【海外端末】MeeGo OS搭載スマホ『Nokia N9』最速レビュー
2011年10月12日 18時22分更新
Nokiaから『MeeGo OS』を搭載したスマートフォン『Nokia N9』が海外で発売となりました。Windows Phone 7に注力するNokiaからの、MeeGo OSスマホは最後の製品となる予定です。さっそく入手したのでクイックレビューをお届けしましょう。
パッケージは流行のスタイル |
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中身もちょっとiPhoneっぽい |
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Nokia N9のパッケージは最近のスマートフォンの流行とも言える直方形をしています。内箱は下からスライドして開ける形状。開けてみるとN9本体がすぐに出てくるのはiPhoneと似ていますね。さらには箱の底に入っているACアダプターなどもiPhoneのようなパッケージングでキレイに整列されて入っています。
ボタンレスの正面 |
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背面もすっきりしています |
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Nokia N9の外見の大きな特徴は、スマートフォンには必ずあるメニューボタンなどの物理的なキーがないこと。そのためディスプレーは本体正面のほぼ全体のサイズになっています。ボタン類は本体側面に電源と音量上下のものがあるだけ。背面も凹凸のないすっきりしたデザインになっています。
マイクロUSB端子はカバーの端をプッシュ |
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もうひとつのカバーをスライドするとSIMトレイが飛び出します |
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本体上部にはNokia端末ならむき出しが一般的なマイクロUSB端子もカバーで覆われています。このカバー、左側を強めに押し込むとヒンジのように開きます。さらに隣のカバーを左にちょっとスライドさせるとマイクロSIMカードトレイが出てきます。このあたりは本体の美しさを考えてのことのようですが、ちょっとトリッキーな仕組みです。
起動するとメニュー画面、電源ボタンでロック画面 |
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電源ボタンでロック解除、ダブルタップでもOK |
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電源ボタンを押してしばらくすると、NokiaおなじみのNokia Tuneが流れて起動し、メニューアイコンが並ぶ画面となります。なおしばらく放置したり電源ボタンを軽く押すとロック画面に。時計だけのシンプルな表示です。ここで再び電源ボタンを押すか、あるいは画面をダブルタップすると待ち受け画面に戻ります。
左右にスワイプで画面が切り替わります |
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Nokia N9のUIの特徴は物理的なメニューボタンがないことですが、ではどうやってメニュー画面などに移動するのかというと、画面をスワイプするのです。N9のディスプレーは側面部分もじゃっかん本体から浮き上がった曲面構造になっていて、待ち受け画面などではその側面から画面を左右にスワイプすることでメニュー画面が表示されます。
基本は3画面を切り替え |
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スワイプで切り替わる画面は3つ。メニューアイコン画面を左にスワイプするとソーシャルビュー。ここはTwitterやFacebook、SMSなどのタイムラインが自動的に表示されます。一方右にスワイプすればタスクウインドーの一覧。ここは起動中のアプリというより“ウインドーの一覧”が表示されます。たとえばブラウザーなら開いたウインドーの数だけ、ここに表示されるのです。
アプリを起動後、左右スワイプでタスク画面に |
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タスク一覧画面は2x2または3x3表示 |
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アプリを起動した場合は、画面の左右スワイプでタスク一覧画面に戻ります。なおN9がすごいのは、たとえば動画を再生したまま画面をちょっとスワイプしても、下のタスク一覧画面を表示しつつ動画も再生されたままになるということ。動画を見ながら時計をチラッと見る、なんてこともこれでできるわけです。
このタスク一覧画面は、画面を指先でつまむことで2x2と3x3の表示を切り替えられます。見えないタスクウインドーは画面の上下スワイプでスクロール可能。ウインドーを長くタップしてクローズすることもできます。
画面をチョイ上スワイプでクイックアクセスアイコン |
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アプリを利用中に「すぐ電話をかけたい!」なんて思ったときも大丈夫。画面を下からちょっと上にスワイプして指先を放すと、よく利用するアプリアイコンが4つ表示されます。デフォルトは電話、メッセージ、写真、ブラウザー。「あ、写真写真! えーとメニューに戻って……」なんてあわてる必要もないのです。
アプリも結構揃っています |
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お気に入りのScreenshotMee |
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さてスマートフォンと言えばアプリですが、Nokia N9用のMeeGoアプリは最初からかなりの数がアプリケーションストア『Ovi Store』に登録されています。前の機種であるNokia N900のころから多数のMeeGoアプリが開発されていましたが、N9ではOvi Storeも使いやすくなっており、アプリを楽しむこともある程度できそうです。
ちなみにすぐに入れたのはスクリーンキャプチャーアプリの『ScreenshotMee』。ディスプレー上部のライトセンサーを利用して、画面上に手のひらをかざすとスクリーンキャプチャーが撮れます。
日本語は現時点では表示のみ |
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Nokia N9は限定地域での発売とのこと。対応言語は主にヨーロッパで、中国語は追ってファームアップで対応。日本語は表示はある程度できますが、入力は現在“日本人MeeGoアプリ開発者の方が開発中のものを期待して待ちましょう”……という状況のようです。MeeGoデバイスは今後後継機が出る可能性が少ないとは言え、これで日本語が使えたらメイン機としてしばらく使えそうな感じがします。
Windows PhoneもいいけどMeeGoもいいぞ! |
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NokiaのWindows Phone 7端末はおそらく今月(10月)下旬にロンドンで開催されるイベント『Nokia World 2011』で発表となるでしょう。NokiaとMicrosoftが社運をかけているだけに大々的なキャンペーンが繰り広げられそうです。一方Nokia N9はその下に位置するモデルとして販売されていくでしょうが、NFCの搭載や表示が綺麗な有機ELのFWVGAディスプレー、カールツアイス8メガピクセルカメラなどかなりのハイスペックモデルであります。Nokia派な方は買って損のない一品だと思いますよ。
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