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LINE、4500万ユーザーをベースに総合プラットフォーム・SNS化へ

2012年07月03日 18時42分更新

 無料メール、通話スマホアプリの『LINE』を提供するNHN Japanは、初のカンファレンス“Hello, Friends in Tokyo”を7月3日に渋谷ヒカリエホールで開催。ゲームや占い、クーポンなどを提供するプラットフォーム『LINE Channel』の開始と『LINE』にホーム、タイムラインといったSNS的機能を付けると発表した。

 2011年6月に開始し、わずか1年で全世界4500万ユーザー、国内2000万ユーザーを獲得しした『LINE』を個人間のコミュニケーションツールから、一気にスマートフォンを中心としたプラットフォームの場へとステップアップさせた。

LINE4500万ユーザーをベースに総合プラットフォーム、SNS化へ

 新プラットフォーム『LINE Channel』は、ゲームやクーポン、占いといった様々なコンテンツを有料、無料で提供するスマートフォンのアプリだ。iPhone、Androidアプリ向けに随時提供する。Windows Phone向けにも今後、対応を予定。

 7月上旬開始予定の“LINE Game”はLINEでつながっている友人とゲームが遊べるネイティブアプリ形式のゲームサービス。いつでもどこでも、近くの仲の良い友人や遠方、海外の知り合いなどを誘ってゲームができる。また『LINE』で使えるゲーム限定のスタンプなども用意する予定だ。

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 本格的なMMO RPGの『ELGARD』や、3Dで水中体験を楽しめる『Easy Diver』、鳥を集めるパズルゲーム『LINE Birzzle』など、まずは自社で作成するゲームを提供。

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 ゲームのパートナー企業には、スクウェア・エニックスやコナミデジタルエンタテインメントやタイトーといったおなじみの名も並ぶ。共同開発といった段階を経て、APIの公開や法人個人問わずサードパーティーの参入も予定しているという。

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“LINE トークノベル”は『LINE』アプリのトーク画面内で、ダイアログ形式で読めるスタイルのテキストサービス。すでに、6月27日に先行リリースした『リフレイン』は20万人の購読者数を獲得している。講談社をコンテンツパートナーに8月をメドに新作品を公開予定。ケータイ小説のようにLINEトーク作家を生み出したいとしている。

LINE4500万ユーザーをベースに総合プラットフォーム、SNS化へ
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 7月上旬開始予定の“LINE 占い”はアプリ上で占い・診断ができるサービス。星占いやタロット占いのほか、外部パートナーのマガジンハウスが提供する『an・an 占い・心理テスト』など総計200種類以上の占いメニューを一部有料で提供する。

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 8月開始予定の“LINEクーポン”は、『ホットペッパーグルメ』との連携するクーポンサービス。位置情報などを組み合わせて、店舗やクーポン情報の検索が行なえ、LINE上の友人と共有が可能。

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 9月開始予定の“LINE サウンドショップ”は、スタンプと同様にサウンドアイテムを購入できる音楽コンテンツ販売サービス。着うた、着ボイス利用に加え、LINEの友人への音声・楽曲スタンプといった利用もできる。こちらはレコチョクと連携する。

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 また、これらのコンテンツの購入のため新たに“LINE COIN”を導入する。

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 そして、もうひとつの発表が『LINE』の新機能に“ホーム”、“タイムライン”の追加だ。LINE上にテキスト、写真、動画、位置情報といった自分の近況をアップデートできる。その友人の情報を見られるのが“タイムライン”の機能だ。友人の投稿には、コメントやスタンプを用いた感情表現を残すことができる。スタンプによるシンプルでいて多彩な感情表現は“いいね”のみのFacebookなどに比べて大きなアドバンテージになりそうだ。

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“LINE Channel”を利用した情報も、活動履歴としてタイムラインに流れる。

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『LINE』には友人のほかに、芸能人や企業などの公式アカウントを登録できる。強力なプッシュ機能と、スポンサースタンプの利用によるマーケティング効果として、最近の事例が紹介された。

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 コカ・コーラ、ローソン、すき家。日テレの情報番組『ZIP!』などが公式アカウントを用意している。また本日からマツモトキヨシ、GEOなどが公式アカウントに参加。

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 映画『アメイジング・スパイダーマン』は無料で使えるスタンプを用意したところ、200万ダウンロード、1700万回スタンプが利用されたという。

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 ローソンは初めてまだ2週間だが、100万人のユーザーを獲得。店頭のロッピーでクーポンを発行して、からあげくんが50円割引されるサービスでは、通常の同社のキャンペーンに加えて3倍の効果があった。

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 こうしたプラットフォーム化によって、いっそう危惧される出会い系での利用やトラフィックの増大に対して、“LINEの「安心・安全化」に向けた取り組み”を発表。異性との出会い・交際目的での利用は、アプリの削除要求やサイト運営者へは抗議・差し止め要求、また未成年保護、スパム対策を行なうとした。国内キャリアとトラフィック負荷軽減に対するアプリ仕様・システム改善の協議も開始している。

 それにともない、KDDIとの協業を発表した。auスマートパス向けのLINEアプリを提供。ユーザー保護などで協力、未成年保護、トラフィックの軽減で協力するという。

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 年内に1億ユーザー、将来的にはユーザー規模でFadcebookを超えたいというだけに大規模なプラットフォームの発表会となった。それだけにおみやげも豪華、LINEスタンプで人気のキャラクター“ブラウン”らの人形がもらえた。が、出遅れたガチ鈴木はブラウンはすでになく、ウサギのコニーをゲットし入口の巨大なぬいぐるみと記念撮影。

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