あんまりお世話になりたくはないものの、いざ! というか、あぁぁ~ときに頼りになる“修理”。 NECは24時間以内で修理を完了する“1日修理”の取り組みを実施。2012年2月の時点で、98.8%の出荷率を実現しているという。
今回、その取り組みを公開してくれるとのことで、1都15県の東日本を担当する群馬事業場に招かれました。
↑とにかく広い! というのが第一印象。 |
保守サポート拠点として、パソコンの故障診断や修理、リユース事業も手掛けている。
また、2011年のタイ洪水のときに大活躍したのもこちらの事業場。HDD供給が逼迫したため、本来のPC工場ではHDDレス状態で生産を続け、その後こちらでHDDを入れる後入れ工程を実施。累計4万7000台の生産支援を行なったという。
↑パネルの奥がHDDの後入れを行なった作業場。今日はお休みとのことで、無人だった。 |
この群馬事業場で扱うPCはなんと、1万2000種類。約40人のスタッフで、月6000台のPCを修理しているとのこと。
↑精鋭が全員集合。最後に撮った写真だけどここに載せときます。 |
数を聞いただけで、目がまわりそうだが、場内は広々としていて、製品やモノは多いが整然としている印象。
最初に、しくみを学ぶべく、NECの大型ディスプレーでNECの取り組みがレクチャーされた。修理サービスの中核を担うのが修理情報のノウハウとスキルを共有化している修理情報ナレッジ“K1”。“K1”には実にPC2万4000種、周辺機器1万種の修理&技術データを掲載しているという。
さらに約300万件の機種別の修理履歴情報を共有化のほか、メモリーやHDDなどPC内の各種診断&検査ツールも、“K1”からダウンロードして使用できる。
↑総合テストツール起動中。ベンチマークテストっぽい画面だ。 |
ここまで明かしちゃっていいのかー! と思ったが、これらのツールは独自開発のもの。ユーザー側のOS環境上で検査したりと、込み入ったことも行なっているが、従来の診断検査時間3.5時間から、1.9時間に時間短縮まで行なっている。
↑机の周りとか、とくに気にしたい標語だ。 |
ほかにも修理部品の配布時間やOSのインストール時間の分散などにより、1日修理の“24時間出荷”どころではなく、“8時間出荷”も実現! 2012年2月では87.8%の8時間出荷率を実現している。
↑床に書いてあった。 |
こりゃ、現場大変だろーなー! と思っていたところ、修理に従事する人は、PCサービス専門職の必要な技術知識を図る業界標準試験“CompTIA A+”を100%取得しているという。
↑文部科学大臣からの“創意工夫功労者賞”の賞状もあった。 |
そうこうしているうちにレクチャーが終わり、いよいよ場内見学。 一体型PCの修理部署では、一体型PCはコンテナに載せられて1台1台が運びやすいようになっていた。
↑一体型PCのブース。 |
場内の頭上に設置されているのが、LANだったり電源ケーブルだったり、アンテナ線だったり。効率化を図るための工夫がなされていた。
↑プリンターブース。上のパネルが英語で書かれているが、レノボの人が良く見に来るからだそう。 |
↑ノートPCブース。 |
と、場内見学も終わり戻ってきたところで、メディアvs群馬事業所のプロの修理屋さんによる、パソコン修理体験を実施!
↑パソコン修理体験の進行表。結果は聞かないで。 |
↑組み立て対決に使用したノートPC。「万が一、壊しても、ここならすぐ直せます!」とのこと。これは心強い! |
↑一体型PCのブースにいた新井さん。ドライバーはガンマンふうに腰のバッグらしきものに入れている。 |
↑どうでもいい質問にも笑顔で答えてくれた堀江さん。 |
↑堀江さんのドライバーさばき。回し方がカッコいい。 |
メディア側は2人1組になって参加。バラす人と組み立てる人に分かれて参加した。
↑手前が職人2人。遅れをとっているのではなく、周りがバラし中で2人は組み立て中。 |
職人たちはそれぞれ、バラす→組み立てを6分強で完了。メディア側は最速チームが12分強だった。参加したのは組み立て側だったが、取りかかったのが職人2人が終わったあと。ノートPCを担当した堀江さんに、「これはヒートシンクですかー」なんて、いろいろ話を聞いている内に終わってました。
↑入口に掲げてあった。 |
↑カスタマーからの声。満足度ごとに掲示してある。 |
堀江さんに「友達とかに『直してー』とか言われません?」と聞いたところ、「しょっちゅう言われます~」とのこと。
あー、わかる。こんな友達欲しいわー。
↑出口側のドア上部に。 |
今回の1日修理に加え、パソコン初心者をフルでサポートする『とことんサポートPC』など、カスタマーサービスに注力するNEC。実家のLaVieも安心して壊せる……いや、使えるよー。と伝えておこう。
-
120,000円
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります