4月21日、東京・神田で開催されたenchant.jsのユーザー交流会、『enchant.js meetup Tokyo vol.2』に参加してきました。取材、というほどカッコイイ密着じゃなく、前半は自宅でUst視聴、後半の90 Minutes Challenge(90分でゲーム開発をするハッカソン)から合流して、そのまま参加した皆さんとの懇親会へというハイブリッド参加です。
僕が文字でレポートするよりも、当日のスライドシェアやtogetterのまとめなどを見たほうが雰囲気がわかると思うので、今回はざっと注目点をまとめます。
まず演目は、午前に初学者向けのenchant.jsチュートリアル、13時~16時が開発陣による「enchant.jsでゲームを作るコツ」「gLenchant.jsで始めるWebGL 3Dプログラミング」などのほか、参加者による5分しばりのライトニングトーク「それ、CoffeScriptで簡単にかけるよ(仮)」(by hidesukeさん)、「gl.enchant.jsモデルデータをラクラク作成」(
by daishi_hmrさん)といったもの。
この日急遽発表されたプラグインには、enchant.jsでドラッグ&ドロップなどをサポートし、ゲーム以外のアプリ開発に役立てる“widget.enchant.js”、サウンド再生をサポートする“sound.enchant.js”、WebGLベースの3Dオブジェクトへの描画を驚くほど簡単にサポートする“canvas.enchant.js”などがありましたが、なんといっても、魅力的なデモでお披露目されたgl.enchant.jsの拡張が強烈です。なんとMMDサポートですからね。登壇したUEIのCEO 清水氏に確認したところ、meetup開催のほんの数時間前に、発表できる状態になったとのこと。
gl.enchant.jsではMMDをサポート |
↑MMDのデータインポートをサポート。さすがに現行機のスマホでは処理性能的に動かないそうですが、これは面白い使い方が期待できそう。フリーの魅力的なデータを使って色々と遊べるわけですからね。 |
enchant.jsをウェブアプリに使える |
↑jQuery Mobileを意識して、ない機能を中心に実装したとのこと。ドラッグ&ドロップのサポートなど、取り入れたアプリの使い心地も気になりますね。 |
WebGLのオブジェクトに描画も |
↑canvas.enchant.jsの登場で、3Dオブジェクトのサーフェスを使った新しい表現が簡単に可能に。見ているだけで面白い。 |
さて、途中合流してきたハッカソンは、テーマが「うちゅう」。優秀賞品としてGalaxyNote(国内版)が用意されているとあって、皆さん真剣そのもの。シーンと静まりかえった会場にパタパタとキーを叩く音が聞こえるのみ、というのが印象的でした。
こういうイベントがあるとついつい参加した皆さんの愛用PCをチェックしちゃうんですが、最近のウェブ開発者系のイベントはMacBookやMacBook Airが強いですね。
ざっとしか数えてませんが、この日は少なくとも半数はMacだったんじゃないかな。林檎マークが光るので、実際以上に印象に残るというのもありますけどね。
ハッカソンでつくったゲームは、完成した人から順に9leap.netへアプリのアップロードをして応募完了、という手順になっています。
僕はといえば、できたてほやほやのゲームをその場でプレイしてTwitterにコメントを書く簡単なお仕事です。スイマセン。皆さんほどコード書けませんので。
書けた人が速攻でアップロードし、即座にウェブに反映されるので、もう一度プレイしようとリロードするとゲームの仕様がちょっと変わってる!とかもあります。リアルタイムコーディングならではの臨場感です。
賞品はGalaxyNote |
↑週アス編集部でも、国内発売前から取り寄せている人が複数いる人気端末。ギャラノーの良さがわからなきゃギークじゃないってね。 |
最初に投稿された作品『うちゅう♥』 |
↑9leap2011優勝者のblankblankさんはさすがの貫禄で1番にゲームを公開。 |
↑watildeさんの作品『しゅーてぃんぐま』。はやぶさがインベーダーゲームの敵キャラのようになってたり、H2ロケットがまさかの使い方をされていたり。ツッコませていただきました! |
Mac、PC、Mac、PC、Mac... |
↑「デザインが特徴的だと印象に残る」これは紛れもない事実。モバイルPCのブランディングを考える上で大事なんだな、ということを考えさせられました。 |
enchant.js本を片手に書いている方も |
↑こういう光景を見るとうれしくなってしまいますね。クタクタになるまで読み込んで使ってやってください。 |
さすがに今日初めて触ったという人もいる、ということでイベントの最後に「90 Minutes Challengeは4月30日まで締め切りが延長され、後日審査」と発表されました。
当日開発されたゲームを見たい人は、9leapの“最近投稿されたゲーム”欄を見てください。4/21以降の日付のもののいくつかは、参加者の皆さんからの投稿です。
enchant.jsは今年も学生のみ参加可能な『9leap 2012』、参加者無制限の『OpenLeap 2012』をそれぞれ、規模を拡大して実施します。昨年に引き続きコンテストも面白そうですよ。今年は、9leap審査委員として宮野編集長も参加。つまり、週アス本誌でも昨年同様にバックアップしていきます。
9leap2012の審査委員が発表 |
↑“ゲームの神様”遠藤雅伸氏、批評家の東浩紀氏、そして宮野編集長の名前も。今年のテーマは“enjoy”。 |
今年のOpenLeapは優勝賞金2倍 |
↑OpenLeapは今年も開催。優勝賞金100万円! 準優勝50万円と豪華。 |
当日のスライド資料などへのリンクを最後にまとめておきました。現地参加やリアルタイム視聴できなかったという人は、togetterのイベントログと一緒にチェックしてみくださいね。
↑90 Minutes Challengeに参加した皆さんを最後にパチリ。午前10時から8時間、丸一日お疲れ様でした。 |
●当日発表の資料まとめ
・hidesukeさんのLTのスライドデータはコチラ(関連リンク)
・daishi_hmrさんによるLTのスライドデータはコチラ(関連リンク)
・当日のtogetterまとめはコチラ
『enchant.js meetup Tokyo vol.2 とりあえずまとめ』
●関連リンク
ゲーム投稿サイト『9leap』
wise9
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