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角川の電子書籍プラットフォーム“BOOK☆WALKER”が、東京メトロ新宿地下にリアル支店(?)を開設

2011年12月19日 16時45分更新

 いま海外で日本生まれの技術“QRコード”が盛り上がってきているのをご存じだろうか? 私も、Android用の『QR Pal』というアプリで遊んでいる。スマートフォンでQRコードを認識した情報を分類して貯めていったり、TwitterやFacebookで共有できる。Paypalと連携してお金のやりとりまでできてしまう。

 そんなQRコードだが、これを活用した仮想書店(!)が登場した。角川の電子書店“BOOK☆WALKER”が、1周年記念のキャンペーンとして期間限定ではあるが、東京メトロ丸の内線新宿駅付近の地下に“BOOK☆WALKER 東京メトロ アンダーグラウンド店”をオープンしたのだ。

角川の電子書籍プラットフォーム“BOOK☆WALKER”が、東京メトロ新宿地下にリアル支店(?)を開設

 BOOK☆WALKERと言えば、12月9日にアップルが発表した“2011年ベストアプリTOP100”で、iPhoneアプリ年間トップセールス全ジャンルで17位、電子書籍アプリでは1位に輝いたサービス。内容的にも、アプリ内課金型のゲームアプリが上位を占めるなかで、電子書籍関連アプリとして突出した人気となっていた。そんなBOOK☆WALKERの注目タイトルの中から210タイトルをポスターとして掲出、QRコードからその本の詳細ページにアクセスする仕組みだ。

角川の電子書籍プラットフォーム“BOOK☆WALKER”が、東京メトロ新宿地下にリアル支店(?)を開設

 携帯電話でのQRコードがすっかり定着している日本では、このようにポスターから詳細情報に飛べる工夫は珍しくない。商品やサービスなどを並べてそこにQRコードが印刷されている例も多い。今年、韓国の地下鉄でTESCOが作ったバーチャルストアでは、食品などの写真が本当の店頭のように並べれていた(商品は別送される仕組み)。約2時間の実験的な掲出だったと言われるが、その演出が評価されカンヌ広告賞を受賞している。

 こうした試みは海外では少しずつ出てきているが、今回の“BOOK☆WALKER 東京メトロ アンダーグラウンド店”は、スーパーと異なりその場でダウンロードして楽しめる“電子コンテンツ”である点が大きな特徴。それぞれの本の詳細ページで内容が気に入ったら、ちょうど書店で本を買った感覚でその場でコンテンツを購入、電車の中などで読み始めることができる。

角川の電子書籍プラットフォーム“BOOK☆WALKER”が、東京メトロ新宿地下にリアル支店(?)を開設

 アプリのインストールなど、まだ紙の本を選んで買うほど気軽ではないが、ちょっと新しい体験を与えてくれる。このバーチャル(リアル?)書店、12月19~25日まで実施されていおり掲出場所には無線LANが設置されている。

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