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Gmailは99.99%安全稼働! Googleがクラウドセキュリティーを解説

2012年11月06日 16時00分更新

 Googleは企業のクラウドセキュリティーに関する記者説明会を11月6日に行なった。

 Googleのエンタープライズ部門のセキュリティー担当統括責任者のエラン・ファイゲンバウム氏がビデオチャットで登場し、グーグルが行なう法人向けのGoogle Appsなど、クラウドセキュリティーへの取り組みやクラウドセキュリティーへ意識の持ち方などを語ってくれた。エンタープライズ部門と言っても、クラウドセキュリティーは企業に関わるものだけではない。Gmailなど個人でも注目しておきたいセキュリティーの話が出ていた。

Googleが企業クラウドセキュリティーを解説

■クラウドサービスのメリット
 クラウドのセキュリティー解説の前に、クラウドサービス自体の説明を行なった。すでにご存じのように、クラウドサービスは各デバイスにソフトをインストールして使うのではなく、ブラウザー上で行なえるサービス。Gmail、ヤフーのサービス、Hotmailなどを使っていれば、すでにクラウドを活用している状態であるとし、そこにユーザーのメリットは2つあるという。

 ひとつはモバイル、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットなど様々なデバイスでサービスやデータにアクセスでき、ひとつのデバイスや場所に格納せずに使える点。もうひとつは、複数の人でコラボレーションができる点。ある文章に対して複数の人が、同時にアクセスし編集できる。それをお互いのやりとりを経ずに可能だということだ。

 サービスを提供する企業側からみたメリットは、ソフトのあらゆるバージョンに対しての保守をしなくても済むという点だ。既存のインストール型のソフトやサービスの場合、すべてのバージョンに対するメンテを行なう必要があるが、クラウドサービスではひとつのバージョンの保守で済み、さらにそれが最新で一番使いやすいものになる。

Googleが企業クラウドセキュリティーを解説

 既存のサービスに比べ、クラウドサービスのメリットを解説したところで、ことセキュリティーに関しては意識の改革、変換が必要だという。これは100年前の銀行協会と同じで、100年前は自分のお金があった場合はベッドの下に隠していたが、銀行が預けた方がよりセキュアであると説いてまわった。当時の人たちは、そこにセキュリティーに対する自分たちの考えを変換する必要があった。そのような考えの転換期が今のクラウドセキュリティーにもあるという。

Googleが企業クラウドセキュリティーを解説

■Gmailは99.9%の稼働率でクラウドは安全
 クラウドセキュリティーの技術に関しては、まず“ITシステムは不具合を起こすこと”を念頭に置いてシステムを設計しているという。そのため、サービスに対してレプリケーションを行なっている。単一のサービス、データに対してまったく同じものを複数用意しているということだ。Gmailもひとつのデータを2つのデータセンターに置いている。いわゆる冗長化だが、そこでサポートを途切れず常に行なっている。

 またGmailに個人がセキュリティーの意識を高め、パスワードの強力化や二段階認証の導入を進めていた。二段階認証はGoogleアカウントの“セキュリティ”項目で設定できる。ワンタイムコードをスマートフォンに送信し、ユーザー名とパスワード、ワンタイムコードの3つがないと使えないようにする認証方式だ。

Googleが企業クラウドセキュリティーを解説

 そのうえでクラウドサービスは信頼性に欠けるという誤解がある点に対して、2010年はGmailは99.9パーセント稼働し、複数のコピーを持つ冗長性を持つ。メンテナンス、保守期間がゼロという安全性をアピールしていた。

Googleが企業クラウドセキュリティーを解説

 またGoogleは同社のデータセンターをGoogleマップのストリートビューで公開したことでも話題だ。このGoogleカラーのパイプは、冷却水を運ぶ配管だ。

Googleが企業クラウドセキュリティーを解説

■関連サイト
Google Apps for Business
Google Data centers

(2012年11月7日18時修正:タイトルの表現を変更しました)

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