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新生アイドリング!!!のZEPPツアーが開幕、21人がおんなじ夢で進む!

2012年06月04日 23時00分更新

 21人編成となったアイドリング!!!が、全国ツアー『初だ!ツアーだ!Zeppング!!!』をスタート。初日の東京公演が6月3日にZEPP東京で開催され、2公演で合計4000人の観衆が、新生アイドリング!!!のパフォーマンスに酔いしれた。

 ここZEPP東京での公演は、2008年7月5日のサードライブ以来、実に4年ぶりだ。前回は2期生が加入して初めてのライブだったが、今回は5期生が加入して初のフルライブ。時代の節目を感じさせる巡り合わせとなった。

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ZEPP東京に昼・夜の2公演で4000人のファンが詰めかけた。

 本ライブは意外にも、ユニット曲の『サラサラ★キューティコー』で幕開け。冒頭の5曲はいずれもユニット曲という選曲で、2012年バージョンのアイドリング!!!を披露するショーケース的なセットリストだと言えそうだ。

 2曲目にもってきたのは、19歳トリオによる『バッキューン!』。だがトリオのひとり、森田涼花はわずか4日前のライブで卒業したばかりである。

 とは言え、持ち歌は後輩によって継承されていくのがアイドグループの習いだ。森田のパートは1歳下で同じ関西出身の20号・大川藍が継いでみせた。その姿は、形は変えつつも同じアイドリング!!!として未来に進んでいく姿を、ファンに強く印象付けたことだろう。

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ライブの幕開けは『サラサラ★キューティコー』。まずは7人編成のユニット曲でスタートだ。
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注目の『バッキューン!』は、卒業した森田涼花の代わりに20号・大川藍が加入。同じ関西人ゆえ歌う際の口調に違和感はない。

 さらにユニット曲が3曲続き、ステージ上にはやっと全員が勢ぞろい。21人が並んだ姿を見ると、真ん中に来るのは20号の大川藍である。

 1~5期生で構成されるアイドリング!!!において、3期生のしかも真ん中(3期生は19号、20号、21号の3人)のメンバーが中央にくるという陣容は、この21人が現時点におけるひとつの完成形であることを示しているかのようだ。

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立て続けに5曲を披露し、MCでようやくメンバー21人全員が勢ぞろいした。これが新生アイドリング!!!だ。

おなじみのダンスも披露

 ここで新加入の5期生も参加し、フルメンバーで『MAMORE!!!』~『SUNRISE』~『無条件☆幸福』をメドレーで披露。この『MAMORE!!!』は5期生がお披露目ライブで歌うために、初めてマスターした曲でもある。まさに、21人体制での新生アイドリング!!!をスタートするのにふさわしい曲なのだ。

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フルライブは初参戦となる5期生の4人。加入後わずか2ヵ月ながら、臆することなく大舞台を務めた。
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21人体制になって初の曲は『MAMORE!!!』。この陣容でアイドリング!!!の看板を守り抜くという決意表明に感じられた。
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本ライブで披露された新衣裳は、ツアーロゴと同じような配色。これまでのアイドリング!!!には珍しいタイプのデザインだ。

 そして『無条件☆幸福』を終えたところでステージ上には5人だけが残る。6号・外岡、9号・横山、17号・三宅、20号・大川、22号・倉田という布陣。となれば、最近のライブでは見せ場のひとつであるダンスに決まっている!

 5人は『アナログ』などアイドリング!!!のナンバーに合わせ、アグレッシブでセクシーさも感じさせるダンスを展開。その華麗な動きに目を奪われていると、耳に飛び込んできたのは非アイドリング!!!曲ながら、聴きなれたフレーズ。そう、バニラビーンズのカバーでアイドルファンにもおなじみの『東京は夜の七時』ではないか。

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最近のナンバリングライブで見どころのひとつとなっているダンス。今回も5人の選抜メンバーが鮮やかに決めてみせた。。
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息も絶え絶えの17号・三宅ひとみが、大観衆を向こうに回してのマイクパフォーマンス!
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ダンスの最中にはこんなアダルトなポーズも。ムーラン・ルージュのショーのように華麗でセクシーだった。

 ここで同曲をもってきたのは、8月に開催される史上最大級のアイドル夏フェス『TIF 2012』へのブリッジなのかもしれない。ひとつの完成されたグループでありつつ、アイドル業界の多様性を示すシンボルでもあるアイドリング!!!。そんな彼女たちからのメッセージをダンスの隠し味に使ったように思えてならないのである。

進化を感じさせるセットリスト

 そして再び21人が揃うと、曲は『モテ期のうた 2012』へ。1期生のみによる『モテ期のうた』から2期生も含めた『モテ期のうた ~season2~』に進化した曲は今回、5期生パートも得てさらなる進化を遂げたのだ。

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加入したばかりの5期生が前面に出るシーンも少なくなかった。よくぞ短期間でここまで仕上げてきたものだ。
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ファンへのアピールを29号・玉川来夢が担当する場面も。精一杯のシャウトで観客を盛り上げた。
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『モテ期のうた2012』ではメンバーそれぞれのモテ期を発表。30号・清久レイアは「モテ総理 就任」だっ!
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ステージを立体的に使う場面も。上段には左側が9号・横山と17号・三宅、右側には6号・外岡と20号・大川が。

 そんな進化をさらに象徴するのが、5期生が加入してから初のシングルとなる新曲だ。ここで8月8日に発売される『One Up!!!』がついに初披露された。これまでの曲とはひと味違う重めのビートが、新たな時代を感じさせる曲である。

 ちなみに両A面の『One Up!!! / 苺牛乳』には、カップリング2曲を含めて全4曲を収録(カップリング曲はバージョンによって異なる)。今回のZEPPツアーが全国4ヵ所ということは、福岡、名古屋、大阪ではそれぞれ、別の曲が披露される可能性もありそうだ(そうじゃない場合でも、週アスでは責任を持ちません)。

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8月8日発売の新曲『One Up!!!』を初披露。12号・河村唯と16号・菊地亜美が主旋律を担当する新しい布陣だ。
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『One Up!!!』の曲中で後列メンバーがジャンプ! 30号・清久も力いっぱい弾けていたぞ。

 さらにここから4曲を立て続けに披露し、ライブ本編は『SISTER』でフィニッシュ。「アイドリング!!!に生まれ...アイドリング!!!で死にたい」という歌詞は、この21人体制が強固なものであることを感じさせた。

おんなじ夢で進む仲間たちは、全21人!

 そしてアンコール。メンバーは黒を基調とした新しいナンバリングシャツで登場だ。デザインがシックになり、ライブ会場以外でも着こなせそうな印象を受ける。

 アンコール1曲目は、9号・横山ルリカがひとりでステージに登場し、定番曲『Don't be afraid』のソロパートを高らかに独唱。いわゆる“ルリカ無双”で横山の高い歌唱力を存分に発揮し、ライブアイドルとしての魅力を見せてくれた。

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新しいナンバリングシャツに着替えてのアンコールは、9号・横山による『Don't be afraid』の独唱でスタート。

 そして1曲を挟んで『「職業:アイドル。」』。ここでひとつのサプライズが提示された。これまではメンバーの変遷にも関わらず、オリジナルの歌詞を尊重して「私たち17人」と歌われていた同曲が、初めて「私たち21人」と現状に沿った歌詞にバージョンアップしたのだ。

 これは単なる現状追認ではない。このステージに立った21人が、職業:アイドルとして活動していく覚悟を、あらためて示してくれたこととなる。それゆえファンも、たった2文字の歌詞の変化を、ビビッドに受け止めていたのである。

2012年バージョンであの曲が復活!

 そんな21人がラスト前に選んだのは、各メンバーの魅力を詰め込んだ『Iのスタンダード』。これももとは、20人体制のときに発表された曲ゆえ、卒業や加入に伴い歌われる機会が激減し、ファンにとっては幻の曲になりかけていた曲だ。

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『Iのスタンダード』が21人バージョンになって戻ってきた! メンバー全員に等しく見せ場があるのがアイドリング!!!なのだ。

 それを今回は、きっちり21人全員に見せ場が与えられ、まさにアイドリング!!!にとってのスタンダード曲として鮮やかに復活した。これぞ『Iのスタンダード 2012』の誕生だ。

 もちろん、歌うパートがひとりぶん増えたことにより、本来は「A-A-B-C」の16小節で完結するメロディに4小節を挿入したことによる不自然さは否めない。だが、その違和感はいわば成長痛のようなもの。その違和感を乗り越えた先に、現在のアイドリング!!!が輝いているのだ。

27号・高橋胡桃
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くるみんは「文武両道」。たしかに本ライブでのパフォーマンスは学習能力の高さを示していた。
28号・石田佳蓮
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かれんの名前の通り「純情可憐」なポーズ。でも他のメンバーからは異論が出たとか出ないとか!?
29号・玉川来夢
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らむたんは元気いっぱいに「天真爛漫」。先輩にも臆せずツッコミを入れる姿はまさに天真爛漫だ。
30号・清久レイア
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れいあんは最年少らしく「勇気凛凛」。このフレーズ、子もち世代にはアンパンマンのイメージでもあります。

 そしてラストは、『さよなら・またね・だいすき』。すでにファンが体感したように、この曲は別れの歌ではない。将来の再会を祝した、未来志向の曲なのだ。

 21人体制のアイドリング!!!は、翌週は福岡で、その翌週は名古屋と大阪でツアーを行なう。さらに8月には3回目を迎える『TIF 2012』でホスト的な役割も担う。彼女たちには常に、未来が待っているのである。

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ラストは『さよなら・またね・大好き』。21人の「またね」は、また次のライブで会おうねという意味だ。

 だからこそ、夜公演を終えてステージを降りた彼女たちの目には一滴の涙もなかった。メンバー全員が、ステージをやり終えた満足感と解放感で、素敵な笑顔をたたえていた。ひとつの大舞台をやり終えた彼女たちはきっと、新たなライフを獲得したに違いない。

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ZEPPング!!!ツアーの初日が成功し、満足な表情を見せるメンバーたち。6号・外岡と3号・遠藤もニッコリ。
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14号・酒井と15号・朝日は、いつものように観る者を幸せにする満面の笑顔だ。
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『プレミアの巣窟』でもコンビを組む20号・大川と16号・菊地。いまやライブの中心的なメンバーと言える。
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充実した表情を見せる19号・橘と17号・三宅の19歳コンビ。これからのアイドリング!!!をけん引する世代だ。
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無事にフルライブデビューを果たした27号・高橋と28号・石田。緊張感の解けたいい表情を見せていた。
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ピッカピカの笑顔で迫る30号・清久と24号・野元。新たな関西コンビがコッテコテに大阪公演でもかますで〜。

■ZEPP東京公演 セットリスト■

サラサラ★キューティコー
バッキューン!
ドキドキが止まらない♡
ラブマジック♡フィーバー
GO EAST!!! GO WEST!!!
【メドレー】
 MAMORE!!!
 SUNRISE
 無条件☆幸福
【ダンス】
 ア・ナ・ロ・グ
 ラブマジック♡フィーバー
 東京は夜の七時
 等・等・等 等のSONG
モテ期のうた2012
MAMORE!!!
One Up!!!
恋の20連鎖!!
Don't think.Feel!!!
やらかいはぁと
SISTER
【アンコール】
Don't be afraid
草食系カーニバル(昼公演)/S.O.W. センスオブワンダー(夜公演)
「職業:アイドル。」
Iのスタンダード 2012
さよなら・またね・だいすき

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全21名となった新生アイドリング!!!。福岡、名古屋、大阪と、このメンバーでツアーを回ります。

●関連サイト
アイドリング!!! 公式サイト
Tokyo Idol Festival 2012

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