↑左からPayPal Japan CEOに就任予定の喜多埜裕明氏、イーベイ社長兼CEOのジョン・ドナホー氏、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏、PayPal代表のデイヴィット・マーカス氏。 |
本日、ソフトバンクとペイパルは50:50の比率の合弁会社“PayPal Japan”を設立する計画を発表し、注力する事業としてグローバルモバイル決済ソリューション“PayPal Here”を、米国、カナダ、香港、オーストラリアに続いて、日本に導入することを発表しました。
↑アダプターはiPhone・Androidスマートフォンのイヤホン端子に装着。 |
PayPal Hereは、iPhone、Androidスマートフォンのイヤホン端子に挿すカードリーダーと、スマートフォン用アプリケーションを組み合わせて、クレジットカード、デビットカード、そしてPayPalによる決済システムを提供するサービスです。
と言っても、新しいサービスのため、具体的な利用シーンがイメージしにくいでしょうから、発表会場で流れた下記の動画をご覧ください。
PayPal Here~クレカで支払いをする場合~
↑PayPal Hereを決済サービスとして利用する事業者は、カードリーダーを実売価格1200円で購入し、事業者用アプリケーションをインストールすればオーケー(PayPalのビジネスアカウントの取得も必要)。お客がクレジットカードでの支払いを望めば、事業者用アプリケーションで登録済みの商品を選び、クレジットカードを通して支払い手続きが完了します。金額の確認やサインもスマートフォン上で完結します。
PayPal Here~PayPal Mobileアプリで支払いをする場合~
↑利用者向けの“PayPal Mobileアプリケーション”をすでにインストールしているお客は、店に入る前になにを購入するかチェックインします(選びます)。店舗側はチェックインのリストからお客の顔を確認してタップすれば支払い手続き完了。レシートはメールですぐに届きます。なお、気に入った店の商品は自動チェックインできるので、財布はもちろん、スマホすら出さずに商品を購入できるわけです。
手数料は5% |
事業者側のPayPal Here最大の利点は導入コストの安価さです。前述のとおり、初期費用として必要なのはカードリーダーの購入金額1200円(実売価格)のみ。初期費用、月額利用料などはいっさいかかりません。ただし、決済手数料は5%とややクレジットカード会社の手数料より高く設定されています。
コミケでも使えますか、孫社長? |
孫社長に「コミケでも使えますか?」と聞こうとしたのですが、残念ながら質疑応答で指名されなかったので、ソフトバンクとPayPal双方の広報担当者に確認したところ、口をそろえて「クレジットカードを導入できない中小店舗にこそ使っていただくサービスなので大歓迎」とのコメントを得られました。
PayPal Hereは、コミケでの長蛇の支払い行列を解消する秘密兵器かもしれません。大手サークル様や、企業ブースを出展するアスキー・メディアワークスにもぜひ導入を検討していただきたいところです! ETCレーンのように、PayPal Hereレーンを用意すると、コミケ来場者様は狂喜乱舞では?
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