Googleは独自のAndroid 4.1搭載タブレット『Nexus 7』の日本での発売を開始した。Nexus 7は16GBのみの発売で価格は1万9800円。Google Playではすでに購入でき、量販店は10月2日に発売開始する。同時にGoogle Playで電子書籍のコンテンツ販売も開始した。
本日9月25日、記者発表会を行ない、米Googleのエリック・シュミットCEOが来日してスピーチ。
「モバイル革命が予想したより早く起こっている。テクノロジーによって生活が変わってきて、人々のインタラクションだけでなく、人々の意志決定にまで入ろうとしている。その人々の期待に応えてデバイスを出していく必要がある。今まで3つのフェーズがあった。最初はハードウェア革命。ウォークマンやビデオカセットレコーダーで、経済性が大きく変わった。ただ、だんだんと機械が複雑になり、必ずしも使いやすくはなくなった。危険性も高まった。次はソフトウェア、MP3などiPodなどのフェーズ。使いやすくなった。そして日本は第3のフェーズに入った。クラウドインターネットは、物理的なデバイスを超えて共有できる」
「インターネットからモバイルへ。ネットワークのコネクティビティーが重要になってくる。日本のスマホユーザーの82パーセントは1日に1回ネットに接続する。お店の中で使っている割合が75パーセント。これは世界の中でももっとも高い比率。クラウドがベースになっているショッピングがある。これが今後、日本の大きな成長要因になる。新しいスタートアップ企業は日本のショッピング体験を変える。テクノロジーは暮らしの役に立つものでなくてはならない」
「映画作品を購入し、どこでも観たい。デスクトップで中断したら、地下鉄で続きを観たい。目的地への行き方をデスクトップで調べたら、モバイルで表示させたい。読みかけの記事はモバイルで続きを読みたい。これがすべて可能になる。『Nexus 7』というタブレットでハードウェア、コンテンツが合わさる。日本でも発売を開始しました」
Googleサービスと『Nexus 7』によるシームレスな環境でのコンテンツ利用について説いたものの『Nexus 7』は3G/4Gを搭載しない、無線LANモデル。コネクティビティーやシームレスな環境を可能にする肝心のモバイルネットワークについては、今回の発表でエリック・シュミットの言葉では何も触れられなかったのは少し残念だった。
またGoogle Playでブックスのメニューが追加、電子書籍の販売が始まった。これは『Nexus 7』でなくとも、Android端末からもアクセスして購入可能だ。
アスキー・メディアワークス作品の『ケメコデラックス!』も。横表示にすると見開きの画像もしっかりと読める。
音声認識のデモでは「夕焼けのスカイツリー」や「ハリネズミの赤ちゃんの写真」、「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」といった難解な単語もしっかりと音声認識し、検索できた。自分だったら確実に噛んでしまいそう。
“Google now”はAndroid 4.1で追加した新機能。位置情報に基づいて情報が変化する。地下鉄の駅情報、天気予報、近くのレストラン、カレンダー、リマインダーといった位置、個人に関わる情報が“カード”として一覧表示する。使えば使うほど、情報の精度が高まる。今後、新たなカードも提供予定だ。個人的には一番期待しているサービスだ。
“Googleマップ”は現在、iOSに対して大きなアドバンテージになる地図サービス。レストランを検索して、店内のストリートビューは閲覧できる。ジャイロスコープセンサーにより、端末を動かすとぐりぐり店内を見渡せる。
“Tegra 3”の実力を見せるゲームのデモプレー。iOSでも人気のスクウェア・エニックスの『ケイオスリングス』は近日提供予定。セガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードII』は現在配信中だ。
量販店でも10月2日より発売。すでにヨドバシカメラやビックカメラなどは予約を開始している。
バッファローやエレコムからは、ケースや保護シートといったサプライも同時発売する。
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