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【IDF2011】Sandy Bridge-E用純正水冷クーラー発見!! ドキドキ初日レポート

2011年09月14日 15時13分更新

IDF2011会場のモスコーンウエスト

IDF2011

 インテル開発者会議『Intel Developer Forum 2011』(IDF2011)が9月13日~15日、米国サンフランシスコで行なわれる。編集部からは僕こと、ジサトライッペイが参加しています。

 初日はインテル社長兼最高経営責任者ポール・オッテリーニ氏による“Evolution of Computing”、2日目は副社長ムーリー・エデン氏による“Ultrabook”、3日目は最高技術責任者ジャスティン・ラトナー氏の“Future Technologies”についての基調講演が行なわれます。

 目玉は2日目のUltrabookでしょうか。IFAで発表された第2世代のコアiを搭載した各社のモデルは魅力的でしたよね。22nmプロセスで製造される2012年の次世代CPU“Ivy Bridge”やさらにその次の“Haswell”と、Ultarabookはどんどんパワフルかつ省電力に進化していくということで目が離せません。

 デスクトップCPUでは2011年末までに発売するLGA2011ソケットの次期ハイエンドCPU“Sandy Bridge-E”が気になります。そのあたりを中心に、技術者向けのセッションやショーケースを3日間に渡ってレポートしていこうと思います。


●UltarbookブースではIvy Bridge機が展示!?


Ivy Bridge世代Ultrabookのサンプル機

IDF2011
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 会場のオープンスペースには各カテゴリーごとにブースが設けられています。Ultrabookブースでは、Ivy BridgeノートPCだと係員に案内された展示機が5モデル。いずれも開発サンプル機でこのまま出荷されことはなさそうですけど、IFAで発表されたモデル同様、非常に薄型軽量で、13.3インチ液晶を採用していました。

 触っちゃダメと言われてもじもじしてたら、どこかの誰かがいじってコントロールパネルのシステム情報を表示したままな展示機を発見。ここぞとばかりにのぞいてみると、CPUは“Core i5-2457M”。いやこれSandy Bridgeじゃないすか……。残念極まりなかったです。


●Sandy Bridge-E用の純正簡易水冷クーラー


Sandy Bridge-Eとは別売になる

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 エクストリームゾーンではSandy Bridge-Eのオーバークロックデモをやってました。なかでも目をひいたのがLGA2011用のインテル純正簡易水冷クーラー。Sandy Bridge-Eとバンドルして売るの? と聞いたところ、別売だけど発売時期は同じとのこと。ラジエーターの大きさはパッと見、コルセアーのCWCH70よりやや小ぶりってところですかね。価格は教えてくれませんでしたが、いまの簡易水冷クーラー市場からすると1万円以下に落ち着く気がします。


●基調講演ではUltrabookをガン推し


社長兼最高経営責任者ポール・オッテリーニ氏

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 ポール・オッテリーニ氏の基調講演では、2013年のHaswell版Ultrabookは第2世代のコアi5と同じ性能を維持しながら、20分の1となる待機電力で10日以上もつと電力効率の良さをアピール。スライドにはWindows8のUltrabookやタブレットが登場してグッときました。


10日以上待機状態を維持できる!?

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Windows8のUltrabookイメージ

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McAfeeがハードウェアレベルでセキュリティー

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 先日買収したMcAfee関連の話では、ハードウェアレベルでのセキュリティーシステムを実現すると主張。従来のソフトウェアだけの状態と比べてマルウェア検知をより高精度で行なえるらしいですよ。


太陽電池で動くPCデモ

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1コア動作だがPCが見事動いている

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超高効率の低消費電力CPU!?

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 CPUと同じぐらいのサイズの太陽電池でPCを動かすデモ。1コアのサンプルCPUは、Atomのようなサイズ。個人的には写真のインテルラボの人のドヤ顔にグッときました。近い将来ネットブックぐらいはソーラーパワーのみで動かせるようになるといいですね。


アンドロイドの生みの親が登場!

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Android×Intel

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 基調講演のラストにはアンドロイドの生みの親であるアンディー・ルービン氏が登場。アンドロイドとインテルCPUって従来のスマホやタブレットじゃあんまり結びつかないんですけど、アンドロイドの親御さんをわざわざ招致したあたり、インテルがいよいよ本腰入れますよってことと考えていいんじゃないでしょうか。



●22nmプロセス技術セッション


Atomのロードマップ

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“Medfield”採用タブレット

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 22nmプロセス技術のセッションではAtomのロードマップを公開。2011-2012年に登場予定の次世代Atom“Saltwell”コアのタブレット向けモデル“Medfield”を搭載するタブレットが披露されました。コアiと違い、プロセスルールは32nmと1世代遅れていますが、3Dモデルを指でぐりんぐりん回せるほどパワフルでした。でも、個人的にはNVIDIAのTegraのほうがよっぽど……と思うんですがどうなるんでしょうか。製品版で対決が見たいですね。


●バイクで超ミクロの世界へGo!!


22nmの世界へ行けるバイク

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 講演やセッションとは関係ないのですが、プレスルームでおもしろかったのがバイクに乗って22nmの超ミクロな世界を旅できるというアトラクション(?)。まあ、バイクにまたがってそれを前方のウェブカメラでARっぽく撮影してあとで動画を記念にメールでくれるってシステムなんですが、もの珍しかったのでやってみました。


20代も最後と思えばノリノリです

IDF2011

 トラマスクをかぶっていると、たいていの外国人は僕の英語が多少ぶっきらぼうでも、なんとなくファニーなやつだなって思ってくれるみたいで、「撮ってやるから早く乗れwww」と急かされ、僕のデジイチで僕をバシャバシャ撮ってました。写真はちょっと真顔過ぎて載せられませんが、送られてきた動画のキャプチャーぐらいは掲載しますね。そんなこんなではじめてのIDFは思い出深いイベントになりそうです。明日は2日目、いよいよUltrabookの全貌が見えてきそうですね、乞うご期待。
 

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