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細田守監督最新作発表! サマーウォーズチームが結集し親子愛を描く『おおかみこどもの雨と雪』

2011年12月13日 18時43分更新

 細田守監督のアニメ最新作『おおかみこどもの雨と雪』の公開が2012年7月21日(土)に決定! 『時をかける少女』で切ない“青春”を描き、『サマーウォーズ』で世界を沸かせた細田監督作品の次なるテーマは“親子”。

おおかみこどもの雨と雪
おおかみこどもの雨と雪
©2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会

 19歳の大学生“花”が“おおかみおとこ”と出会い恋におちる。ふたりは愛し合い、結婚し、ほどなく新しい命を授かった。雪の日に生まれた姉の“雪”と、雨の日に生まれた弟“雨”。

 小さなふたりは、人間とおおかみの顔を持つ“おおかみこども”。ふたりのこどもたちが半獣であることを隠すため、家族4人は都会の片隅でひっそりと暮らす。永遠に続くと思われた、つつましくも幸せな毎日は、父“おおかみおとこ”の死によって突然奪われることになる。

 取り残された、母“花”と“雪”と“雨”の3人。幼いふたりを連れ、母は決断する。都会の人の目を離れて、厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町(富山県)に移り住むことを選ぶ。

おおかみこどもの雨と雪

 “おおかみこども”という単語は細田監督の造語で、“おおかみおとこ”や“おおかみおんな”がいて“おおかみ少年”や“おおかみ少女”がいる。タイトルにふさわしい、子どもが本来もつバイタリティや生命力を表した言葉はなにかと考えたときに“おおかみこども”という言葉が生まれたという。

 「結婚して、親になっていく同世代の友人たちの子供へのまなざしが、たまらなく素敵で、たまらなく素晴らしいものだなと思った」と監督。子どもがまだいない細田監督にとっては、自分の友人たちの姿や、自分が子供だった頃の母親の姿を重ね合わせて、苦労や幸せな時間を見つめるような作品にしていきたいという。また、制作中に起きた震災も否応なく作品に影響を与えた。「これまでの世界が変わってしまった。本当に大切なものが何なのか、子供という未来と、これからの日本人はどう生きていくのか、その思いも作品のあちこちに込めている」と静かに語ってくれた。

 気になるキャストについては、現在オーディション中で、有名無名、関係なく、キャラクターに合った人材を選ぶとのこと。今回は子供を2人選ばなくてはならないが、次々と素晴らしい演技力を披露され、驚く毎日とのこと。生まれた時から13年間が描かれるが、ポスターに描かれた“おおかみこども”は姉の雪が5歳、弟の雨が4歳のころ(こどもたちは人間になったりおおかみになったりとクルクルと変身するので、こちらは変身途中らしい)。幼少時から青年になるまで、果たしてひとりのキャストが演じるのかどうかも、気になるところ。続報を楽しみに待ちたい!

おおかみこどもの雨と雪

↑取材陣からガッツポーズを要求され、笑顔で答える細田監督(左)と、日本テレビのエグゼクティブプロデューサー奥田誠司氏(右)。

『おおかみこどもの雨と雪』
おおかみこどもの雨と雪
©2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会

○監督・脚本・原作:細田守
○脚本:奥寺佐渡子(『サマーウォーズ』『八日目の蝉』)
○キャラクターデザイン:貞本義行(『新世紀エヴァンゲリオン』『サマーウォーズ』)
○作画監督:山下高明(『サマーウォーズ(レイアウト設定)』)
○美術監督:大野広司(『魔女の宅急便』『AKIRA』)

2012年7月21日(土)、全国東宝系ロードショー

■関連サイト
映画『おおかみこどもの雨と雪』(予告動画アリ)

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