『Adobe Photoshop Touch』
作者:Adobe Systems
バージョン:1.0.0
対応OS:3.1以上
※使用条件:画面解像度1280x800以上
Android Market価格:850円
(バージョンと価格、対応OSは記事作成時のものです)
パソコン用フォトレタッチソフトの王者こと『Photoshop』シリーズ。Android版としては、スマホ用に簡易的に写真をキレイにする無料の『Photoshop Express』アプリがあるが、より本格的に使用したいユーザーのために、コア機能を搭載したタブレット版Photoshopが登場した。対応OSは“3.1以上”、解像度は“1280×800ドット”のタブレット専用アプリだが、それだけに大きな画面を使っての細かな編集作業が行なえる。
2012年上半期に同社が予定しているサブスクリプション方式のクラウド型サービス”Adobe Creative Cloud”と連携し、タブレットで作成した画像をデスクトップ版に転送する機能をもっていることも話題のひとつだ。
実際に起動すると、初めて利用する人でも迷わないよう、作業内容ごとに13個のチュートリアルが用意されている。アプリを起動し“Begin a Tutorial”をタップすれば、即アクセスできるので、ひととおりチェックしておきたい。
チュートリアルでは、青い吹き出しでタッチでタッチするポイントなどを親切に指示してくれる。指示のとおりに進めていけば、誰でも簡単に操作方法をマスターできるしくみだ。
実際に手持ちの写真をレタッチしてみよう。メイン画面で“Begine a Project”をタップし、加工したい写真を選ぶ。写真は端末に保存してあるファイル以外にも、AdobeのCreative CloudやFacebookへアップされているもの、Googleで検索したファイルが利用可能。現在は、日本語のファイルやフォルダー名に対応していないのが少し残念。
画面左上の“&”→“Crop”をタップすると、写真の切り抜きが行なえる。切り抜きたい範囲はタッチ操作で指定していくだけ。このほかの編集作業も基本的にはタッチ操作だけで簡単にできるようなしくみになっている。
画面右側のタブからは、レイヤー機能利用できる。レイヤーは透明なものだけでなく、複製やほかの写真を読み込んでレイヤーとして重ねられる。また、タブ内に表示されているレイヤーのサムネイルをタッチ操作で入れ替えれば、レイヤーの順番も変えられる。
画面左上の“&”→“Add Text”で、写真の上にテキストを挿入しよう。フォントは29種類用意されているが、現在のところ日本語の入力には非対応。
画質調整にはトーンカーブが利用できる。フォトレタッチソフトではおなじみの機能を、より直感的に操作できるのがうれしい。
本アプリにはタブレット専用機能として、“Scribble Select Tool”を搭載。この機能を使えば、写真の切り抜きや合成が簡単だ。まず切り抜きたい画像を表示して、画面左のタブから“Scribble Select Tool”を選択。次に“Keep”をタップして、切り抜きたい境界部分をタッチ操作でおおざっぱに選択する。次に“Remove”をタップして、おなじく境界部分をなぞっていく。
次に画面上部の“Select”メニューから“Feather”を選択して、合成するピクセル範囲を調整する。だいたい3pxが目安だ。最後に“Edit”メニューから“Extract”をタップすると、選択した部分が切り抜かれる。さらに境界線は下のレイヤーとなじむように加工されるのがイカス!!
レイヤーの重なりを3D表示 |
また、レイヤーのタブをダブルタップすると、レイヤーの重なり具合を3D表示に切り替えられる機能がユニーク。タッチ操作で見る方向を変えられるほか、傾きセンサーを使って変化させることもできる。
アプリの価格は850円と、一般的なPC用レタッチソフトの10分の1以下で購入できてレイヤーも扱えるため、Androidタブレットのユーザーなら購入して損はないアプリだ。
『Adobe Photoshop Touch』
作者:Adobe Systems
バージョン:1.0.0
対応OS:3.1以上
※使用条件:画面解像度1280x800以上
Android Market価格:850円
(バージョンと価格、対応OSは記事作成時のものです)
※Android端末は多くの機種・バージョンがあるため、特定の機種によっては誤動作・不具合などが発生する可能性があります。必ずご使用の機種で正常に動作することをご確認ください。
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