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“4.0同士”GALAXY NEXUS SC-04DとAQUOS PHONE 104SHをガチ比較

2012年03月16日 16時43分更新

 『GALAXY NEXUS SC-04D』が激安販売されているのがちょっと悲しい発売日購入オーナーのジャイアン鈴木です。

『AQUOS PHONE 104SH』が気になる……
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較

 そんな私が目下気になっている端末が、同じくAndroid 4.0を搭載している『AQUOS PHONE 104SH』。実はあともうちょっとで買いそうになったのですが、ソフトバンク番の竹子の机上で偶然発見したので、ちょっと借用して細かーい部分を陰湿にチェックしてみました。

ホーム画面と設定画面

SC-04D
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
104SH
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較

 ホーム画面のスピードとデザインは、もっとも触れ、目にするところですので重要なポイントです。104SHはオリジナルのホーム画面を搭載していますが、個人的にはAndroid 4.0にマッチした好ましいデザインに感じました。

 スピードはひょっとしたら104SHのほうが速いかもしれません。正直国産端末のホーム画面は入れ替えて使うことが多い私ですが、104SHのホーム画面ならそのまま使いたいですね。

SC-04D
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
104SH
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較

 104SHの設定画面はかなり項目数が増えています。項目数の多い少ないでは必ずしも優劣つけられませんが、ひと通り設定項目を見比べてみると、104SHのほうがよりきめ細やかな設定が可能なようです。

Androidのバージョン

SC-04D
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
104SH
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較

 Android OSのバージョンは非常に細かい差ですが、SC-04Dが“4.0.2”、104SHが“4.0.3”となっています。

 12月16日にリリースされた“4.0.3”は、最適化、バグ修正、APIの追加が施されています。まあ実使用で大きな違いがあるわけではないですが、現時点ではドコモ版『GALAXY NEXUS』に提供されていないので、スペック厨オーナーとしては104SHがちょっとうらやましいです。

ベンチマーク

SC-04D
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
※AnTuTu 安兎兎ベンチマークで総合5134
104SH
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
※AnTuTu 安兎兎ベンチマークで総合5330
SC-04D
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
※Quadrant Standard Editionで総合1792
104SH
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
※Quadrant Standard Editionで総合3310

 ベンチマークは少々不可解な結果です。

 SC-04Dが1.2GHz版OMAP4460(デュアルコア)、104SHが1.5GHz版OMAP4460(デュアルコア)を搭載しており、クロック周波数が高い104SHがSC-04Dをどちらのベンチマークでも上回っているのですが、『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』ではなぜか104SHのクロック周波数が1.2GHzと表示されています。

 『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』でCPU周波数を確認してみると“350.0~1500.0MHz”と表示されるので、最高周波数で計測されていないのかもしれません。また、画面解像度がSC-04Dが720×1184ドット、104SHが720×1280ドットと、104SHのほうがより描画面積が広いので、その差がベンチマークに影響を与えている可能性はあります。

回線速度

SC-04D
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
※下り2.60Mbps
104SH
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
※下り2.89Mbps

 意外だったのが回線の速度。5回計測したうちのもっとも高速だった下り通信速度で比較すると、わずかではありますが104SHのほうが上回りました。

 もちろんエリアでは現時点でドコモが広範囲をカバーしているわけですが、900MHz帯の周波数を取得したソフトバンクの今後の追い上げ、そしてドコモのさらなる回線品質の改善が楽しみです。

表示エリアのサイズ

SC-04D
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
※720×1184ドット
104SH
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
※720×1280ドット

 表示エリアのサイズはブラウザーで比較するとその差は歴然です。ディスプレーの解像度自体は、104SHが縦96ドット上回っているにすぎないのですが、“戻る”、“ホーム”、“履歴”アイコンをディスプレー内に表示しているぶん、上の画像のとおり歴然とした表示エリアの差が生じています。

 ただし、SC-04Dには横持ちした際に、上記3つのアイコンが必ず右側に表示されるというメリットもあります。絶対的な画面サイズを選ぶか、一貫した操作性を優先させるかは悩ましいところです。

カメラ画質

SC-04D
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較
104SH
『GALAXY NEXUS SC-04D』と『AQUOS PHONE 104SH』をガチ比較

 上に掲載した写真は、サイトの仕様上、横1000ドットにリサイズされているので解像感には今回は触れません。またガラス越しに撮影しているので、照明が映り込んでいることを最初にお断りしておきます。

 それでもイーブンな条件で撮影した画像として見比べると、私個人的にはSC-04Dのほうがより記憶色に近い好ましい色調に感じました。

総括

 それぞれのユーザーの方にとっては不快に感じる記載もあるかもしれませんが、『GALAXY NEXUS SC-04D』ユーザーである私が、できるだけ客観的に違いを検証してみました。

 繰り返しになりますが、発売時期、現在の価格がまったく異なるため、この2機種を比較するのは野暮でしょう。

 ただ、Android 4.0端末であっても、メーカーが異なるとこれだけの差異が生まれたわけですので、今後発売される端末、バージョンアップされる端末も同様の違いがあるはずです。

 今回比較した項目も含めて、これからもさまざまな最新機種の長所短所を細かくチェックしていきますので、楽しみにお待ちくださいませ!

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