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IE9を入れたら、まず書道をしてみるでしょっ!

2011年03月10日 11時39分更新

 既にお伝えしたとおり、IE9正式版の公開日が3月15日(日本時間)に決まりましたが、日本マイクロソフト(←社名が変わったんですよ、覚えてます?)は3月17日11時より、IE9公開を記念したイベントを開催するそうです。イベントでは、パートナー企業や開発者、プレスのほか、ユーザーの皆さんを招待して、飲めや歌えやの大騒ぎをする……かどうかはわかりませんが(しないと思います、たぶん)、立派なケーキなども用意して盛大に祝うんだとか。

 IE9の特徴といえば、高速化、UIなどの洗練、安全性の向上、HTML5対応などをはじめとする相互運用性の強化などがあげられます。特に高速化の部分は、他ブラウザーとの争いが激化中。たとえば、JavaScriptエンジンのパフォーマンスとか、GPUを使ったハードウェアアクセラレーションの実装とかで、しのぎを削りまくってます。

 すでにベータの段階から、SunSpider JavaScript Benchmarkを使ったベンチの結果などが公開されており、IE9の出来のよさがアピールされていましたが、Chrome10の安定版やFirefox4の正式版も登場する(した)今日この頃。あらためて実力を探ってみたいところです。もっとも、ベンチ結果より、実際に使ってみてどう? ってところがいちばん重要だったりするわけですが。詳細はまたいずれ紹介する予定です。 

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SunSpider JavaScript Benchmarkでは、IE9(RC版)の速さが際立つ! IE8の遅さもですが(笑)

 ちなみに全然関係ないですけど、iOS4.3が公開されましたね(3/10現在。11日かと思ってすっかり油断していました)。私も今、iPhone4のアップデート中です(笑)。そっちのSafariも高速化が期待されるわけですが、IE9といえば、Windows Phone7にも搭載されるんでしたっけ、年内くらい(?)に。そっちのモバイル方面の話も非常に気になるところです。脱線、すみません。
 

 他ブラウザーの話はさておき、ひとまずPCにIE9を入れたら何が変わるのか、何ができるようになるのか。既存のIEユーザーやウェブ制作者がいちばん気になるところだと思います。手っ取り早く、デモ用コンテンツが集まったウェブサイトをのぞいてみましょう。『Beauty of the Web』や『Internet Explorer 9 Test Drive』がおすすめです。そして、本題の『The Shodo』が超おすすめ。前置きが長くてすみません。

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左から『Beauty of the Web』、『Internet Explorer 9 Test Drive』、『The Shodo』

 The Shodoはとにかくおったまげ。本当に楽しいんです。IE9を入れたら即やってみるべき! HTML5でつくられたこのサイト、なんとIE9上でサラサラと書道を楽しめてしまうんですねぇ。実は、2月末日までIE9ベータ版、RC版ユーザー向けに『Internet Explorer 9 杯 オンライン競書大会』というウェブ上での書道コンテストも開催されていました。コンテスト結果は、冒頭で紹介した3月17日のイベントで発表されます。先日、17日の発表に先だち、特別審査員の涼風花さんをはじめとする審査委員メンバーによる選考会も実施されました。以下、選考会の様子です。
 

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「春」と「IE9」をテーマに300を越える作品が集合。「かわいい~」、「ほのぼの~」、「余白の使い方を考えているデザインが好きですね」などなど、書道家の涼風花さんが真剣に審査!「うまいへたじゃなくて、私が好きだと感じたものをいちばんの審査基準にしました」とのこと

 特別審査員は、美しすぎる書道家とも呼ばれる涼風花さん。取材時、ちょうどタブレットPCを持っていってたので、ふと思い立ってIE9 RC版のセットアップを敢行。取材中に何しとるんじゃいという感じですが、3G回線経由でも15分から20分くらいで終わりましたよ、感覚的に。で、取材も終わろうかというとき、涼さんに「ちょっと書いてみていただけませんか?」と無茶ぶりをしてしまいました。

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筆の(電磁誘導ペンですが)持ち方とか、姿勢とか、さすがは書道家さんです

 すでにマウスでは試してみたことがあったようですが、そのときはたいそう難しかったとのこと。今度はペンタブでの挑戦となりましたが、筆との勝手の違いに「難し~、やっぱり!(笑)」と悪戦苦闘。 「みなさん、真剣に練習して書かれたんでしょうね」と、投稿者たちの努力のあとにあらためて感心した様子でした。

 The ShodoはHTML5の今後の可能性を示す、格好のアプリですが、さすがに現状では筆圧などまで反映させたりはできないようです。とはいえ、いつか、かすれや筆の強弱などまで表現できるようになったらすごいですよね。今後の展開、期待しています>MS溝口さん。

 投稿された作品は、ギャラリーで閲覧できます。The Shodoは、やり直しができないようにできているため、リプレイを見ると、書いた人がどんな筆運びで作品を書き上げたかがわかります。ブラウザー上でこんなことができちゃう時代になったんですねぇ。
 

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