マイクロソフトの研究機関であるマイクロソフト・リサーチ・アジア(MSRA)を訪ね、中国・北京にやってきた。
MSRはマイクロソフトでコンピューターサイエンスの基礎研究を行なっている部門で、本拠地である米ワシントン州・レドモンドに1991年に設置されたのを皮切りに、現在、世界中に7ヵ所が設置されている。北京のMSRAはアジアの拠点として、1998年11月に設置され、アジアを中心とした他国とのコラボレーションを実現する重要なミッションが課せられている。
↑ビルの外には大きなマイクロソフトロゴ。行き交う人も、ここがマイクロソフトだとすぐにわかる。
↑これがマイクロソフトの受付。
↑北京のマイクロソフトの拠点では2つのビルが回廊で結ばれて自由に行き来できるようになっている。MSRは2つめのビルの14Fに設置されている。
マイクロソフトは1975年に創業し、今では世界中で9万人の従業員を抱える巨大企業に成長しているが、MSR所属の従業員は約900名で、その1%だ。少ないように感じるかもしれないが、コンピューターサイエンス専門の研究所としては世界最大規模であるという。それに91年から取り組んでいるというのは注目に値する。そして、MSRAはレドモンド以外では、世界最大の規模を誇る研究所だ。
↑Microsoft Reserch Asiaのトップ、Hsiao-Wuen Hon氏。主席科学家でもある。
↑副院長、すなわちシニアディレクターのLolan Song氏。
オープンリサーチポリシーをとり、本質的には公開ですべてを進めることをモットーとしている。また、大学などとの連携にも熱心で、中国、韓国、香港、台湾、シンガポール、日本のトップクラスの大学と共同研究を進め、若い研究者の育成にも注力している。
↑研究者のブースはこんな感じ。広々としたスペースが与えられて研究に専念できるようになっている。
↑壁はホワイトボードとして思いつきやアイディアをすぐに書き込めるようになっている。
↑出てきたコーヒーカップにもマイクロソフトのロゴ。Your potential. Our passion.が中国語で記されている。
↑フロアを結ぶ階段の踊り場にはこんな遊びスペースも。
今回の訪問では、ここで進められている、今もっともホットな研究を紹介してもらえることになっている。追って紹介することにしたい。
■マイクロソフト
Microsoft Research Asia - Microsoft Research
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