『創造物』ジョブズが愛したハードウェアたち
ジョブズがPCのデザインに与えた影響は計り知れない。“PCは基板の塊”が当たり前だった'70年代後半、スマートなケースにパッケージングした『AppleⅡ』が大ヒット。その後もPCや周辺機器だけでなく、OSのボタンデザインひとつに至るまで徹底的にこだわる姿勢を崩さなかった。
'96年の復帰以降、芸術的とも言える製品群を出し続け、低迷していたアップルを瞬く間にトップメーカーに押し戻した。
1976~1984
1976 年、ウォズニアックと共に製作した『Apple Ⅰ』から、その歴史は始まった
Apple II (1977)
初の量産モデルがヒット。その後『Apple Ⅱ plus』などの後継モデルが次々生まれた。
Apple IIc (1984)
アップルで最初のポータブルモデル。後のMacintoshを手がけるFrogデザインが設計した。
Lisa (1983)
PCで初となるGUI OSを搭載。約1万ドル(約240万円)という価格もあり、不発に終わった。
Macintosh 128K (1984)
9インチのモノクロディスプレーを内蔵し、メモリーは128KB。発売価格は2495ドル(当時のレートで約60万円)。
Mac OS System1 (1984)
最新Macと比べても違和感ないデザイン。電卓やノート、ゲームなど8種類のアクセサリーを付属。
1985~1996
'85年、ジョブズは社内の確執によりアップルを退社。新たに起業したのが"ネクスト"だ
NeXT cube (1988)
ネットを意識した当時最先端ワークステーション。世界初のウェブブラウザーが製作された。
NeXTSTEP (1988)
『NeXT cube』用OS。写真や音声を編集し、ネットで送信。今では当たり前だが20年以上前に実現していた。
1997~2000
'96 年末、ジョブズはアップルへ電撃復帰。新生アップル躍進へのステージに突入する
iMac (1998)
ジョブズ復帰を象徴する第1弾。曲線的なボディーラインやスケルトンデザイン、5色のカラバリなど強烈な個性を発揮。
iBook (1999)
持ち歩けるiMacといったデザインはもちろん、当時いち早く無線LANを搭載して注目を集めた。
Power Mac G4 (1999)
前モデル"G3"から材質やカラーを一新。最終モデルは'03年まで販売され、その後"G5"へ移行する。
Power Mac G4 Cube (2000)
CDドライブを上面に備えたスケルトンキューブ。「NeXT cubeの復活か!?」とも言わた。
2001~2011
PCの枠に捕らわれず、新しいジャンルの製品に次々とチャレンジし、その多くが成功を収めた
Mac OS X(2001)
動作が重く、不安定だったMac OSの印象を180度変えた。『NeXTSTEP』がベースとなった。
iPod (2001)
HDD内蔵の携帯型音楽プレーヤー。同ジャンルのトップの座をウォークマンから奪った。
iTunes (2001)
現在"iTunes Music Store"が有名だが、発表当初は音楽管理機能のみのソフトだった。
iPod mini (2004)
軽量小型で多数のカラバリを用意し、中高生など若年層に爆発的な人気を誇った。
Mac mini (2005)
縦横約16センチ、高さ約5センチと小型で、ホームーサーバーとしても人気だった。
iPhone (2007)
ほとんどの操作を画面タッチで行なう、スマートフォンの形を定義づけたと言える一台。
MacBookAir (2008)
超軽量薄型のMacBook。発表会でジョブズが封筒から取り出したパフォーマンスが話題に。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります