Windows Phone 8は10月29日に正式発表され、11月より世界各国で端末が発売されています。そんな中、ロンドンでの発表会にも展示されたHTC端末『HTC 8X』を筆者も入手することができました。
さっそく開封レビューをお届けしたいと思います。
↑HTC初のWindows Phone 8端末『HTC 8X』(イギリス版)。 |
■エコロジーなパッケージを採用
イギリスより届いた包みを開封してみると、なにやら丸っこい箱が現われました。どうやらエコロジーに配慮したパッケージとのことです。
↑HTC 8Xのパッケージ。健康食品的なナチュラルさを感じる。 |
↑パッケージ裏面。1.5GHzデュアルコア、720p解像度。間違いなくWindows Phone 8です。 |
↑開封すると、すぐにHTC 8X本体とご対面。 |
HTC 8X本体の下部には、マニュアルをはじめとする冊子類、ACアダプターやUSBケーブル、ヘッドホン、そしてマイクロSIMカードのトレーを抜き出すためのピンが同梱されていました。
↑HTC 8Xの付属品。ACアダプターはイギリスで一般的なBFタイプ。 |
↑なんと言っても初めてのWindows Phone 8端末。マニュアルも読んでみよう。 |
■滑らかなカーブを描く形状が特徴。質感も高い
HTCが発表したWindows Phone 8端末『HTC 8X』、『HTC 8S』は、いずれも豊富なカラーバリエーションが特徴です。今回購入したのはブルーですが、他にもレッド、イエロー、ブラックが揃っています。
↑写真ではかなり青く写っているが、実物はもう少しパープルに近いブルー。 |
↑表面はフラットな形状。スタートボタンのWindowsフラッグはWindows 8と共通。 |
HTC 8Xの特徴として、滑らかなカーブを描く背面の形状が挙げられます。これにより、端末が数字以上に薄く感じられます。
↑滑らかなカーブを描いている。薄く感じるうえに、持ちやすい。 |
↑真横から見ても、とても滑らか。 |
↑上側から見ても、やはり滑らか。 |
一昔前のHTC端末にありがちだった“いかにも”なデザインと比べて、ずっと垢抜けた印象です。ノキアのLumiaシリーズに匹敵する質感に仕上がっていると言えるでしょう。
なお、HTC 8XはLumia 800のような一体成形となっており、背面カバーは取り外すことができません。そのため、SIMカードスロットは端末側面に位置しており、細いピンを押し込むことでトレーを取り出せるようになっています。SIMカードはマイクロSIMタイプです。
↑同梱の細いピンで、SIMカードのトレーを引き出せる。 |
HTC 8Xのもうひとつの特徴は縦長の形状です。筆者がロンドンで他のWindows Phone 8端末と比べたときも、やや縦長に感じました。そこで、同じく4.3インチのディスプレーを搭載した『HTC HD7』と並べてみて、どれくらい縦長なのか比較してみました。
↑どちらもディスプレーは4.3インチだが、形状は大きく異なる。 |
■Windows Phone 8は標準で画面キャプチャーに対応
Windows Phone 8では、端末本体だけで画面のスクリーンショットを撮る機能に対応しています。操作方法は、スタートボタンを押しながら電源ボタンを押すだけ。するとWindows Phone 8の“Photos”内に画面キャプチャーが保存されます。
↑スタート画面をキャプチャーしてみた。 |
週アスPLUSのシステム上、掲載される画像は縮小されますが、実際にはHTC 8Xの画面解像度である1280×720ドットの画像が、PNG形式で保存されます。
■日本語対応は機種によって異なる
Windows Phone 8の日本語対応は、基本的にはWindows Phone 7.5と似ています。Windows Phone 8では“電話の言語”(これまで表示言語と呼ばれていたもの)によって、UIの言語を変更できます。
HTC 8Xは日本語ロケールを搭載していないため、UIを日本語化することはできません。
↑HTC 8Xの“電話の言語”に日本語はない。 |
どの言語を搭載するかは、Windows Phone 8でもキャリアやOEMメーカーに決定権があるようです。これにより、同じ端末でもキャリアや発売地域によって仕様が異なる可能性があると言えます。
ロンドンの会場で確認した限りでは、キーボードからの日本語入力はどの端末でも対応していました。ただし日本語キーボード(13MB)をダウンロードしてインストールする必要があります。これも発売地域によって異なるかもしれません。
↑キーボードと音声認識は、ダウンロードにより日本語に対応する。 |
Windows Phone 8からは、音声認識機能が日本語に対応しています。これも音声認識用のファイル(23MB)をダウンロードすることで使用可能になります。
基本的に日本での使用を想定して作られていないため、いろいろと不便な面はありますが、Windows Phone 8を最速で楽しめる端末として要注目と言えるでしょう。
著者および編集部は、技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用を勧めるものではございません。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。各国の法律に反して利用しても、著者および編集部は一切責任を負いません。
山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります