンバーも気合が入った内容ですので、お楽しみに。
【大好評の週アス増刊にWindows8パソコン自作登場!】
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります