上海で開催中のNVIDIA主催のゲーミングイベント『NVIDIA Gaming Festival 2012』(NGF2012)。2GPUのモンスターグラボ『GTX690』(関連記事)と同時に、画期的なゲーム向け画質最適化を行なう新サービス『GeForce Experience』が発表されました。このサービスは、自分のPCのスペックを自動的に判断して、最適な画質設定を提示し、その設定を実際のゲームに適用してくれるものです。
NVIDIAによると、PCでゲームするうえで、CPUやGPUの選択や、解像度、OSにドライバーと、全部で10万通りもの組み合わせのなかから選ばなければならない。さらに、2012年1月までにリリースされたゲーム自体の設定を加えれば、10億通り以上になるとのこと。
このように、自分で設定を煮詰めるのは非常に面倒で、実際に8割のゲーマーが設定を自分自身でカスタマイズして遊んでいないというデータも出ています。
そこで開発されたのが『GeForce Experience』。簡単にいえばCPUやGPU、OS、Driver、ゲームなどのデータを収集して、NVIDIAのデータセンターで解析し、そのユーザーにとって最適な設定を見つけ出すという仕組みです。
たとえばCore i7-2600K&GeForce GTS450の組み合わせで、影の効果はHighからMidiumに下げながら、異方性フィルタリングは逆に8から16サンプルに増やしていました。
このように負荷を下げつつ、クオリティーを保つポイントを自動的に適用し、『スカイリム』で25fpsから43fpsに増加。
『Aliens vs Predator』では、影の品質を下げ、テッセレーションはオンにしても負荷が増えずにフレームレートを向上しています。
2012年に6月6日にベータ版を配信予定。いまいち設定がよくわからない人や、たくさんゲームをインストールしている人には手間が省けてうれしいサービスです。
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