ランボルギーニと聞くと、ドアを跳ね上げるV12エンジンモデルを思い浮かべる人が多いでしょう。しかしながら、ランボルギーニの歴史の中で、もっとも販売台数が多いのは、V10エンジンを搭載したガヤルド。2003年に登場して以来、1万1800台が生産される大ヒットモデルなのです。バリエーションも多く、なによりスパイダーという好事家にはたまらないオープンモデルもあります。スパイダー自体は今までにも販売されたことはあるのですが、今回は後輪駆動のモデルをベースにしたLP550-2 スパイダーの国内初お披露目が行なわれました。
発表の場となったのは、銀座のブルガリ ホテルズ&リゾート。11階にある『ラ テラッツア・ラウンジ』に国内上陸一号車が展示されるというプレミアです。週アスですから、同然のように参加してきました。発売自体は2011年12月8日ですが、待望のデリバリー開始というわけです。この新作のお値段は24,435,600円(税抜き車両本体価格23,272,000円)。当然、指を折って桁を確認します。
さて、こんな高層にあるラウンジにどうやって車を運んだのか? というと、ちゃんとその模様が流されました。なんと深夜に銀座中央通りに巨大クレーン持ち込み、車をそのまま吊り上げ運び込むという力技でした。(4/3 搬入動画を追加)
ブルガリ銀座タワーにクレーンで吊り上げた模様
ランボルギーニは搬入の方法には力を入れているようで、アヴェンタドールをバチカンでお披露目した際には、一回バラバラにしてエレベーターで搬入、会場で再度組み上げるという凝り方。こういった演出で、発表早々で期待感は振り切れ状態です。
そして、芸術作品のようなシルクプリントで評価の高いイタリアのブランド、ロベルト カヴァリ最新コレクションの披露。モデルさんは、もちろんブルガリのコレクションも身に着けていて、豪華絢爛極まりない。さて、ここでスタイルのいいモデルさんを見ていて気付くのは、背後に置かれているLP550-2 スパイダーの全高でしょう。フロントウインドーは腰の高さほどしかなく、現実離れしたスタイリングがより際立ちます。
実際、高さは1184ミリしかなく、スパイダーということもあって、見た目は相当に低く感じてしまいます。ドアを開けて乗るというより、またいで入っても咎められないだろうというレベル。こういったランボルギーニの卓越したデザインセンスは、社が抱えるデザインチームによって、高いクォリティーに保たれています。男の琴線を豪打するようなパキッとしたエッジあるデザインは、どの角度から見ても荒々しくで最高です。
もともとガヤルドは四輪駆動による高い安定性がウリでした。ではなぜ後輪駆動のモデル、しかもスパイダーであるのかというと、より性能を引き出し、それをコントロールするという征服感。ここに高揚感があるとのこと。もちろんオープンエアーによる爽快さも相まって、五感を刺激する究極の車としてすべての要素を備えているともありました。
では、そのスペックを見てみましょう。
エンジンタイプ | 90°V型10気筒 DOHC 4バルブ |
総排気量 | 5204cc |
最高出力 | 550PS(405kW)/8000rpm |
最大トルク | 540N/6500rpm |
サイズ/重量 | 4345×1900×1184mm/1520kg |
ホイールベース | 2560mm |
トレッド | フロント:1632mm、リア:1597mm |
重量配分 | フロント:43%、リア:57% |
駆動形式 | 後輪駆動(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル付き) |
ギアボックス | 6速+リバース |
フレーム | 構造アルミニウム・スペースフレーム |
サスペンション | ダブル・ウィッシュボーン&サスペンション・システム |
ディスクブレーキ | フロント:φ380×38mm、リア:φ356×32mm |
最小回転半径 | 5.75m |
タイヤ | ピレリ Pzero フロント:235/35 ZR19、リア:295/30 ZR19 |
もちろん、動力性能も申し分なく、景色が後方に尾を引くようなILMっぽい加速が楽しめます。
最高速度 | 319km/h |
0~100km/h加速 | 4.2秒 |
0~200km/h加速 | 13.4秒 |
スパイダーモデルでこの性能でありながら、優れたシャシーによってロールも少なく、剛性感ある走りが堪能できるのです。と、スパイダーと何回も書いておきながら、実際の開閉システムに触れていませんでした。ソフトトップの開閉は自動で、わずかな時間で済むのですが、百聞は一見にしかず。ギミックのすばらしい開閉をぜひご覧ください。ファイティングブルらしく、開閉時の角っぽいのがいいですね!
もちろん、エンジンをかけて開閉するため、V10エンジンの甲高い音とともに、乗らずともMAXの高揚感が得られました。EXLIMに手ぶれ防止機能があっても、ピントが甘めなところからご理解いただけるかと思います。
登場から9年ということで、レヴェントン登場後、そのステルスっぽい形状を巧みに取り入れたガヤルド。個人的に
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というモチーフのデザイン処理がたまりません。
と、ディテールのすばらしさに、細かい部分の接写ばかりが多くなってしまい、全体像がうまく伝えられていないようではいけないので、公式の画像を掲載しておきます。ボディカラーの違いによって、また印象も変わるのではないでしょうか?
ここに来て、フェラーリ458イタリアのスパイダー、アウディR8 GTのスパイダーと、比較的コンパクトなスーパーカーのオープンモデルが熱いわけですが、ITで一発当てた幸せな方、今年の夏はランボルギーニ・ガヤルド LP550-2 スパイダーなどいかがでしょうか?
『ガヤルド LP550-2 スパイダー』
発売日 2011年12月8日
本体価格 24,435,600円(税抜き 23,272,000円)
お問い合わせ先
ランボルギーニ カスタマーセンター
電話番号:0120-988-889
ランボルギーニ・ジャパン (関連サイト)
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