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遠藤舞ソロライブにビルボードライブ東京が酔いしれた! 昼公演詳細レポート

2012年05月25日 14時00分更新

 アイドリング!!!のリーダー、遠藤舞が初のソロライブに挑戦! 5月20日、東京・六本木のビルボードライブ東京にて、ソロライブ『舞』が開催された。その高い歌唱力で評価される遠藤だが、ひとりだけのステージでどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

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5月20日にビルボードライブ東京にてソロライブ「舞」を成功させた遠藤舞。

 昼と夜の2部公演で開催された同ライブ。夜公演はフジテレビNEXTで生中継され、目にした人も多いはず(5月27日深夜24時から再放送あり)。週アスでは昼公演の模様を密着レポート。緊張の初ライブの模様をお届けしたい。

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開演を待つ客席。ふだんのライブとは異なるディナーショー風の会場には、そわそわ感が充満していた。
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会場入り口のポスターには『Pullboard LIVE』の文字が踊る。フジテレビNEXTの生中継でも表示され、ファンのあいだで話題になっていた。

 注目のソロライブは、生バンド形式を採用。バンドメンバーがステージ上にスタンバイすると、柔らかなピアノソロでステージは幕を開けた。暗めの照明のみが照らすなか、遠藤が客席側の2階テラスから登場。ステージまでの通路を歩く様子からは、とくに緊張は見えないようだ。

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会場が暗転し、静かなピアノソロで幕開け。舞台袖から遠藤が歩いて登場した。
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自分のポジションについた遠藤。ブラックライトふうの照明が薄暗く照らすなか、ネックレスとソックスの蛍光色だけがまばゆく光っていた。
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5階席からの眺め。ステージとほぼ同じ高さの1階フロアから、全体を見おろす5階フロアまで、どのフロアからでもステージ全体が良く見えた。

M1 Like a Shooting Star

 1曲目は、アイドリング!!!のライブではアンコールなどで歌われる『Like a Shooting Star』。もともとミディアムテンポの曲だが、この日はさらにテンポを落とし、バラード感たっぷりのアレンジで、遠藤の声を際立たせる演出だ。

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ソロライブはアイドリング!!!の『Like a Shooting Star』でしっとりと幕を開けた。

 同曲は6thライブと11thライブにて遠藤がソロで歌っており、いわばファンにとっても聴きなれたソロ曲のはず。それが新たなテンポ感を与えられたことで、新鮮な雰囲気を生み出すことに成功していた。さらに、遠藤にとってはノドを開く効果もあったはずで、これを1曲目にもってきたのも納得だ。

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センターポジションの遠藤。ふだんの生バンドライブとは異なり、ボーカルとしてバンドの一員を務める雰囲気だ。
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いちボーカリストとしてステージを務める遠藤。アイドルグループの一員としての姿とはまったく異なる印象を醸し出していた。

遠藤「今日は会場が会場なので、みなさんちょっと緊張して『こんにちわ!』も言えないんじゃないかなと思ったんですけど、意外と元気が良くて、私は安心しました。あらためまして、Pullboard Live Tokyo ライブにお越しいただきまして、ありがとうございます!」

遠藤「今日はせっかくのソロということで、ふだんできないような曲にも挑戦していきたいなと思っているので、みなさん私といっしょにぜひ楽しい時間を過ごしてください」

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ステージもふだんと違えば、客席もまた違った雰囲気で遠藤のパフォーマンスを見つめていた。
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曲の途中で上階を見上げた遠藤。初体験の会場ゆえ、ステージからの眺めも違うのだろう。

M2 青春の輝き (カーペンターズ)

 2曲目は、ある程度年配のファンにとっては聞き覚えのあるスタンダードナンバー。それもそのはず、あのカーペンターズの名曲だ。だが、遠藤が1曲まるまる英語で歌うのは、少なくても人前ではこれが初めてのはず。

 ビルボードライブ東京でのライブゆえ、英語曲の登場も予想されてはいたが、いきなり2曲目に来たのはさすがに驚きだった。英語の発音に少し難があったものの、それに引きずられることなく、朗々と歌い上げたのはさすがだ。

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2曲目はスツールに座ってのパフォーマンス。アイドリング!!!の活動ではまず見ることのない光景だ。

遠藤「洋楽はあんまり聴かないので、英語の曲はそんなになじみがないというか、聴いても LINKIN PARK とかなので、こういう曲は難しかったというか、英語の発音も難しかったです。リハのときから緊張しながらやってきましたが、いかがだったでしょうか? (会場から拍手) みなさん、優しいですね(笑)」

 ここで遠藤は、来場したファンの服装についてトーク。この日はふだんのライブとは異なり、いわゆるナンバリングTシャツを着ているファンはひとりも見かけなかった。全員が、場にふさわしい雰囲気をつくろうとしていたのだ。

遠藤「Twitterとかで、『自分たちは服装どうしたらいいんでしょうか』ということをよく聞かれたんです。ボクはスーツで行きますとか、かしこまって行きますという方もいらっしゃったんですけど、みなさん意外とふつうの服ですねえ(笑)。会場が白と黒に染まるんじゃないかと思ったんですけど、みなさんラフな感じでね。そっちのほうが私も気が楽なので、ありがとうございます(微笑)」

そうそうたるメンバーが遠藤をサポート!

 ここで遠藤は、今日のライブをサポートしてくれるバンドメンバーを紹介。各メンバーのプロフィールは写真のキャプションをご覧いただきたい。とにかく実力派ぞろいのメンツは、制作側の力の入り具合を表わしていた。

 もちろん、そのメンバーの実力に応えるだけの歌唱力を遠藤がもっているからこそ、このライブが成立したのも事実。これほどのステージとメンバーを用意されて、臆することなくソロを務め上げた遠藤の姿はファンの心を打ったに違いない。

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ギター:宮崎 誠。ナンバリングライブでもおなじみの存在。『無条件☆幸福』などの作曲者であり、SMAPやCHEMISTRYにも楽曲提供している一線級のギタリストだ。
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ベース:大山徹也。aikoのサポートベーシストなどで多くのライブに参加するほか、CMソングや劇伴曲などさまざまな分野で作曲も行なっている。
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ドラム:山縣 亮。雅-miyavi-など著名アーティストの作品に数多く参加。現在はカリフォルニアを拠点に、ツーバスからジャズまで幅広いジャンルを叩きこなす。
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キーボード:川田瑠夏。ナンバリングライブでもおなじみの瑠夏さん。『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』など数多くのアニメに楽曲提供する作曲家でもある。
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ピアノ:佐野 観。バークリー音大在学中にはモントレージャズフェスティバルにも参加した実力派。押尾コータローからT-SQUAREまで幅広いジャンルのアーティストと共演している。
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ヴァイオリン:矢野小百合、ヴァイオリン:新井 恵、ヴィオラ:滝本沙代、チェロ:今井香織(左手前から反時計回りに)。いずれもテレビCMや映画サントラ、ライブサポートからクラシックコンサートまで幅広く活躍する人気演奏家ばかりだ。
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ストリングス隊を得ることで、聴きなれたはずのアイドリング!!!の曲に、新たな表情を加えることに成功していた。

M3 犯人はあなたです♡
M4 レイニィガール
M5 恋ゴコロ

 ここからは3曲続けて、アイドリング!!!のナンバーを披露。とは言え、ふつうの選曲では終わらない。なにしろ3曲目は、フリフリアイドリング!!!の『犯人はあなたです♡』。たしかに遠藤の持ち曲ではあるが、ふだんはめったに披露されることのない曲だ。

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ときには客席にこんな視線を送ることも。

 そして『レイニィガール』。もともとしっとりした曲であるが、この日の遠藤は、聴いているほうがグッとくるほど、感情を込めて歌い上げていた。アイドリング!!!の曲に、こんな解釈があるのか。そう思わずにいられないほど、古くて新しい『レイニィガール』がそこにはあった。

 続けて『恋ゴコロ』。こちらはふだんのライブでもわりとおなじみの曲だが、歌われているのは中高生の恋心。これを23歳の遠藤が歌うとどうなるか……。これがまた、ハマるのである。この曲もテンポを落とし、バラードっぽさを強めたことで、聴く側に若かったころの思い出を呼び起こす効果を生み出していたようだ。

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このように指を一本立てるシーンも多かった。バンドのフロントに立つコンダクター的な気持ちの表われか。

 3曲が終わって、再びMC。ここで遠藤は客席に陣取るアイドリング!!!メンバーを発見だ。

遠藤「おっおっ! キミたち! (観客拍手) 思わず言ってしまったけど、ありがとう! まあメールくれたのルーリーだけですけどね(会場爆笑)。昨日の夜に、明日がんばってねみたいな感じで言ってくれたんですよ」

横山「がんばってね!」

遠藤「ありがとう! メンバーが観ているとね、さらに緊張する。この気持ちわかりますか? いつもみんなこっち側にいるじゃない。いやあ、楽しいですね。本当に(会場拍手)」

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客席には6号・外岡、9号・横山、14号・酒井、13号・長野、20号・大川(手前から)の姿が。別の席では28号・石田と30号・清久も遠藤の雄姿に熱い視線を送っていた。

M6 Pieces (L'Arc~en~Ciel)
M7 ロージー (aiko)
M8 ハートのイアリング (松田聖子)
M9 丸の内サディスティック (椎名林檎)

 ここからは4曲連続でカバー曲を披露。『ハートのイアリング』と『丸の内サディスティック』は以前にも品はちライブで歌ったことがあるが、他の曲はいずれも初披露となる。

 ちなみに選曲は、遠藤のアイデアだ。あえて男性ボーカル曲を入れたのは、ふだんからカラオケなどで歌い慣れていることに加えて、曲の流れに変化を付けたいという演出の表われかもしれない。

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自らも選曲にアイデアを出したカバー曲を熱唱する遠藤。自分の気持ちの赴くままに動く振り付けからは、多彩な表情が生み出されていた。

遠藤「ああ、緊張した。緊張、伝わります? 緊張が顔に出ないと言われるタイプなんですけど実はすごい緊張してて、あんま外に出さないから誰も心配してくれないんですよね。損な体質なんですけど(会場笑)」

遠藤「1曲目はラルクさんのPiecesでした。さかっち(14号・酒井)来てるんだっけ? 私たちはラルクさんの大ファンでして、これもカラオケで歌った曲なので、さかっちとの思い出が歌わせてくれたのかもしれない(会場笑)」

遠藤「2曲目はaikoさんのロージー。私が初めてCDを買ったアーティストさんがaikoさんで、カラオケで初めて歌った曲もaikoさんのボーイフレンドで、すごいファンなのでカバーさせていただきました」

遠藤「3曲目が松田聖子さんのハートのイアリング。以前、品はちでカバーしたことがあって、そのとき会場で聴いてましたという方は? おお、チラホラいますね。強者というか」

遠藤「そして最後の曲は椎名林檎さんの丸の内サディスティック。この曲凄くかっこよくて、かっこよくアレンジしていただいたので、歌っていて楽しかったです」

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いかにもジャズシンガーっぽい、こんな手の表情も。遠藤の立ち振る舞いはビルボードライブ東京の雰囲気にしっくり収まっていた。

 ここで遠藤は、脇に置かれたテーブルからタンブラーを手に取った。いわゆる“グッズの宣伝”だ。だが、昼公演では緊張からか「タンブラー」という商品名を言い忘れていたぞ。

遠藤「お茶を飲んでもいいですか。これがですね、ちょっと宣伝入っちゃうんですけど(客席笑)、私の……(顔が入ったタンブラーなんです)。ゲットしたという方!? チラホラと、ありがとうございます。私もハーブティーを入れてます。みなさんも20秒くらい、ご飲食タイムにしますか? どうぞ!」

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「グッズ(のタンブラー)を買った方?」と客席に質問する遠藤。ソロライブならではの近い距離感で客席もリラックスモードだ。
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自らの顔が印刷されたタンブラーを手にする遠藤。
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遠藤も客席もいっせいにドリンクタイム! たしかに客席でも多くのファンがグラスを手にしていた。

 ここで客席から「背中見たい!」との声が飛ぶ。その真意は?

遠藤「背中見たい? そうなんですよー。見ます? (会場『ヒューヒュー!』) これは、オレンジの羽が生えています。気合いを入れて羽を入れてきたんですけど、こっちを向いているから(客席から)見えないですよね」

遠藤「昨日、マネージャーさんが『遠藤に羽が生えたよ』みたいなことをツイートしてたんですけど、(それを読んだ)一部のファンの方が私が今日飛ぶ、フライングするみたいな感じで誤解させてしまったようです。羽はこれのことで、今日は飛ばないです。ここ(の会場)は飛べないんじゃない?」

 この羽、記者も含めて衣装の一部だと思っていた人が多いと思われるが、実は肌に直接描かれたボディペインティングだったのだ。それゆえに「羽が生えたよ」だったというわけ。ちなみに24日には「羽がとれた!」というツイートもアップされていたぞ。

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これがオレンジの羽。でも多くのファンの視線はシースルーの背中に注がれたのでは?

M10 告白
M11 GO EAST!!! GO WEST!!!

 カバー曲の後は2曲続いてアイドリング!!!ナンバー。『告白』もライブでは定番曲のひとつだが、この日のアレンジはひと味もふた味も違う。ヴァイオリンがまるでカントリーミュージックのフィドルのようなノリで、少しツッコミ気味に主旋律を演奏。ワクワク感にあふれた曲が、さらに楽しげな雰囲気になっていたぞ。

 そして『GO EAST!!! GO WEST!!!』では、遠藤がインタビューで予告していた『演ったことのない楽器』を披露。まさかのサックスが登場だ。昼公演では途中、音が出なくなる場面もあったが、夜公演ではきっちり、主旋律を吹きこなしていたぞ。

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GEGWの間奏中に、ネックストラップを装着した遠藤。
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ここで登場したのがアルトサックス。週アスのインタビューで「これまで演ったことのない楽器を提案したい」と話していたのは、これのことだったのだ。
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緊張の音出し! リードがある楽器ゆえトランペットなどよりは鳴らしやすいが、それでも初心者では音を出すことさえ難しい。

遠藤「はい、サックスは初めてやりました。いまのは失敗か成功で言ったら失敗ですね。リハの段階でも上手くいくときといかないときが半々だったんですよ。今朝のリハの時は大丈夫だったので本番は大丈夫かなあ、私たぶんもってると思ったんですが、意外ともってなかったですね(苦笑)」

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この光景はまるで女性サックス奏者のライブ。ビルボードライブ東京のステージにはサックスが映える。
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GEGWの主旋律を奏でるも途中で音が抜けてしまい、この表情。だがそのチャレンジ精神や、よしだ。

遠藤「その前に『告白』を歌わせていただきました。木村カエラさん作詞なんですけど、この前AKBさんの番組にカエラさん出ていたなあ(会場笑)。私たちのこと覚えているかなあと思って歌ったんですけど、夏の歌ですよね。もうすぐ夏かあ。告白も今後、歌う機会が増えると思うので。その告白初めみたいな感じで歌いました」

遠藤「今日はみなさん、楽しい時間をありがとうございました。ということで最後の曲、聴いてください。センスオブワンダー」

M12 S.O.W. センスオブワンダー

 アンコール前のラストに持ってきたのは、隠れファンの多い『S.O.W. センスオブワンダー』。ライブで披露される機会は少なめながら、佳曲として安定感を感じさせる曲だ。

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ラストの曲は、最近はライブで披露されることも少ない『S.O.W. センスオブワンダー』。7割くらいのテンポで情感たっぷりに歌い上げた。

 これも、大胆にテンポを落とすアレンジが加えられ、じっくりと聴かせる曲にと変貌していた。もともとメッセージ性の強い歌詞ゆえ、このスタイルで歌い上げるのもまた、魅力的に聴こえたことだろう。

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客席にお手振りし、ステージを後にする遠藤。客席はもちろんアンコールを期待だ。

EN1 空の木

 アンコールについて紹介する前に、印象的だった会場の様子をお伝えしたい。

 ふだんのライブでは、アンコール前には「アンコール! アンコール!」のコールが当たり前。それに加え、メンバーの名前を叫ぶなど、お祭り的な雰囲気がライブでは定番だ。

 それがこの日、アンコールはあくまで、整然とした手拍子でもたらせられたのだ。時間にしておそらく3分弱。ファンはにこやかな表情でリズムよく手拍子を鳴らし続けていた。ビルボードライブ東京という場を選んだ遠藤の気持ちに応えるように、ファンもまた、このライブを構成する大事な要素として行動したのである。

 さらに言うと、遠藤のMCの途中で感極まったファンがなにやら大声で声掛けした際、多くのファンが「しーっ!」とそのファンをたしなめるシーンもあった。このソロライブ全体を特別なものにしたい。そんな温かな気持ちが、この日の会場には充満していた。

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アンコールで登場した遠藤が身に付けていたのは、オリジナルグッズのTシャツ。「舞」の力強い書は雨宮慶太の筆によるもの。
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オリジナルTシャツをアピールする遠藤。ふだんのライブではグッズをアピールすることは少ないためか、少々照れながらの紹介だった。

遠藤「いま歌ったのは空の木という曲で、私が主演させていただいた映画『コネコノキモチ』の主題歌として歌った曲です。私のオリジナル曲と言える曲はまだこの曲しかなくて、『遠藤舞ソロライブっていっても、曲あんの?』って、みなさんそこを一番懸念されていたと思うんです。これからもオリジナル曲が増やせるように頑張りたいと思いますので、みなさんちょっと期待していてください(会場拍手)」

 そして、オリジナルグッズのTシャツを紹介した後、再びアイドリング!!!のメドレーに突入。今度は最近のシングル曲を3連発だ。

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こちらは前面に大きく遠藤の写真がプリントされたTシャツ。写真ではわかりづらいが、かなり目立ちます。

EN2 やらかいはぁと
EN3 Don't think. Feel !!!
EN4 MAMORE!!!

 オリジナル曲を知らなかったら、これら3曲はいずれも、スローテンポなバラードに聴こえたことだろう。もちろん本来ならグループで歌う曲ゆえ、オリジナルのテンポのままひとりで歌うことは曲の構成的に不可能に近いのだが、新たなテンポを与えられたこの3曲はいずれも、新しい魅力をまとって生まれ変わっていた。

 それが可能なのも、原曲がもつパワーの表われだ。ただテンポを落とせばどんな曲でもバラードになるというものではない。緻密な構成をもった力強い曲だからこそ、アレンジに堪えることができる。そんな、アイドリング!!!楽曲の持つ強さを感じさせれくれるパフォーマンスでもあった。

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スツールに腰掛け会場を見上げる遠藤。緊張が顔に出ないタイプとは言え、この表情からは緊張のほぐれた様子が感じられる。
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アンコールでは自らにとって唯一のオリジナル曲である『空の木』を熱唱。そしてアイドリング!!!メドレーに突入だ。

遠藤「シロウトの娘がポンとフジテレビに連れてこられてオーディションを受け、『私はなんでここにいるのかわかりません』みたいなことを言って。そして5年半いろいろあって、(ソロライブができるなんて)信じられないですね。私自身がいちばん信じられないです。ここにいらっしゃるすべてのみなさんのおかげだと思っております。ありがとうございます」

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メドレーのラストはボーカル遠藤が自らタイミングを計ってからの〜。
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ブレイク! しっかりと自分のタイミングでバンドの演奏を合わせてみせた。
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ブレイク直後にはちょっと照れた表情も。アイドリング!!!では不動のリーダーとは言え、ベテランぞろいのバンドに指示を出すのはちょっと照れくさかったのかも。

EN5 勇者の憂鬱

 そして遠藤が最後に披露したのは、昨年4月の『東日本大震災チャリティーイベント』にて作曲者の奥村愛子とデュエットし、遠藤の歌唱力を広く知らしめることになった『勇者の憂鬱』。この日のライブを締めくくるのにふさわしい選曲となった。

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ラストのラスト、『勇者の憂鬱』を情感たっぷりに歌う遠藤。

 なお、本公演の夜公演はフジテレビNEXTで生放送され、その再放送が5月27日(日)の深夜24時から放送される。このステージをまだ体験していない人は、ぜひチェックしてみてほしい。

 また、アイドリング!!!を筆頭に数十組のアイドルグループが参加する史上最大級のアイドルフェス『Tokyo Idol Festival 2012』が8月4日、5日に東京・お台場で開催。遠藤のソロステージもあるのか!? アイドル好きなら参加必須の一大フェスに備えよう!

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ステージ最後は、バンドメンバーがひとりずつ降壇する姿を見送った。
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最後、ステージにひとり残った遠藤。この日、ビルボードライブ東京を見事、遠藤ワールドに染め上げてみせた。

■昼公演 セットリスト■

Like a Shooting Star
青春の輝き (カーペンターズ)
犯人はあなたです♡
レイニィガール
恋ゴコロ
Pieces (L'Arc~en~Ciel)
ロージー (aiko)
ハートのイアリング (松田聖子)
丸の内サディスティック (椎名林檎)
告白
GO EAST!!! GO WEST!!!
S.O.W. センスオブワンダー
【アンコール】
空の木
やらかいはぁと
Don't think. Feel !!!
MAMORE!!!
勇者の憂鬱

■夜公演 セットリスト■

Like a Shooting Star
青春の輝き
犯人はあなたです♡
レイニィガール
恋ゴコロ
GLAMOROUS SKY (中島美嘉)
Reborn (Syrup 16g)
ハートのイアリング
丸の内サディスティック
告白
GO EAST!!! GO WEST!!!
S.O.W. センスオブワンダー
【アンコール】
空の木
やらかいはぁと
Don't Think, Feel!!!
MAMORE!!!
勇者の憂鬱
baby blue

●関連サイト
アイドリング!!! 公式サイト
Tokyo Idol Festival 2012

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