週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

【新着ほやほや!】ネット経由でリモコンを操る『iRemocon』がスゴイ

2011年07月07日 20時30分更新

   首都圏では蒸し暑い日が続いています。夜になっても蒸しているので、ウチに帰っても室内が“モァ~~”していて気持ちもカラダも休まりません。ウチに着くちょっと前にエアコンを動作させるようなホームコントロールシステムもありますけど、けっこうなお値段でしょうし、そもそも賃貸暮らしでは夢のまた夢。

 

iremocon

 そんな人への強い味方がグラモの学習リモコン『iRemocon』。リモコンといっても本体にボタンはなく、iPhoneやiPadに表示されたボタンでネットワーク越しに操作できる超遠距離リモコンなのです。
 設置はカンタンで、『iRemocon』本体を有線LANに接続して、リモコンで操作したい機器が見える場所に固定するだけ。赤外線は本体の前方左右に45度ずつ、上下は水平から上方120度まで、5~6メートル離れていても届きました。さらにオプションの赤外線LEDケーブルも予定されているので、床面ギリギリにあるような機器でもフォローできそう。
 iPhoneに同名の無料アプリ『iRemocon』をインストールしてカンタンな設定をすれば準備完了です。iPadでも利用できますが、解像度非対応のため、拡大表示になってしまったのがちょっと残念でした。

『iRemocon』背面
iremocon
電源と有線LANのほか、オプション用端子が並ぶ。
シンプルな外観
iremocon
ボタン類はなく、状態確認用のLED5つのみ。
オプション『IREMOCON専用IRケーブル』
iremocon
2つまで取り付け可能な専用赤外線ケーブル。直販価格2350円。

 

 リモコン信号の学習操作のほうが大変で、一般的な学習リモコンと同様に覚えさせたい信号を1つずつiPhone上のボタンに割り当てます。リモコンのボタンすべてを覚えさせるのはかなりの手間がかかるので、エアコンであれば電源と設定温度の上下程度など、必要最低限のボタンだけに絞るのがいいでしょう。

リモコン学習1
iremocon
専用アプリの設定画面から、学習モードをオンにする。
リモコン学習2
iremocon
待ち受け状態にしたら、学習させたい信号を本体に向けて発信。
リモコン学習3
iremocon
赤外線リモコンなら、エアコンなどたいていの信号を学習可能。
.

 

 ひととおりの設定を終えて、まずはLAN内で使ってみました。部屋中の機器をiPhone1台で操作できるのは便利の一言。iPhoneから直接赤外線が出るわけではないので、機器に向ける必要も無く、ダラダラと使えるのも◎。本命となる“LANの外からの利用”ですが、この機能を使うにはカンタンなウェブ登録が必要になります。3G経由でしたがタイムラグはほとんどなく、LAN内とほとんど変わらずに使えるのは、なんとも不思議な感覚でした。

ポチッと押すと信号発信
iremocon
画面上のボタンを押すと、ネット経由でiRemoconに伝わり、本体から赤外線信号が発信される。

 

 リモコンデザインは、テレビやレコーダーの利用を前提とした“オトナリモコン”、“ギャルリモコン”“萌えリモコン”が用意されてます。自分でデザインすることも可能なので、部屋中のリモコンを凝縮した豪華仕様や、1画面に収まる超シンプル版もつくれます。タイマー機能を使って、防犯用に部屋の明かりを付けたり消したりするなんてことも可能。

オトナリモコン
iremocon
標準的なデザインの“オトナリモコン”はAV機器の利用がメイン。
ギャルリモコン
iremocon
全体的にキラキラしているが、ギャルが好むのかは不明。
萌えリモコン
iremocon
背景とリモコンボタン、どちらがメインなのかを問いたいデザイン。
UIデザイナー
iremocon
リモコンのデザインは、ウェブブラウザー上で自由につくれる。

 

 使ってみて気がついてしまったことが1点。離れた場所からリモコンを使う際、部屋の明かりが現在付いているかどうか、iPhoneからわからないんですよね。当たり前のことなのですが……。とことんやるなら、部屋のモニタリング用にiPhoneで利用できるウェブカメラを設置するってのもありかもしれません。

 

iRemocon
●グラモ
●実売価格 2万5600円
 

(追記:7月25日18:00)
記事公開時、“iRemoconでは、外出先からエアコンを確実に電源オフできない”といった内容を記載しておりました。
正しくは“一部の機種を除き、多くのエアコンで確実に電源オフできる”となります。
筆者宅のエアコンが“一部の機種”に該当したため、上記のような記載となっていました。

お詫びして訂正いたします。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう