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夏の旅行で、高画質なデジカメ写真をスマホ転送してつぶやく方法

2012年07月11日 18時00分更新

 スマホのカメラで撮った写真をツイッターやFacebookにアップする機会が増えましたが、旅行先など「ここぞ」というときは、スマホよりも高画質なデジカメで撮った写真を外出先からアップしたいところ。

 WiFi機能を搭載したSDカードを使えば、カメラを買い替えなくても手持ちのコンパクトデジカメやデジタル一眼で撮った写真をワイヤレスでスマホに転送してアップロードできます。定番のEye-Fiも進化したほか、同種の製品も増えて選択肢が広がりました。それぞれにメリット、デメリットがあるので順に見ていきましょう。

Eye-Fi Mobile X2 4GB for ドコモ
●アイファイジャパン(外部サイト
●実売価格 6000円前後

WiFi-SDcard

 Eye-Fiは、デジカメで撮った写真や動画をPCやスマホ、オンラインサービスに転送できるWiFi内蔵SDカードの草分け的存在。RAW形式の転送に対応する最上位の『Eye-Fi Pro X2 8GB』(実売価格 8300円前後)から、機能は最小限の『Eye-Fi Connect X2 4GB』(実売価格 4700円前後)など複数のバリエーションがあります。
 PCの設定ソフトで“ダイレクトモード”を有効にすると、AndroidまたはiPhoneへ転送可能になります。

 特に、一部のドコモショップやヨドバシ・ドット・コムで購入できる『Eye-Fi Mobile X2 4GB for ドコモ』なら、PCなしでスマホと接続可能。購入してすぐに使えるので、旅行中に買っても大丈夫。

“for docomo”はPCなしで設定可能
WiFi-SDcard
↑“for docomo”なら、スマホのEye-Fiアプリで同梱のカードを撮影するだけでセットアップが完了する。通常のEye-FiはPCの設定ソフト『Eye-Fi Center』での操作が必要。

 基本設定では、デジカメで撮ったすべての写真がそのままのサイズでスマホに転送。そのうえで、転送された写真をさらに自宅PCやPicasa、Evernote、Facebookなどのオンラインサービスへと自動転送できます。Eye-Fiの運営するEye-Fi Viewに転送すれば、元サイズの写真を無料で7日間様々な機器やブラウザーと共有可能です。

 気に入った写真だけを個別に転送するには、デジカメ側で写真のロック操作が必要などやや不便。デジカメで撮った写真をまとめて大画面スマホで確認したり、スマホ以外の機器やサービスでも活用、管理したい人にオススメです。

カメラで撮ったそばから転送
WiFi-SDcard
↑外出先でEye-Fiカードとスマホを接続して転送する。自宅では無線LANルーター経由の転送へ自動的に切り替える設定も可能。
クラウドにバックアップ
WiFi-SDcard
↑自宅PCやPicasaなどオンラインサービスへの自動転送も可能。ホットスポットやLTE、WiMAXなど上り速度が高速な回線なら、外出先でも実用的な速度で転送できる。

 

FlashAir
●東芝(製品ページ
●実売価格 6700円前後

WiFi-SDcard

Amazonで購入

 東芝製のWiFi対応SDカード。デジカメの起動と同時にWiFiアクセスポイントとして動作する点はEye-Fiと同じですが、FlashAirはブラウザーを使ってSDカードの写真や動画にアクセスする仕組み。

 ブラウザーで専用のURLに接続すると、写真のサムネイル一覧を表示。写真を長押しするとスマホに保存できます。複数の写真をまとめて転送することはできないものの、お気に入りの写真だけを取り出してSNSにアップするといった使い方に便利。

SDカードにアクセス
WiFi-SDcard
↑ブラウザーにSDカード内の写真が一覧表示される。
必要な画像を保存する
WiFi-SDcard
↑写真を長押しすると元サイズのままダウンロードできる。

 

AirStash
●マクセル(製品ページ
●実売価格 9900円前後

WiFi-SDcard

Amazonで購入

 手持ちのSDカードを挿してスマホとワイヤレス接続できる、WiFiメディアサーバー。32GBまでのSD/SDHCカードに対応。USB接続のSDカードリーダーとしても利用でき、PCに挿して充電しておけば外出先で約2時間利用できます。接続用アプリは現在iOS用しか提供されていませんが、Android版も提供予定。

 写真のサムネイル表示には対応しておらず、転送時には写真を個別に開いて確認する必要があります。ただ、転送時に写真を縮小したり、iPhoneの写真をSDカードにアップロードできるなどWiFi機能搭載SDカードにはない特徴があります。

ファイル名表示しかできない
WiFi-SDcard
↑ダウンドーロ時、ファイルのサムネイル表示はできない。ビューワー機能で中身を1枚1枚確認する必要がある。
転送時に縮小可能
WiFi-SDcard
↑画像ファイルを縮小して転送できるのは便利。

 

 三者三様、いずれも利用パターンがやや異なる製品となりました。一度に1~2枚の写真をスマホに保存して活用するならFlashAirがシンプルでオススメですが、Eye-Fiと転送量制限のないWiMAXスマホやホットスポットを組み合わせてクラウドや自宅PCで簡単にバックアップを取れる環境も魅力的ですね。手持ちのSDカードを生かしたい場合はAirStashがいいでしょう。夏の旅行のお供をそろそろ検討してみてはいかがでしょうか。

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