初音ミクさん、満5歳のお誕生日おめでとうございます! 8月は各所で聖誕祭を祝うイベントが開かれている。ニコファーレをボカロ曲とそのファンで埋め尽くした、8月25~26日のライブイベント『Voca Nico Night Live Stage』も、そんなお祝いの一環と言えよう。
じん(自然の敵P)、ナノウ、OSTER project、ダルビッシュP、doriko(敬称略)など今をトキめく有名ボカロPばかり集めた2Daysのこのライブは、7月14日のDJイベント(関連記事)に続くボカロオンリーの音楽祭。まずは初日の模様をフォトレポートしよう。
24時間テレビの直前という忙しい最中なのに、しっかりMCを務めた、ボカロファンを自認するえれぴょん(小野恵令奈さん)。胸の缶バッジに注目だ! |
ひらひらのミニスカートから伸びる脚に、タトゥ風のストッキングという甘辛ファッションで登場したえれぴょん。 |
2日間ともMCはボカロファンを自認するアイドル・えれぴょん(小野恵令奈さん)が担当。実は25日の夜は汐留の某局で24時間テレビに出演が決まっていたため、ライブが終わったらすぐ移動しなければならないケツカッチン状態だった。そんな多忙にもかかわらずMCの仕事を快く引き受けるあたり、えれぴょんのボカロ好きはホンモノだっ!
■ トップバッターは多彩な才能を見せつける・じん(自然の敵P) |
パーカーの帽子を目深に被って、エレキギターを聴かせてくれたじん(自然の敵P)。 |
ライブのトップバッターを務めたのは、小説版『カゲロウデイズ』で作家としての才能も魅せてくれた、じん(自然の敵P)。最初に8月29日発売の新曲『Sky of Beginning』(初音ミク楽曲)のフルバージョンビデオで、がっちりボカロファンのハートをわしづかみ。続く2曲はIA楽曲で、ボーカルはONE(おね)さんが担当。パワフルな美声で歌い上げてくれた。
じん(自然の敵P)のセットリスト
- Sky of Beginning
- チルドレンレコード
- 如月アテンション
じんと同じく、パーカーを目深にして登場したボーカル・ONEさん。「深く被りすぎて、前が見えなかった」とのこと。 |
■ 2番手は紳士な出で立ちでキーボードを奏でる・とく |
2番手に登場したの、黒縁メガネに蝶ネクタイ、ベストもよく似合う、とく。多くのボカロPが入れ替わり登場するため、一人当たりの楽曲は3曲までと多くはなかったが、『ARiA』で始まり『SPiCa』で締める(どちらも初音ミク)という有名曲のオンパレードで、会場を沸き立たせて次のボカロPに席を譲った。
とくのセットリスト
- ARiA
- Butterfly
- SPiCa
とく(写真左)とまるで対称的に、長髪でワイルドなファッションのギタリスト。もちろんギターの実力は折り紙付! |
■ 絶対女性ボカロPだと思ってた人も多いはず! ナノウ |
女子の切なさを繊細なメロディで歌い上げる楽曲が多いナノウ。てっきり女性ボカロPだと思っていたのでビックリ。 |
切なくもけなげな女子の心を歌詞に織り込むナノウは、すっきりフェイスのイケメン。特にアコースティックギターで3曲目に歌ったスローバラード『ハロ/ハワユ』は、オリジナルのミクさんによる少女らしい歌声とは、また違った味わいに、男子も思わずジワジワっときた。
ナノウのセットリスト
- 3331
- ねぇ。
- ハロ/ハワユ
■ 長崎から六本木へ 最年少17歳のボカロP・バベルP |
2日間を通じて最年少17歳のバベルPは、長崎県から遠路はるばる参加してくれたボカロP。楽屋ではえれぴょんが胸に付けた大きな缶バッジのコピー「ド・変態」をまじまじと見つめていたとか……。そんな様子にえれぴょんは「若い子には刺激が強すぎたかしら? てへぺろ」と会場の笑いを誘った。
バベルPのセットリスト
- prologue:Waiting alone
- solitude
2曲のみの出演だったが、将来性を感じさせる力強い演奏と歌声。MCえれぴょんとの掛け合いも面白かった! |
■ 中性的な魅力で会場を惹きつけた・koma'n |
キーボードの弾き語りと時折魅せる流し目で、集まったボカロファンを男女問わず魅了しまくったのがkoma'n(コマン)。モデルばりの甘いマスクと、キャッチーな歌詞が特徴で、切ない歌声も魅力だった。
koma'nのセットリスト
- Bad bye
- You and beautiful world
- リミットフレンズ
■ 面白過ぎるP名と実力派の演奏&歌声のギャップ!? 裏まんP |
見出しに書くには長すぎるので略したが、正しくは“家の裏でマンボウが死んでるP”。由来はあえて書かない。 |
会場の雰囲気は一変し、特徴的なそのボカロ名に輪を掛けて個性しかないバンドメンバーを揃えた“家の裏でマンボウが死んでるP”が登場。セットリストを見ても分かるとおり曲のタイトルも超個性的だが、一輪車に乗って背中でベースをかき鳴らしたり、上半身裸にウマの下半身を持つケンタウルスがギターを弾いたりと、裏まんPワールド全開で会場を包み込んだ。
家の裏でまんぼうが死んでるPのセットリスト
- 家の裏でマンボウが死んでる
- 誕生日、ペペロンチーノにやさしくされる
- クワガタにチョップしたらタイムスリップした
P名に輪を掛けて曲のタイトルもイミフ。それでいて聴いてみると切ない。なんだこの感覚は……。 |
■ 日本代表・やっとにも似たイケメンP KEI(NO LEAF CLOVER) |
1日目のトリはKEI(NO LEAF CLOVER)。同じ名前で公式な初音ミクさんを描くイラストレーターもいるが、あちらはまったくの別人。ニコ生でも「イラストレーターじゃない方の」とコメントが流れた。
裏まんPがすっかり(良い意味で)とっ散らかしたあとなので「正直やりにくいです」と、最初に笑いを誘ったものの、1曲目『HERE』からすぐに空気をガラリと変え、会場と一体化したKEIワールドを作りあげたのはさすが実力者。最後は会場の様子をケータイで撮る余裕も見せた。
KEI(NO LEAF CLOVER)のセットリスト
- HERE
- Hello,Worker
- ピエロ
バンドのギターと競演したり会場とコール&レスポンスしたり、わずか3曲という短い時間には感じさせない、満足度の高いライブに仕上げてくれた。 |
なお、2日目の模様は明日レポートする予定だ。
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