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オンキヨー、左右DACとヘッドホンアンプ回路が独立した超ハイエンドサウンドボード『SE-300PCIE』を発表!

2011年04月08日 15時00分更新

 オンキヨーは4月8日、独自回路『DIDRC』を搭載したハイエンドサウンドボード『SE-300PCIE』を発表した。

SE-300PCIE
予想実売価格3万4800円前後
(4月末発売予定)

【SPEC】
インターフェース:PCIエクスプレス×1
対応OS:Windows7(32/64ビット版)、Vista SP1(32ビット版)以降
SN比:120dB(2chアナログ、22kHz、A-Weighted)
周波数特性:0.3Hz~88kHz(2チャンネルアナログ、+0/-3dB)、0.3Hz~20kHz(マルチ出力、+0/-0.5dB)
ライン出力レベル:2Vrms、マイク入力感度:20mVrms
デジタル入力サンプリング周波数:44.1/48/96kHz
デジタル出力サンプリング周波数:32/44.1/48/96kHz
入力端子:アナログ、マイク、デジタル光
出力端子:2chアナログ(ステレオRCA)、デジタル光、デジタル同軸、ヘッドホン、フロントL/R、センター/サブウーファー、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R
サイズ・重量:25(W)×181(D)×126.5(H)mm/300g(拡張ボード36g)

WAVIO01

 『SE-300PCIE』は2チャンネルアナログ出力にオペアンプを使用せず、上下対称に専用設計された独自回路“DIDRC”を搭載。高級なオペアンプでも29V/μs程度のスルーレートを250V/μSまで向上。アナログ出力は24bit/192kHzに対応(光入出力とデジタル同軸出力は24bit/96kHzまで)。

 電源の安定供給のため、PCI給電をそのまま使用せず絶縁型の独自電源を搭載。また、ヘッドホン部も独立した上下対称かつフルディスクリート構成の“DIDRC”アンプ回路となる。

 出力回路は下画像のように上下対称で、低レベル入力時に回路動作の上下非対称性で発生する混変調(ビートダウン)を防止。回路間は銅のバスプレートで仕切られるほか、アナログオーディオ回路部は電磁歪を発生させない銅シールドを採用し、デジタル回路と電源のDC/DCコンバーター部には高透磁率の磁性シールドを採用。ノイズ防止のため素材が使い分けられる。

WAVIO02
WAVIO03

 DACはバーブラウン製『PCM1798』を左右独立で搭載。PCM1798はステレオ対応だがアナログ×2の平衝出力で運用。左右チャンネルごとに差動合成し、SN比120dBを実現している。オーディオプロセッサーはクリエイティブ製『20K2 X-Fi』。シアターシステムと接続できる7.1ch出力用スロットも搭載する。

 3万円半ばという価格は決して安くはないが、基板実装や回路設計にメーカーの思想を感じる。ヘッドホン出力が独立回路なので、高級アクティブスピーカーがない環境でも、手軽に高品位出力を味わえるのはうれしい。

 なお、前モデル『SE-200PCI LTD』と『SE-90PCI』は併売されるが、『SE-200PCI』は販売終息となる。

WAVIO04
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