10月29日、ついにWindows Phone 8が正式発表され、サンフランシスコを中心に世界中でイベントが開催されました。
サンフランシスコのイベントでは、マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOや、Windows Phoneユーザーにはおなじみのバイスプレジデント、ジョー・ベルフィオーレ氏も登場。"Liveアプリ"や"キッズコーナー"などの新機能を披露し、Windows Phone 8のローンチを盛り上げました。
この日、たまたまロンドンにいた筆者は、ロンドンでの発表イベントに運良く参加することができましたので、その様子をレポートしてみたいと思います。
↑熱気あふれるロンドン会場の様子。 |
■ステージ発表のメインはサンフランシスコ
今回のWindows Phone 8の発表イベントは、サンフランシスコで午前10時から、ロンドンでは午後5時から開始されました。時差の関係でわかりづらいのですが、実はまったく同時刻に始まったのです。ほかにも、フランスのパリやスペインのマドリードなどの各都市で、同じようなイベントが開催されたようです。
しかしイベントの中心はあくまでサンフランシスコでした。その証拠に、ロンドン会場には前方に大きなスクリーンが設置されており、サンフランシスコのイベントが上映されていました。筆者はロンドン独自のステージ発表を期待していたので、やや拍子抜けでした。
↑ロンドン会場では、サンフランシスコ会場の様子をスクリーンで上映。 |
なお、ロンドン会場で上映されていた動画は、インターネットで一般公開されたストリーミング配信と同じものと思われます。そのため、単にWindows Phone 8の情報を得るだけなら、サンフランシスコに足を運ばなくてもオンラインの動画で十分だったと言えるでしょう。
発表イベントの動画はこちら(外部サイト)で公開されています。
さて、サンフランシスコでのイベント終了後、いよいよロンドン独自のイベントが始まります。ステージにはマイクロソフトUKのWindows Phone担当ディレクターのリラ・マーティン氏が登場。イギリスにおけるWindows Phone 8のローンチについて解説しました。
↑マイクロソフトUKからリラ・マーティン氏が登場。 |
イギリスでは、EE(Everything Everywhere)から『Lumia 920/820』と『HTC 8X/8S』が、O2から『ATIV S』と『Lumia 820』、『HTC 8X/8S』が、3(Three)からは『HTC 8X/8S』が、そしてVodafoneからは『Lumia 820』、『HTC 8X/8S』が発売されることが発表されました。これは、Windows Phone 8端末がすべての主要キャリアから発売されることを意味します。
↑11月9日よりEEで取り扱い開始。 |
また、独立系の携帯ショップとしてPhones4Uではノキア・HTC・サムスンの5機種すべてが、Carphone Warehouseでも『Lumia 820』、『HTC 8X/8S』を取り扱うことが発表されました。『HTC 8X/8S』がすべてに含まれるというのも興味深いところです。
■大混雑のタッチ&トライコーナー
最後にリラ・マーティン氏は、ロンドン会場にも多数の実機が用意されていることを発表します。直後にスクリーンが巻き上げられ、多数の実機が用意されたパーティー会場が姿を現わしました。
会場にはノキア・HTC・サムスンのWindows Phone 8が機種ごとに5台前後、合計25台以上のWindows Phone 8端末が展示されていました。さらに、マイクロソフトUKからも多くのスタッフが参加しており、ポケットに各自のWindows Phone 8端末を忍ばせているため、その総数は50を超えていたと思われます。
↑『Nokia Lumia 920』は『Nokia Lumia 800』を大型化したという印象。ホワイトモデルは従来どおりの光沢仕上げ。 |
↑『Nokia Lumia 820』のホワイトはマットな質感。ワイヤレス充電も体験できました。 |
↑「This is Lumia」というポスターをよく見かけた。 |
↑『HTC 8X』は写真で見るよりも実機は縦長の印象。背面が丸みを帯びているので薄く感じる。 |
↑『HTC 8S』のカラフルな印象は写真のとおり。そしてかなり軽い。質感も悪くない。 |
↑『Samsung ATIV S』は『GALAXY S III』によく似ている。Windowsボタンはハードウェアボタン。 |
これだけ多数のWindows Phone 8端末が一堂に会することは、今後もそうめったにあることではないと思います。もちろんパーティー会場は大いに盛り上がり、アルコールも投入されてヒートアップ。後半にはシンガーソングライターのパロマ・フェイスがDJとして登場。一部はダンスパーティーと化していました。会場隅では、SurfaceとWindows Phone 8を両手に持って記念撮影する強者もいました。
↑一見すると単なるデモ用スクリーンのようだが、実は端末とつながっている。 |
↑あちこちでWindows Phone 8端末が普通に使われていた。 |
前回もレポートしたとおり、国内キャリアからのWindows Phone 8端末の発売は予定されていません。しかしイベント中に出てきた「Global Launch」という表現は、世界中への展開を予感させるものとなっています。ぜひ、来年の早い段階での日本上陸を期待したいところです。
↑Windows Phone 8は「Global Launch」。日本にもやってくる? |
山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ
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