スーパーカーと言ったら、羽根。リアについた巨大なウイングこそが正義と信じる人は多いでしょう。では、そのイメージが一番強いモデルと言ったら? そう、カウンタックですね! リアに付けられた逆V字型のウイングの印象はあまりにも強く、どうせ車を買うんなら羽根が付いていて欲しい、という家族から賛同の得られない男性を大量に生み出しました。
そのランボルギーニの現行モデルの中で、特にウイングがデカイモデルが発表されるというので、大人のPC/IT誌の週アスだからこそ、取材に行ってきましたよ。
今回は、ガヤルドのワンメイクレース、『スーパートロフェオ・チャンピオンシップ』のスポンサーであるブランパンの新作モデルとの発表を兼ね、銀座のニコラス・G・ハイエック センターで公開となりました。1階の吹き抜けにポンッと置かれていたので、銀ブラしていた人は見かけたかもしれませんね。
このモデルは、2011年のイタリア統一150周年にちなんで150台の生産となった、『ランボルギーニ ガヤルド LP570-4 スーパートロフェオ・ストラダーレ』。レースカーからインスパイアされたガヤルドのフラッグシップモデルで、カラーリングといい尖り方といい通常モデルの高性能版といい、専用機らしいプレッシャーを感じます。
昨年に発表され、すでに知られるモデルですが、ここまで手が入っていると同じガヤルドとは思えない一台。どこが違うか書くだけでも大変なのですが、巨大なウイングこと、リアスポイラー(メーカー表記)が外見上の大きな違いでしょうか。ミラーや各スポイラーはカーボンを使用し、通常のガヤルドLP560-4より70キロも軽い1340キロしかありません、V10エンジンでですよ!
Lamborghini Gallardo LP570-4 Super Trofeo Stradale |
©Automobili Lamborghini |
エンジンタイプ | 90°V型10気筒 DOHC 4バルブ |
総排気量 | 5204cc |
最高出力 | 570PS(419kW)/8000rpm |
最大トルク | 540N/6500rpm |
サイズ/重量 | 4386×1900×1165mm/1340kg |
ホイールベース | 2560mm |
トレッド | フロント:1632mm、リア:1597mm |
重量配分 | フロント:43%、リア:57% |
トランスミッション | フルタイム4WD(ビスカス・トラクション・システム) |
ギアボックス | 6速+リバース |
フレーム | アルミニウム製・スペースフレーム |
サスペンション | ダブル・ウィッシュボーン&サスペンション・システム |
ディスクブレーキ | フロント:φ380×38mm、リア:φ356×32mm |
最小回転半径 | 5.75m |
タイヤ | ピレリ P ZERO CORSA フロント:235/35 ZR19、リア:295/30 ZR19 |
なお、加速は0~100km/hが3.4秒、0~200km/hは10.4秒。最高速度は320km/hに到達。
巨大なリアスポイラーの効果はガヤルドLP560-4の3倍だそうで、専用機らしい数値に興奮が加速します。なお、タイヤの写真には注目で、ホイールだけで13キロの軽量化を達成しているとか。また、赤いブレーキ・キャリパーはランボルギーニには珍しいカラーです。なぜ使わないのかは、やっぱりアレですかね?
150台限定の特別なモデルは、お値段31,368,750円(税抜き車両本体価格29,875,000円)。日本の最高額紙幣10,000円のゼロが少なく見えるあたりからも、その特別感がわかるかと思います。
ちなみに、今年5月に発表された日本限定10台のモデル、ガヤルド LP560-4 ビアンコ・ロッソ(記事はコチラ)との差額はプラス約6,000,000円。文字どおりの桁違いの車ですが、特にエンジンボンネットやリアスポイラーは全然車の写真に見えず、どうせならこのスペシャル感を……という気になるから不思議ですね。
なお、内装も特別な仕様で、赤と黒に統一されたインテリアは、アルカンターラのマット感と、グロス仕上げのカーボンとの相性がたまりません。メーター類は視界性のよい白、さりげないステッチは赤と、さすがイタリアセンス爆発の車と言えるでしょう。
これだけのモデルですから、プライベートレースカーとして所有する人もいるため、オプションは様々あります。ロールゲージや消火器、シングルシートなどもある一方、公道モデルなのでBluetoothケータイに対応したカーナビや盗難システム、フロントを段差でこすらないためのリフティングシステムまで用意。フルOPしか買わない、全部入りしか食べないという人泣かせなオプション類です。
このロッソ・マースと呼ばれるイタリアカラーが最高にぴったりのモデルなのですが、これ以外にグリジオ・テレスト(グレー)とビアンコ・モノセルス(白)を用意。赤に対して対比する白なども実にそれっぽいので、専用感を出したい人にオススメです。
『ガヤルド LP570-4 スーパートロフェオ・ストラダーレ』
本体価格 31,368,750円(税抜き 29,875,000円)
お問い合わせ先
ランボルギーニ カスタマーセンター
電話番号:0120-988-889
ランボルギーニ・ジャパン (関連サイト)
今回はブランパンとのコラボレーション・ファッションショーも行なわれたので、こちらもご紹介しておきましょう。興奮のあまり、EXILIMエンジン3.0のコンデジでも手ブレたのは言うまでもありません。それでも大きく見たい方は画像をクリックしてください。
さて、共同発表会のもうひとつの目玉は、モータースポーツの世界からインスピレーションを受けて作られたブランパンの新作、『L-エボリューション スプリットセコンド フライバッククロノグラフ』。インデックスの数字が、どことなくアヴェンタドールの書体っぽくないですか?
Blancpain L-EVOLUTION Chronographe Flyback a Rattrapante Grande Date |
こちらの名称も長いので解説しましょう。
ブランパン:世界最古と言われる1735年創業のメーカー
L-エボリューション:このモデルのシリーズ名
スプリットセコンド:クロノ針が2本あってラップが測れる
フライバック:ワンプッシュでクロノ針が瞬時に零帰し、ストップ→リセット→スタートしなくていい
クロノグラフ:いわゆるストップウォッチ
これだけの機能の上に、6時位置にはビッグデイトを表示。ダイヤルやベゼル、ケースバックにはカーボンを使用した、複雑機構を多数搭載のコレクションです。
ケースはホワイトゴールドとレッドゴールドが用意され、お値段は5,407,500円(税抜き価格5,150,000円)と、上から読んできた方には比較して桁が数えやすい価格となっております。
ちなみに、新キャリバー69F9はため息が出るメカメカしいデザインで、直径32ミリ、厚さ8.4ミリの中に、部品数409を使用。振動数21,600/時、パワーリザーブは40時間。
こちらも合わせていっときたいですね!
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