Windows 8とWindows Phone 8の発売に伴い、今週から“ななふぉ出張所”では、より幅広いWindows関連情報をお届けしていきます。
さて、Windows 8が発売された10月26日。日本では前夜祭が開催されるなど大いに盛り上がったようですが、筆者はスウェーデンの首都ストックホルムに滞在していました。そこで今回は、ストックホルムにおけるWindows 8やWindows Phone情報について、ご紹介したいと思います。
↑10月末のストックホルム。東京の真冬ぐらいの寒さで、日没後は降雪も。 |
■ストックホルム中央駅の近くには“Media Markt”あり
スウェーデンと言えば、公用語はスウェーデン語。通貨もユーロではなく、独自のスウェーデンクローナが使われていますが、実際には英語がよく通じます。治安がよく、ヨーロッパの多くの国から入国審査なしで入れるため、旅行しやすい国と言えます。
さて、ガジェットについてはどうでしょうか。ストックホルムに不慣れな筆者でも行けそうなショップについて情報収集したところ、ドイツでおなじみの“Media Markt”が中央駅近くにあるという情報を得ました。
↑ストックホルムのMedia Markt。 |
このMedia Marktは、ストックホルム中央駅近くのショッピングモール“Gallerian”(外部サイト)の地下にあります。モール内の店舗としてはかなり広大な床面積。スマートフォンやPCはもちろん、コーヒーメーカーや洗濯機などの家電製品、テレビをはじめとするAV機器が所狭しと並んでいました。
私が訪れた10月26日はWindows 8の発売日ということもあり、店内にはWindows 8関連の掲示物や、ロゴ入りシャツを着たスタッフの姿を見かけました。もちろん『Windows 8 Pro』のパッケージも山積みになっていました。
↑Windows 8 Proのパッケージ。価格は549クローナ(約6600円)。 |
スウェーデン語のキャッチコピーは“Mot nya Windows”。「新しいWindowsに出会おう(Meet the new Windows)」という意味です。
PCはWindows 8対応製品が並んでいたほか、ASUSのWindows RTタブレット『VIVO TAB RT』もありました。価格は6290クローナ(約7万5000円)とやや割高。これはスウェーデンにおける25%の消費税が含まれた価格とのことでした。専属のスタッフが張り付いており、Windows RTとWindows 8の違いについて、来店客に対して熱心に説明する姿が印象的でした。
↑ASUSのWindows RTタブレット『VIVO TAB RT』。 |
同じくショッピングモール“Gallerian”内には、ヨーロッパでおなじみの携帯ショップ“Phone House”も出店しており、Windows Phoneを含む様々なスマートフォンが陳列されていました。ストックホルム中央駅周辺では、要チェックのスポットと言えるでしょう。
↑スウェーデンにもPhone Houseが。内装や取り扱い品目はイギリスなどに似ている。 |
■スウェーデンの携帯キャリアはTeliaやTELE2
スウェーデンに展開する携帯キャリアはいくつかありますが、最も存在感が大きいのはTeliaSoneraです。スウェーデンのTeliaとフィンランドのSoneraが合併したキャリアで、契約者数は全世界で1億7000万人(2011年末時点)。どれくらい大きいかというと、ドコモ、au、ソフトバンクの契約者数を合わせた総数1億2735万人(2012年09月末時点)を軽く上回る規模です。
紫色のコーポレートカラーをあしらったストア“Telia Butik”は、ストックホルム市内のあちこちに展開しています。
↑ストックホルム市内のTeliaストア。紫色のカラーが特徴。 |
ノキアの本社はスウェーデンの隣国フィンランドですが、もちろんストックホルムでも人気があります。どの携帯ショップでも、たいてい1~2種類のLumiaシリーズを取り扱っていました。
Teliaでの価格は『Lumia 800』が4395クローナ(約5万3000円)、『Lumia 900』が5395クローナ(約6万5000円)でした(いずれも契約なしの端末価格)。
↑Teliaで販売されているLumiaシリーズ。Windows Phone 8は発表前なのでまだない。 |
Teliaに対抗するもうひとつのキャリアがTELE2です。スウェーデンを拠点にヨーロッパやロシアに展開しており、1億3000万人以上の加入者がいます。
TELE2の店舗では、『Lumia 800』が3799クローナ(約4万5000円)、『Lumia 900』が4999クローナ(約6万円)と、Teliaに比べてやや安価な設定でした。
↑もうひとつのスウェーデンベースの携帯キャリア、TELE2。 |
↑ノルウェーのキャリア、Telenorも進出している。 |
■郊外のショッピングモールにも注目
ほかにもストックホルム中心部には、ノーベル賞の授賞式晩餐会が開かれる市庁舎や、古い街並みが印象的な旧市街“ガムラ・スタン”などの観光名所があり、見どころたっぷりとなっています。
しかしちょっと郊外に足を伸ばせば、便利な大型ショッピングモールもあります。それがストックホルム近郊の町、Taby(タビー)です。中心部からは、地下鉄でTekniska Hogskolan駅まで行き、いったん地上に出てStockholm Ostra駅へ。L28に乗り換え、Taby Centrum駅まで20分弱です。
↑ストックホルム郊外のTaby Centrum駅。ショッピングモールは駅直結。 |
ショッピングモールは駅のホームから直結しており、迷う心配はありません。屋内型なので、寒い季節でも安心です。ここにはキャリアのショップや“Phone House”はもちろん、ストックホルムで唯一のApple Storeも入居しており、ガジェット好きには非常に便利な施設となっています。
↑ショッピングモールの様子。天井からの垂れ幕には“無料WiFi”や“iPhoneアプリ”、“Facebookページ”の案内が。構内にはタッチパネル式の案内板も完備。 |
↑ここにもPhone House。屋内型なので寒い季節でも安心してショッピングできる。 |
↑スウェーデンでおなじみのTeliaストアも。 |
↑地元の家電店も。Telia・TELE2・3(Three)の各スマートフォンを扱っている。 |
■Windows Phone 8にも期待
残念ながら筆者はWindows Phone 8の発表前にストックホルムを離れることになりました。しかし、その後Teliaは『Lumia 920』を、TELE2も『Lumia 920』や『HTC 8X/8S』の発売を発表。すでに予約を受け付けているようです。ストックホルムを訪れる機会があったら、ぜひ店頭で確認してみてください。
↑Teliaの『Lumia 920』。11月末ごろ発売予定で、端末のみの価格は約7万円。 |
↑TELE2は『Lumia 920』と『HTC 8X/8S』をラインナップ。予約受付中。 |
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