ファーウェイはIFA2012のプレス向けカンファレンスで、ヨーロッパにこの秋投入するスマートフォンやタブレットの新機種を発表。また、あわせて、今後の製品に搭載する自社開発のユーザーインターフェース“Emotion UI”の説明も行ないました。
10月にスマートフォンとタブレット6機種を投入
ファーウェイがヨーロッパ向けに発売する新製品は、スマートフォンが4機種とタブレットが2機種。これらのうち3機種はすでに発表済みの製品で、今回初お披露目となったのはスマートフォン3機種になります。これらの製品は2012年10月に一斉に発売する予定とのことです。
↑ファーウェイのプレスカンファレンス会場。 |
↑大型ディスプレーを搭載しながら低価格のAscend G600。 |
Ascend G600はビジネスから一般ユーザーまで広い層をターゲットにする“Gシリーズ”の上位モデル。4.5インチ(540×960ドット)ディスプレーを搭載しながらも、CPUは1.2GHzのデュアルコアでコストを抑えています。
8メガピクセルカメラ、NFCを搭載し、OSはAndroid 4.0。価格は250ユーロ前後が予定されており、コストパフォーマンスの高い製品としてあらゆるユーザーに向けて販売していくとのことです。
↑Ascend G330はミッドレンジクラスの製品。 |
↑低価格ながらOSにICSを採用するAscend Y 201 pro。 |
また同じGシリーズに属するAscend G330は、4インチ(480×800ドット)ディスプレー、1GHzデュアルコアCPU、5メガピクセルカメラのミッドレンジクラスの製品。価格は199ユーロを予定しています。
そして学生などの若い世代向けとなるYシリーズの新製品、Ascend Y 201 proは“マイ・ファーストスマートフォン with ICS”というコンセプトで、129ユーロと低価格。3.5インチ(320×480ドット)ディスプレー、800MHz CPUとエントリースペックながら、OSはほかの機種同様にAndroid 4.0となっています。
↑ようやく発売になるクアッドコアモデル、Ascend D1 Quad XL。 |
↑200ユーロ前半という低価格の7インチタブレット、MediaPad 7 Lite。 |
Ascend G600、Ascend G330、Ascend Y201 pro……以上の3機種に加え、今年2月のMobile World Congress 2012で発表されたフラッグシップモデルがようやく発売になります。Ascend D1 Quad XLは、1.4GHzクアッドコアCPUを搭載した同社のフラッグシップスマートフォン。4.5インチ(720×1280ドット)ディスプレー、8メガピクセルカメラ、2600mAhの大容量電池を搭載します。
そして先月発表されたスリムな7インチタブレット、MediaPad 7 Liteは価格を229ユーロに抑えた、ボリュームゾーン向けの製品となります。
↑ファーウェイヨーロッパのLars-Christian Weisswange氏。 |
↑スマートフォンは4つのカテゴライズ化で製品の特徴を出す。 |
今回のラインナップについて、ファーウェイヨーロッパのデバイス部門バイスプレジデント、Lars-Christian Weisswange氏は「製品レンジを広めることにより、多くの消費者のニーズに対応できる」と話しました。
同社のヨーロッパ向け製品は、現在は上位モデルのAscend P1など数機種のみ。ファーウェイは2015年にはグローバルの端末売り上げ台数で世界シェア3位を狙っていますが、そのためには製品の数だけではなく、ターゲット層を明確にした製品のポートフォリオ構築が必要となるでしょう。
↑2月のMWC2012でも高い評価を受けAscend D1 Quad XL。 |
↑Ascend G330の200ユーロを切る価格は大きな魅力。 |
↑エントリー層向けにコンパクトにまとめられたAscend Y 201 pro。 |
↑スリム化されデザインもいいMediaPad 7 Lite。 |
Yシリーズ、Gシリーズ、Pシリーズ、Dシリーズの4つのスマートフォンはそれに対応したものです。加えて10インチのフルHD(1920×1080ドット)対応タブレット、7インチ上位タブレット、そして7インチ普及タブレットと、タブレット製品も充実。これによりヨーロッパ市場での販売数の伸びは大きく期待できそうです。
↑自社開発のEmotion UI。 |
↑操作性やカスタマイズ性が高まっている。 |
また同社が開発した新しいUI“Emotion UI”についても説明が行なわれました。Emotion UIは操作性を向上させるだけではなく、端末そのものの価値を高めるために開発されたもの。
使いやすいウィジェットを配置できるホームスクリーンや、オンラインからのデータ取り込みによってカスタマイズが可能なテーマ、ビジュアル化されたマナーモードなどのプロファイル切り替え機能、そして端末の使い方をアシストするヘルプやTipsの搭載など、端末の使い勝手だけではなく魅力を高めるものになっています。
Emotion UIは今後ファーウェイから発売されるスマートフォン、タブレットに順次搭載して、また既存の製品への提供も行なわれる予定とのことです。
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