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【カワイイ文化追っかけ日記01】カワイイコレクション in バルセロナ

2011年09月07日 22時00分更新

  週刊アスキー本誌での連載終了からほぼ半年、『カワイイ文化追っかけ日記』が週アスPLUSに引っ越してきた。これからは海外の“日本ファン”にも、気軽に読んでもらえるというのは楽しい。

 本誌連載時同様、引き続きご愛読のほどよろしくお願いいたします。

世界の日本文化紹介イベント

 世界中で開催されている日本ポップカルチャーの紹介イベント。数あるイベントのなかでも、筆者にとって“第二の故郷”のような存在になっているのが、バルセロナの『サロン・デル・マンガ』だ。2008年から3年連続で参加してきたが、昨年はついに主催者から“ゲスタッフ”(ゲスト+スタッフ)という称号もいただいた。とても嬉しいし、名誉なことだと思っている。

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『サロン・デル・マンガ』の会場風景。2010年の動員数は7万5000人におよぶ。

  2008年にバルセロナで出会った制服ファッション女子から聞いた「日本の女子高の制服は自由の象徴です」という発言は、その翌年に外務省が委嘱した“カワイイ大使”事業につながった。そのカワイイ大使の2人、青木美沙子と木村優が2009年、スペインに吹かせたカワイイ旋風は忘れられない思い出だ。

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2009年『サロン・デル・マンガ』で開催したファッションショー。カワイイ大使の2人は大声援で迎えられた。

  2010年10月、三度目のバルセロナに向かった私は、今年もたくさんの“カワイイ文化”、そして日本を愛してくれる若者と出会った。

 そんなバルセロナの女子たちに敬意を表して、週アスPLUSでの『カワイイ文化追っかけ日記』第1回は、バルセロナカワイイコレクションと題して誌上ファッションショー風にお送りする。

ロリータファッションの女子は会場の華

 2010年の『サロン・デル・マンガ』には、大西洋に浮かぶスペイン領カナリア諸島から、マリアさんが今回も駆けつけてくれた。彼女は2009年の『サロン・デル・マンガ』に合わせて市内のホテルで開催された『BABY, THE STARS SHINE BRIGHT』のお茶会に参加したロリータのひとりだ。

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スペイン領カナリア諸島から飛行機で駆けつけたマリアさん。

  そのマリアさんは、カナリア諸島にロリータ文化を広げようと頑張っている。彼女が送ってくれた写真を見ると、そこが大西洋上の島とは信じられないほどだ。

 ロリータファッションの女子たちはまさに会場の華。『サロン・デル・マンガ』では会場が3ヵ所に分かれており、街全体が華やかに彩らえれていた。

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会場から会場に移動するあいまのスナップショット。街全体が華やかになる。

  バルセロナと言えばギャルにも注目だ。2009年にはバルセロナでギャルサークルのメンバーに出会ったが、今年はギャルファッションやメイクもさらに日本的になってきた。

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バルセロナのギャルたち。彼女たちがいつか行ってみたい聖地が渋谷だ。

  カメラに写った彼女たちの笑顔を見てほしい。

「日本のように自分の好きなファッションで街を歩ける雰囲気がない!」

 そんなふうに嘆く彼女たちにとって、『サロン・デル・マンガ』は1年間待ちに待った、とっておきの“着たい”服で出かけることができる聖地なのだ。

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『サロン・デル・マンガ』に参加したコスプレイヤーたち。その1。
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『サロン・デル・マンガ』に参加したコスプレイヤーたち。その2.
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『サロン・デル・マンガ』に参加したコスプレイヤーたち。その3。

  いつか日本に行って、渋谷や原宿で買い物をしたい。そんな夢を持った彼女たちの、ある種“疑似恋愛”的な雰囲気を感じることができる。彼女たちが日本の街に対して恋愛感情のような気持ちを持っていることを嬉しく思わない日本人はいないと思うのだ。

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『サロン・デル・マンガ』に参加したコスプレイヤーたち。その4。
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『サロン・デル・マンガ』に参加したコスプレイヤーたち。その5。

  今年の『サロン・デル・マンガ』には、みなさんもぜひ参加してみたらどうだろうか。

地下鉄に多数のコスプレイヤー

 海外の日本イベントにはロリータファッションや制服ファッションの女子もたくさんいるが、コスプレイヤーの数の多さにはやはり目を見張るものがある。イベントによっては来場者の半分がコスプレイヤーではというものさえあるほどだ。

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『けいおん!』のコスプレイヤーは急増中だ。

  『サロン・デル・マンガ』にも大勢のコスプレイヤーが詰めかけるが、日本のコスプレイベントの大きな差は、そのままの衣装で地下鉄に乗ってくるコスプレイヤーが多いことにある。

 会場最寄駅の反対ホームに着いた地下鉄を見ると、『ONE PIECE』のルフィーが当たり前のように座席に座っているのが見える。

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イベント開催中は、地下鉄でコスプレ姿を見かけるのは当たり前。

  周囲の乗客を見ても、コスプレをとくに気にしている雰囲気はない。

 コスプレに対する偏見のようなものは、海外に行くとどの国でもほとんど感じることはなく、する人も観る人も同じように盛り上がって楽しんでいる。みんなで何かになりきって楽しむのは最高! といった雰囲気なのである。

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コスプレはオタク世代にはなくてはならない文化に海外でもなっている。

  そんな彼らが一様に思っているのは、コスプレの本家は日本だということ。日本人自身が、もっとコスプレを受け入れていく必要ありなのだ。

 頑張れ日本のレイヤーたち!

リン&レンのコスプレ人気が急上昇!

 世界のコスプレイヤーで、いま最も人数が多いのはまちがいなく、初音ミクと仲間のボーカロイドたちだろう。なかでも最近の傾向として、リン&レンのコスプレ人気が急上昇している。海外に行くたびにリン&レンのレイヤーが増えている気がする。

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『サロン・デル・マンガ』もリン&レンは大人気だった。

  『サロン・デル・マンガ』もご覧のとおり、リン&レンは大人気だった。

 ロリータファッションでも“双子ファッション”が人気だったりするが、友だちどうしお揃いのコスプレで楽しめる要素がリン&レンにはたくさん詰まっているのだろう。どちらかのコスプレをして、相方を探すといった楽しみ方もあるかもしれない。

 

(了)

 

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リン&レンお揃いに限らず、どちらかひとりだけでも楽しめるのが人気の秘密かも!?
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