既報のとおりCES2012開催期間中に、モトローラは大容量バッテリー搭載LTEスマホ『DROID RAZR MAXX』と、キーボード付きLTEスマホ『DROID 4』などを発表した(関連リンク)。このタイミングで発表したスマートフォンは、すべてLTE対応でAndroid 4.0 IceCreamSandwitchへのアップグレードが明言されている。
●常識外れの3300mAhバッテリーでも厚くない『DROID RAZR MAXX』
個人的にも大注目のこの機種、一般的なスマートフォンは1700mAh前後に対して、約2倍容量のバッテリーを搭載している。1780mAhのノーマル容量版である無印RAZRとの比較で言うと、スペック上は、連続通話21.5時間(無印RAZR 12.5時間=1.72倍)、スタンバイ380時間(無印RAZR 205時間=1.85倍)という、インパクトの強い数字になる。これだけの大容量なら、丸一日Twitter中継で使い倒してもサブバッテリー不要だろうという期待の半面、手に持つと分厚く感じるのでは、という心配もあった。
実機はみてのとおり、スリム・ソリッドなデザインが多い最近のスマートフォンにしては厚めだが、とても3300mAhものバッテリー内蔵には見えない。
手持ちのEVO 3Dと比較してみた写真でも、実はEVO 3Dよりも薄いことがわかる。スペック上はEVO 3Dが12.3mm/171g、RAZR MAXXが8.99mmで145g……実はRAZR MAXXのほうが軽くて薄いのだ。
RAZR MAXXがどうやって大容量を実現しているのかは、ノーマルのRAZRと比較するとわかりやすい。薄さ重視でつくりこんだRAZRのエグれ部分に、そのままバッテリーを詰め込んだと思われるデザインになっている。
『DROID RAZR MAXX』 |
↑薄型のRAZRシリーズに加わった『MAXX』。バッテリー容量がマックスなのです。 |
●12.9mmでキーボード付き!『DROID 4』
横スライド式のQWERTYキーボード搭載人気シリーズの最新モデル。キーボードはプチプチと押しやすく、ほか3機種のDROIDシリーズと同様と推測される、1.2GHzのCPUを搭載する。スライド機が貴重になってきた昨今、なんとか日本でも発売してほしいものだ。
●10インチと8インチのHoneyCombタブレット『XYBOARD』
欧州ではXOOM2として2011年末から発売されている最新タブレットの展示も広範囲で行われていた。
デザインを見てもわかるように、auのモトローラ端末『Photon』やDROIDシリーズと同様の、四隅のカドを落とした共通のデザインを採用している。
Androidタブレットは販売上の不振が伝えられることが少なくないが、少なくとも展示会ではだいたいにおいて非常に盛況だ。XYBOARDも例外ではなく、OSのアップグレード状況を確認してみたり(XYBOARDシリーズはすべてAndroid 4.0へのアップグレードに対応)、外付けキーボードを使ってみたり、大きさを確かめてみたりと、会場の人々は熱心に情報収集していた。
XYBOARD 8.2 |
↑8.2インチ、1280×800ドットの液晶を採用。重量390g。1.2GHzのデュアルコアCPUを搭載、OSはAndroid 3.2だが、4.0へのアップグレードを明言している。1月18日から出荷開始で、無線LAN版は価格399.99ドルから。左は対応周辺機器の『SmartControler』というワイヤレスパッド。親指でカーソル操作などができ、99.99ドル。 |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります