インテル東京本社で、10月23日に記者向けの説明会が開催されました。会場にはたくさんのウルトラブックが集結。Windows8の発売に合わせて登場するタッチスクリーン対応のPCやコンバーチブル型のPCに注目し、ウルトラブックが将来的に誰もが夢中になれるユーザー体験を実現するとして、インテルがさまざまなテクノロジーを紹介しました。
インテルマーケティング本部長の山本氏は、コンバーチブルPCを「見たり聞いたりするには、タブレットがよいというのはそのとおり。一方、PCはメールしたり資料の作成をしたりするのに適している。コンバーチブルはある意味真ん中で、見る、聴く、作るというのを必要に応じて行なうことができ、ユーザーに最適な形態でコンピューティングが楽しめるもの」と語った。
今回の説明会では、“直感的”、“快適”、“安全”、“つながる”の4つの項目を大きくアピール。数十年間変わらなかったPCのインターフェースを一新したWindows8は“直感的”であるとして、タッチ機能やセンサーの機能を使ったアプリを多数紹介しました。
画面下より飛んでくる野菜や果物といったものに、指をスライドさせることで、斬ることができる『FRUIT NINJA』というアプリ。Android版でもおなじみですね。
写真をスワイプすることで周囲360度を見渡せるタッチ対応の技術。
タッチ以外に、内蔵する本体角度に反応するセンサーを利用した『FRISBEE FOREVER』というアプリ。フリスビーを飛ばして、空中に浮くアイテムをゲットして得点を稼ぎます。
カメラで自分を写して、画面内に現われる赤い玉をたたくようにジェスチャーすると破壊され、ポイントとなるジェスチャーコントロール。
ほかにも、コントローラーの代わりになる用紙をハンドルとして使ったレーシングゲームや、音声によりさまざまな操作が可能になるボイスコントロール機能を紹介。直感的な操作ができることで、たとえばソファーでリラックスしながら家族でゲームを楽しめたり、キーボードやマウスと縁遠いおじいさん、おばあさんが孫と簡単にコミュニケーションがとれる、とまとめました。
次は、快適さについてです。まず、ウルトラブックとPentiumを用い、ソフトの複数起動時間で比較。iTunes、Adobe Reader、Photoshopなどを実行して起動するまでに何秒かかるかテストをしました。ウルトラブックが約52秒、Pentium搭載PCが約98秒とウルトラブックのほうがやはり断然速いです。“快適”さに関しては、何をするにも性能は必要とのことでした。
続いて“安全”をキーワードに、『インテルアンチ・セフト・テクノジー』を紹介。ウルトラブックが紛失した場合、ロック機能が働き、PCに保存されているデータが暗号化されるそうです。この機能は、ほかのPCやタブレットからアクセスし、紛失したPCのロックや解除が遠隔でできます。万が一置き忘れてもPCをロックして大切な情報を守ることができます。
そして、最後に“つながる”ということで、インテルの『WiDi』を使った『ビデオ・ウォール』機能が紹介されました。4つに分かれた画面をタッチすることで、その映画や動画がテレビで再生されます。今後は、レンタルショップなどに行かなくとも、自宅の大画面テレビでPCからの映画が楽しめるようになるとのことでした。
インテルが目指すウルトラブックの未来実現のため、PCはますます進化していくはずです。今後さらに、どのように変わっていくのか、楽しみに待ちましょう。
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