速報(関連リンク)をお届けした、ソニーの電子書籍端末『Reader』。
本日開催された製品発表会では、海外のメディアも目立ち、海外における電子書籍の普及を感じさせた。また、同日に米アマゾンでKindleの新モデルが発表されたこともあり、質疑応答でKindleに関する質問が複数あがった。
■質疑応答における、Kindleについてのコメント
--Kindle新モデルはかなり低価格だが、それについては?
「Kindleの広告付きモデルは確かに安価だが、『Kindle Touch』のWiFi版を例にとると、広告なしモデルは139ドル。ソニーReaderの米国発売価格149ドルとほとんど差はない。ただ、広告をつけて価格を下げるというアイデアは、新しいビジネスモデルとして検討していきたい」
--Kindleへの対抗策について。
「もちろん行なっていくが、ビジネスモデルが違うので、同じことは追いかけない。ソニーならではの強みをいかしていきたい」
↑ソニーコンスーマープロダクツ&サービスグループ VAIO&Mobile事業本部デジタルリーディング事業部長の野口不二夫氏(写真左)と、ソニーマーケティング執行役員の松原昭博氏(右)。アメリカでソニーの電子書籍事業を統括していた野口氏は、「とにかく使ってみてください。ソニーならではのEペーパーの使いこなし、かゆい所に手が届く仕様などを感じてほしい」と力強く語った。 |
■新モデルにおける国内版と海外版の違い
・3Gを搭載
・日本語に特化した辞書
・ドットブック対応
マンガなどのコンテンツの多くはドットブックフォーマットのため、これは日本ならではの仕様といえる。
↑3Gモデルの価格プランも発表。プランの変更はサイトから随時行なえる。 |
■プリインストールのお試し版は31冊!
プリインストールとして発表された作品は31冊。すべてお試し版で、続きはReader Storeで購入できる。
ドットブックに対応になったことで、コミックのコンテンツが増えたのも強み。『社長 島耕作』や『ジパング』などの人気コミックもプリインストールされている。
さらに、発表会では、楽天『RABOO』と紀伊国屋『BookWebPLUS』でコンテンツ購入ができるようになるとのアナウンスもあった。対応フォーマットも、将来的に『EPUB3.0』への対応も予定しているとのこと。今後、Reader Store以外のコンテンツをどのような形でユーザーが購入できるようになるのかは気になるところだ。
■イメージキャラクターは二宮金次郎!
薪を背負い、Readerでの読書にいそしむ金次郎像。
“I'm a Reader”のキャッチコピーとともに、イベントなどで見かけることもありそうだ。
従来モデルはこれまでどおり併売される。Windows版のみだったReader専用ソフト『eBook Transfer for Reader』は、10月20日からMac版も提供されるとのこと。
コンテンツは従来では最大5台までの共有が可能。もちろん、これまでのReaderのコンテンツを、新Readerで閲覧もできる。今後、ソニータブレットなどと共有については共有台数を検討中とのことだ。
発売日の10月20日には、紀伊国屋新宿本店にて、発売記念イベントが開催される。実際に触って試せる実機もあるので、購入を検討している人は足を運んでみてはいかが?
●ソニー(関連サイト)
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