個性が出てきたAndroidのUI
ドコモ、auが発表会を開催し、ソフトバンクモバイルも本日(18日)、プレスリリースで夏モデルを一部発表、いよいよ夏商戦がスタートする。
さまざまな機種を触ってみて、うれしかったのが、一部のスマートフォンでホーム画面をカスタマイズし、使いやすいように配慮していたという点。まだ本格的に使い倒していないため、どれが使いやすいとは言い切れないが、とにかく各社で違いが出てきたのがおもしろい。
少し前までは、どれもこれも似たり寄ったりのユーザーインターフェースで、正直、Androidを触るのに飽きてしまっていた。しかし、夏モデルからは各社に違いが出始めていて、触っていて、とても楽しい。「こんなふうに触ると、こんな動きをするのか」という小さな発見があってワクワクさせられるのだ。
2008年に日本でiPhoneが発売し、追うようにAndroidプラットフォームが登場。日本メーカーは試行錯誤をしながら日本流のスマートフォンを開発してきた。1年前を振り返ってみれば、シャープがLYNXやIS01を発売したばかりでしかない。わずか1年でスマートフォンを取り巻く環境が一変したといえる。
日本メーカーが日本のユーザーのために開発したスマートフォンは、使ってみるとやはり心地よい。「ガラパゴススマートフォン、通称ガラスマ」と揶揄する風潮もあるが、“ガラパゴス”ほど日本人に馴染むものもまたない。
日本向け仕様をつくるメーカーからすると、開発に苦労し、世界進出も大変になるのだが、それはユーザーには関係ないことだ。メーカーには日本で使うことをとことん考えてもらって、ユーザーが簡単に楽しく使えるスマートフォンをつくるべきだし、そうなりつつある。
オープンなものを求める層には、そのニーズに叶うスマートフォン(シンプルな海外メーカーのものなど)がある。多種多様なAndroidがそろい、選択肢が増えたということだけでも喜ばしい。
2011年の夏モデルでは、まさに「日本人が使いやすいスマートフォン」が誕生した。そういった意味でも、スマートフォン業界の流れがちょっと変わってきたようにも感じる。
日本キャリア、日本メーカーの力はまだまだ捨てたもんじゃない。停滞するいまの日本の雰囲気を盛り上げるのは、「ニッポンのスマートフォン」なのだ。
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