米マイクロソフトとトヨタ自動車が7日、クラウドプラットフォーム『Windows Azure』をベースとした、次世代の車載用情報通信システムプラットフォームの構築に向けた戦略的提携について合意。日本時間の午前5時から行なわれたネットでの共同記者会見では、MSのスティーブ・バルマーCEOとトヨタの豊田章男社長が登場した。
会見で握手を交わす豊田社長(左)とバルマーCEO(中央) |
マイクロソフトとトヨタという“異業種”にも見える大企業どうしの協業と聞いてピンとこない人もいるかもしれないが、マイクロソフトは自動車や自動車関連機器メーカーに対して、ナビゲーションやハンズフリーでの通話システムに用いられる車載用プラットフォーム『Windows Embedded Automotive』を提供しており、実は業界での関連は深い。
北米で毎年1月に開催される家電見本市『Consumer Electronics Show』では、毎年Windows Embedded Automotiveの展示が用意されているし、昨年10月には最新版の『Windows Embedded Automotive 7』もリリースしている。
今回のプラットフォーム構築を請け負うことになるのは、トヨタメディアサービスという、トヨタグループのIT業務を担う子会社で、MSとトヨタがトヨタメディアサービスに対して10億円の出資を行なう予定。
また、トヨタは同じく昨年10月にスマートグリッドへの取り組みの一環として、『トヨタスマートセンター』を発表。住宅、車、電力会社と消費者をつないでエネルギー消費を統合的にコントロールするシステムとして、現在実証実験を行なっているが、将来的には『Windows Azure』をベースとしてグローバル展開を図る見込みだ。
※会見の模様の詳細は、追って詳報としてお送りします。
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