スクウェア・エニックスは、9月5日に“誕生25周年 ドラゴンクエスト 新作発表会”を開催。同シリーズの最新作となる『ドラゴンクエストⅩ 目覚めし五つの種族 オンライン』を発表しました。
『ドラゴンクエストⅩ 目覚めし五つの種族 オンライン』 |
シリーズ初のオンラインタイトル。Wii版(2012年発売)と、グラフィックを強化したWii U版(発売時期未定)でのリリースで、Wii版とWii U版のユーザーがいっしょにプレーすることも可能。 |
ドラクエの生みの親として知られる堀井雄二氏は「コンピューターというものが冷たいイメージだったので、例えば『Ⅳ』でAIを採用するなど、ずっと“誰かとプレーしている感じ”を入れようとしてきた。いよいよオンラインになって、村にいる人や仲間が本物の人になる」と、今作がドラクエの進化系であると説明。「ドラクエの名前をつける以上、気軽に遊べて、短時間プレーでも気持ちよくログアウトできるものにする」とコメントするなど、オンライン化によるデメリットへの対策も考えているようです。
堀井氏は「友だちと“どこまで進んだ?”、“たいようのいしが見つからないよ”などと話した記憶が残っているんじゃないでしょうか」と、ドラクエによって人とのコミュニケーションが生まれることもアピール。 |
次に、プロデューサーの齊藤陽介氏とディレクターの藤澤仁氏が登場。ゲームのコンセプトなどを紹介しました。
左から齊藤氏、藤澤氏。これまでドラクエシリーズの開発はレベルファイブなど、外部のスタジオが行なってきたが、今作はスクウェア・エニックス内での開発となる。 |
ドラクエⅩの開発コンセプト |
“新しい感動を”、“ずっと遊べる喜びを”、“安心して遊べる信頼を”がコンセプト。いかにもドラクエらしい印象。 |
オンラインでもコマンド方式は変わらず |
戦闘画面は仲間のキャラが視界に入るなど、MMORPGふうに変化。とはいえ操作はコマンド方式で、シリーズ作品をプレーしたひとならすぐに慣れそう。一定時間ごとにターンが回ってくる方式を採用するとのこと。 |
ほかにも以下のような要素が明らかになりました。
●NPCを仲間にして、ひとりでもプレー可能。
●使用する武器の種類ごとにポイントを振り分けてパワーアップする、スキルポイントシステムを今作でも採用。
●『Ⅸ』と同様に、髪形や肌の色を変えてのキャラメイクが可能で、武器や防具を変えるとグラフィックも変化する。
●モンスターと戦っているほかのプレイヤーを応援できる。応援されたプレイヤーはテンションがアップ。
●キャラを酒場に登録することで、自分が遊んでいないときにほかのプレイヤーに使ってもらうことができる。使ってもらえばキャラも育つ。
●戦いで敗れても、その場にとどまることでほかのプレイヤーに助けてもらうことができる
●武器や防具をつくる“職人システム”もあり。自分がつくった武器をたくさんの人に使ってもらうと、名声を得られる
●錬金システムは武器に特殊な効果をつけるもの。
●ゲーム世界の中に自分だけの家もつくれて、ほかのプレイヤーを招待することができる。
●3DSと連携予定。3DSにキャラの情報を入れてすれ違い通信し、さらにゲーム内でもすれちがうとおもしろいことが……ということを考えているとのこと。
さらにゲストとして、任天堂の岩田社長も登場。「かつて敷居が高いといわれていたRPGを誰もが遊べるものに変え、RPG人口を劇的に増やしたドラゴンクエストが、オンラインRPGをどのように変えるか、堀井さんが考える理想のオンラインRPGができたと聞いているだけに私自身も楽しみ」と、期待を語りました。
「これからも、ゲーム人口をいっしょに拡大させましょう。任天堂もしっかりサポートしてまいります」と挨拶を結んだ岩田社長。Wii、Wii U、3DSすべてを利用してくれるドラクエは、これ以上ない援軍だけに、京都から駆け付けるのも納得。 |
最後に、発表会で流れたスクリーンショットを紹介。これを見れば『Ⅹ』の雰囲気が少しわかるかも!?
『ドラゴンクエストⅩ 目覚めし五つの種族 オンライン』
●スクウェア・エニックス
●Wii(2012年発売予定)/Wii U(発売時期未定)
●価格/利用料金未定
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