インテルSSD 320シリーズの容量は40GB/80GB/120GB/160GB/300GB/600GBで、実売価格がそれぞれ8000円/1万5000円/1万9000円/3万円/4万7000円/10万円前後ほど。いずれもSATA3非対応だけど、SATA2の従来機『X25-M』と比べ初出価格が安いのが魅力ですね。
120GB版のサンプル機が手に入ったので、早速ガワをひんむいてみるとコントローラーチップには“PC29AS21BA0”というシルク印刷を発見。これはG2世代の『X25-M』と同じチップです。
同チップを搭載する『SSD 320』の300GBモデル(4万7000円前後)で『CrystalDiskMark 3.0』の1000MB、2000MB、4000MBでそれぞれ計測したところ、いずれも順次読み込み毎秒270MBを超え、『X25-M』(160GB)よりもやや速い程度。ランダム読み込み(512KB)は『X25-M』(160GB)が毎秒200MB超えなので、毎秒20~30MBほど負けている。
「なんだ、SSD 320シリーズ大したことねーじゃん」と思ったのは僕だけじゃないはず。しかし、注目すべきは書き込み性能のほうだった。『X25-M』(160GB)では毎秒100MBが関の山だった順次/ランダム書き込みが、その2倍以上も速い毎秒約220MB超。『SSD 320』の120GBモデル(1万9000円前後)でも毎秒約140MBぐらいの成績をたたき出した。
『Photoshop Light Room 3.3』でレンズ補正をかけて200枚のRAWを一気に現像する書き込み速度テストを行なうと、『X25-M』(160GB)や現在人気の『RealSSD C300』(64GB、SATA3)よりも速かった。
『Photoshop Light Room 3.3』で200枚のRAW現像 | |
SSD 320(300GB) | 1分45秒 |
SSD 320(120GB) | 2分33秒 |
X-25M(160GB) | 2分43秒 |
RealSSD C300(64GB) | 3分11秒 |
SATA3製品ほどの爆発的な読み込み性能はないものの、容量単価が安く、人気のSATA3製品よりも書き込み性能が速い。という点を踏まえ、SATA3非対応の旧PC強化なら鉄板SSDになりそうな予感。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります